雪上のモトクロス「スノークロス」について
スノーモービル競技の中でいちばん知名度の高い「スノークロス」(現在全日本スノーモビル選手権シリーズ)。
全日本スノーモービル選手権シリーズの「スーパークラス」「S1クラス」で使用しているマシンは、ロードレース世界グランプリで使用しているマシンよりもさらにハイパワートルク。
2ストロークエンジン搭載のモンスターマシンを採用しています。
スノーモービルのモトクロスと呼ばれる「スノークロス」競技は、マウンテンバイクによるモトクロス競技とほぼ同じルールです。
スタート地点に横一列に並んだマシンがフラッグの合図とともに一斉にスタート。雪けむりを巻き上げながら繰り広げられるコーナーでのホールショット争いは、スノークロスならではの大迫力です。
周回が進むにつれて、踏み固めた雪のコースがハイパワーマシンのスノーモービルによって荒らされ、あちらこちらにギャップと呼ばれる窪みが発生します。
このギャップをいかにして攻略するかが勝負の分かれ目。スノークロスの面白さの一つなのです。
参考:「スノークロス」(現在全日本スノーモビル選手権シリーズ)
初心者も参加可能な新クラス「スノークロス200」の併催
スノーモービルのモトクロス競技「スノークロス」は、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)が開催しています。
MFJは、初心者のみなさんにも気軽に参加してもらうため、2019年より従来の「スノークロス」に加えて小排気クラス「スノークロス200」を新設しました。
スノーモービルの初心者の方からシニア層の方まで、幅広い層の方々が安心して参加できる全日本選手権内併催クラスです。
「スノークロス200」の特設コースは、スノーモービルの専門家やプロによって、やさしいコースから徐々にステップアップしていけるように工夫と改良が加えられています。
「スノークロス200」は参加制限を設けていません。安心してスノーモービルのベテランと混走や競争して競技を楽しんでいただけるはずです。
「スノークロス200」の概要
使用するマシン:4ストローク単気筒200cc以下
レース時間:1周/10分
参加料:3,500円(税込)
「スノークロス200」のコースについて
「スノークロス200」のコースは、スノーモービルの安全な走行を可能とし、選手や観客の安全が確保できるコース設計です。
特に、コース上のジャンプスポットの設計は、上級者と初心者とが交わって走行するため、ジャンプ地点を避ける迂回コースを設置します。
また、ジャンプして着地するマシンと迂回コースを走行するマシンが接触しないよう、ゆとりのある広さを確保するものとします。
コースの幅は最低でも5m以上。距離は1周/10分として換算した約300mから700m程度とします。
「スーパークラス」や「S1クラス」といった上位クラスと併用するコースの場合は、ショートカットコースを設置するなどして対応します。
「スノークロス200」で使用可能なマシン
2019年の全日本スノーモビル選手権シリーズ併催「スノークロス200」で使用するマシンは、「アークテックキャットZR200」になりました。
なお、当該マシン以外で参加する場合は、MFJスノーモビル委員会の承認を受けるようにしてください。
参考:「2019全日本スノーモビル選手権 承認併催 スノークロス200」のお知らせ
「スノークロス」競技への参加資格ライセンスは?
「スノークロス」のクラス別の参加資格「ライセンス」は以下の通りです。
スーパークラス:スノーモービルAライセンス
モディファイ A 級各クラス:スノーモービルAライセンス
モディファイ B 級各クラス:スノーモービルBライセンス
スポーツ各クラス:スノーモービルB、スノーモービルJ(ジュニア)ライセンス
ジュニア:スノーモービルJ(ジュニア)ライセンス
承認競技会:EJ(エンジョイ)ライセンス
ライター
Greenfield編集部
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