ダイビングライセンスの種類とは
ダイビングライセンスには、ダイビングがまったく初めてという人のための資格から、深いところに潜るための資格やダイビングの緊急事態に備えるための資格など、驚くほどたくさんの種類があります。
まずは、どのような種類のダイビングライセンスがあるのか、世界で最も有名なダイビング指導団体PADIが発行する主なダイビングライセンスを見てみましょう。
- スクーバダイバー:オープンウォーターダイバーにステップアップするための資格で、インストラクターと一緒に水深12mまでのダイビングができます。
- オープンウォーターダイバー:ダイビングがまったく初めての人を対象にした資格で、安全な水域で水深18mまでのダイビングができるライセンスです。
- アドバンスド・オープンウォーターダイバー:オープンウォーターダイバーの上位資格になり、リクレーションダイビングの最大深度40mまでのダイビングができるライセンスです。
- レスキューダイバー:ダイビング中に起こりうるトラブルに対処するためのスキルがあることを証明するライセンスです。
- スペシャリティーダイバー:さまざまな条件でのダイビングを経験を証明するライセンスで、30種類以上ものライセンスがあります。
- マスタースクーバダイバー:専門的な講習は必要なく、これまでのダイビング経験を表彰するライセンスです。
- ダイブマスター:ダイビングを職業にするためのライセンスで、インストラクターになるための条件資格です。
ちなみに一般的に呼ばれているダイビングライセンスあるいはダイビング資格とは、PADIのような民間団体が発行するCカードと呼ばれる「認定証」のことです。
これは専門的な講習を修了したことを証明するもので、国や自治体が発行する「免許証」や「公的資格」とは異なります。
おすすめのダイビングライセンスの種類
ダイビングライセンスにはたくさんの種類があります。とはいえ、すべての資格を取得する必要はありません。
もちろんオープンウォーターダイバー資格だけでも問題なくダイビングはできますし、ダイビングを続けていくうえで必要を感じたら、追加の講習を受講してダイビングライセンスを取得すれば大丈夫です。
そこで、安全にダイビングを楽しむために「これだけは取得しておいたほうが良い」という代表的なダイビングライセンスの種類をご紹介します。
オープンウォーターダイバー
ダイビングを始めるにあたり、必ず必要になるダイビングライセンスが「オープンウォーターダイバー」資格です。
オープンウォーターダイバー資格を取得すると、ダイビング器材の購入やタンクのレンタルが利用でき、バディと一緒に水深18mまでのダイビングができるようになります。
- 参加前条件:年齢15歳以上、健康であること
- 講習内容:学科講習+プール講習+海洋実習(4ダイブ)
アドバンスド・オープンウォーターダイバー
オープンウォーターダイバーの上位ライセンスにあたる資格が「アドバンスド・オープンウォーターダイバー」です。
アドバンスド・オープンウォーターダイバーは、水深18mを超えるディープダイビングや、夜の海を潜るナイトダイビングができるようになります。
ダイビングを趣味として続けていきたい場合は、ぜひとも取得しておきたいライセンスです。
- 参加前条件:オープンウォーターダイバー資格所有者
- 講習内容:自宅学習+海洋実習(5ダイブ)
レスキューダイバー
ダイビング中に起こりうるトラブル対処法を身につける資格が「レスキューダイバー」です。トラブルを未然に防ぎ、緊急時にどのような対応をすればいいのかが解るようになります。
安全に対する意識を高めるためにも、ダイビングに余裕が出てきたときこそ取得しておきたいライセンスです。
- 参加前条件:アドバンスド・オープンウォーターダイバー資格所有者、EFR(エマージェンシーファーストレスポンス)講習修了者
- 講習内容:学科試験+海洋実習(12セッション)
ダイブマスター
ダイビングのプロを目指したい人の最初の資格が「ダイブマスター」です。自分自身のスキルアップはもちろん、ダイビングのリーダーとしてするべき能力をマスターします。
実際の講習現場に付きそいながらプロフェッショナルとしてのスキルを磨いていくため、資格認定まで最低でも2~3ケ月が必要です。
- 参加前条件:レスキューダイバー資格所有者、40ダイブ以上の経験者
- 講習内容:知識開発+水中スキル開発+実践応用およびインターンシップ