特徴1.プールの水深は10階建てのビルと同じ深さ
「Y40」は、2014年6月に潜水専用のプールとして誕生しました。
天候に関係なく練習できることはもちろん、スキューバーやフリーダイビングをしない家族も楽しめる施設として、ヴェネチアに近いモンテグロット・テルメという小さい町のホテルテルメミッレピーニ内に設立されました。
Y40のプールは、最大で42,15mと今現在世界一の深さを誇っています。
42mといってもちょっと想像できない深さですが、10階建てのビルを想像して頂けると、その深さがわかるのではないでしょうか。
とても深いので上から覗いてみても底はうっすらとは見えるものの、はっきりとは1番底の部分まで見ることはできません。
ちなみに、Y40ができる前まで1位だったのは、ベルギーにある「Nemo33」です。
その名前からもわかる通り、水深は33mで今現在は世界第2位の深さです。
日本の深いプールを調べてみたところ、それは茨城県立海洋高校にありました。
海洋国家日本を支えるスペシャリストを育成する学校ということで、水産海洋関連企業への就職には定評がある学校のようです。
学校所有のプールの深さは10mで、これが日本一深いプールだそうです。
10mのプールでも十分深いですが、42mの深さはその4倍なので、そのすごさが実感できますね。
名前の「Y40」の意味ですが、40というのは水深の深さからきています。
Yはフリーダイバーが潜っていくとき、「ヘッドファースト」という頭が下になり足ヒレをつけた状態がYの形に見えるところからこの名前がついたそうです。
Y40のロゴにもダイバーが潜っているデザインが使われているので、なるほどと納得が行くと思います。
設計はいろいろな潜水スポーツに造詣の深い建築家であり、ホテルテルメミッレピーニの社長兼一級建築家であるEmanuele Boaretto氏が貢献。
自然環境にも優しい設計になっています。
特徴2.水温32〜34度暖かいプールの秘密は温泉
特にY40の特徴的なところというと、プールは温泉水を使っているということがあげられます。
Y40があるのは、ヴェネト州のモンテグロット・テルメといって、テルメというのはイタリア語で温泉を意味しています。
元々温泉地ですから、そのお湯を使わない手はありませんね。
温泉の水を使っているため水温は32〜34度に設定されていて、普通のプールと比べると断然暖かいのです。
またこのプールの水量は約430万リットル。
水の入れ替えには9日間もかかるそうです。
世界で唯一の温泉水を使った潜水専用プールということで、ギネスブックにも登録されています。
通常スキューバーやフリーダイバーが海や湖で潜る時は、水温や潜る深さによってウェットスーツやドライスーツなどを着用します。
しかし、Y40は水温が高いので水着だけで入れるため、初心者はもちろん上級者も手軽にダイブできるという点も魅力的なのです。
何よりスポーツをしながら温泉水に浸かっているので、温泉の効果でお肌がすべすべになります。
まさに一挙両得と言えるのではないでしょうか。
特徴3.スキューバーとフリーダイビングの練習や試験にも
Y40は大きく分けて、スキューバーかフリーダイビングの2種類のスポーツができます。
基本的に1回のセッションは45〜85分で、経験者はライセンスカードの表示とバディ・システムが採用されています。
経験がない人には、グループもしくは個人で入門コースなどもいろいろとあるので、そちらを試してみることもできます。
水温が高いので水着だけで入れますし、足ヒレや、マスク、スキューバーのジャケット、レギュレーター、タンクなどの用品は料金に含まれているので、ダイブコンピューターだけ持っていけばOK。
本当に手軽に楽しめるところが魅力です。
住所:Via Cataio, 42, 35036 Montegrotto Terme(PD)Italia
Tel:+39 049 8910416
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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