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キャンプの楽しみのひとつが焚火ですよね。しかし、焚火は方法を間違えると、思わぬ失火の原因にもなります。楽しいキャンプのはずが、失火で大事にならないように注意が必要。今回は焚火の失火の原因と対策を説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

焚火の失火の原因

焚火 失火

キャンプではリラックスモードになって、細かいことにはこだわりたくない方も多いかもしれません。しかし、焚火をするときに油断は禁物です。焚火はどのようなときに失火してしまうのか、原因について説明します。

焚火台のまわりに落ち葉やゴミが落ちている

焚火の周囲に、落ち葉やゴミなどの引火しやすいものがあると、失火の原因になります。薪が爆ぜたり、風で火の粉が舞ったりするためです。

とくに乾燥した日には注意が必要。乾いた落ち葉や燃えやすいゴミに火が移ると、あっという間に燃え広がる恐れがあります。焚火をはじめる前に、周囲をきれいにしておきましょう。

風が強すぎる

風が強いと、焚火の炎が煽られて安定しません。想像以上に火が大きくなることもあり、危険です。また、風で焚火台が倒れたり、薪が飛ばされたりする恐れもあるので注意してください。

きちんと火が消えていない

焚き火 失火

火がきちんと消えていないと失火の原因につながります。水をかければ表面の火は消えているように見えますが、なかまで消化しきれていない場合も。火が出ていないおき火の状態でも、1,000度近くの高温のときがあるため注意しましょう。

焚火の失火対策7つ

キャンプ場で失火してしまうと、多くの場合、消すのが難しくなります。失火しないよう、焚火をするときは対策をおこなうことが肝心。焚火の失火を防ぐ7つの対策方法を紹介します。

①焚火台は安定した場所に置く

焚火台は平らな地面に設置します。傾斜や石などがある不安定なところは避けましょう。薪をくべたときや、薪が燃えて崩れたときに焚火台が倒れる可能性があります。焚火台のバランスが崩れないか、火をつける前に確認してください。

②焚火の近くに燃えやすいものを置かない

焚火 失火

焚火の周りからは燃えやすいものを取り除いてください。前述の落ち葉やゴミだけでなく、ガスボンベやランタンの燃料を置くのも危険です。熱くなると爆発したり、引火したりする可能性があります。

また、多くのテントにつかわれているポリエステルも引火しやすく、火がついてしまうと一気に燃え広がる場合があるので注意が必要。テントの近くやタープ下での焚火は避けてください。

③焚火シートで地面への引火を防ぐ

焚火 失火

焚火台の下に専用のシートを敷いて、地面への引火を防ぎましょう。燃えにくい素材の焚火シートなら、薪が落ちても被害を最小限に抑えられます。ただし、焚火シートは燃えにくいというだけなので、敷く前に地面の落ち葉やゴミなどは取り除いておくことが大切です。

以下の記事で焚火シートについて紹介しているので、参考にしてください。

キャンプに焚き火シートが必須な理由と選び方を紹介します

④良質な薪をつかう

乾燥した良質な薪をつかうだけでも失火対策になります。乾燥が不十分な薪は大きく爆ぜやすく危険です。一酸化炭素や煙も出やすく、快適な焚火を楽しめません。落ちている枝を薪の代わりにする場合は、乾燥しておらず、爆ぜやすかったり煙が多かったりするので注意してください。

キャンプ用品店やホームセンターなどで売られている薪なら、乾燥されたものなので使いやすいです。キャンプ場で販売している場合もあるので、焚火をするときは確認してみましょう。

⑤焚火を激しく燃やさない

薪を大量につかって、激しく燃やすことは避けてください。炎が高くあがり、扱いにくく失火の原因になります。また、焚火台から薪がはみ出るほどくべると、燃えて下に落ちたときに危険です。必要以上に燃やすと薪も無駄になりますよ。

⑥風防をつかう

焚き火 失火

風防をつかうと風の影響を受けにくくなり、焚火の炎が安定します。前述のとおり、風が強いときには焚火をしないのがベスト。たとえ風が弱い日でも、焚火をするときは風防をつかいましょう。

風防としてつかえる陣幕と焚火リフレクターについて紹介します。

陣幕

陣幕を焚火台を囲むように設置すれば、風防としてつかえます。陣幕は難燃素材でできていますが、まったく燃えないわけではありません。炎に近づけすぎると、焦げたり火がついたりするため、取り扱いに注意しましょう。

以下の記事では、陣幕の選び方について紹介しているのであわせてご覧ください。

陣幕は春キャンプにこそおすすめ!最適な陣幕選びをして焚き火を楽しもう

焚火リフレクター

焚火リフレクターも風防としてつかえます。金属製なので燃える心配がありません。焚火の熱を反射し、冬場などは暖かく過ごせますよ。ただし、重量があり、持ち運びに不便なところがデメリットです。

焚火リフレクターについては以下の記事で詳しく紹介しています。

焚き火リフレクターのメリットと選び方を解説

⑦火消し壺を用意しておく

火消し壺があれば失火対策ができます。焚火の消火には水をかける、または地面に埋める方法がありますが、しっかり火が消えたか確認しにくいのが難点です。火消し壺があれば消化しやすく、引火の予防ができます。消化した薪や炭は再利用できるのもメリットですよ。

以下の記事で火消し壺について説明しているので、参考にしてください。

キャンプでの灰処理は超重要!その理由と処理方法を詳しく紹介

焚火はやり方次第で失火の原因になります。「ついうっかり」と対策を怠ると、とても危険。一旦炎が上がってしまうと、消化が難しくなります。失火罪という罪に問われることもあるため、事前に対策をして正しい方法で焚火を楽しみましょう。焚火はキャンプの楽しみのひとつですが、風が強すぎる日など、状況によっては焚火をしないという判断も重要ですよ。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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