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同じように使われているプラントベースとヴィーガンという言葉。商品を選ぶ際に、迷う人もいるのではないでしょうか。そんな人に向けて、プラントベースとヴィーガンの違いを説明。選択する人が増えている理由や、おすすめの商品もご紹介します。

プラントベースとヴィーガンの違い

プラントベース ヴィーガン

「植物性のもの」という意味合いでは似ている、プラントベースとヴィーガン。違いには、食べものだけでなくライフスタイルも関係しています。2つの言葉の定義を確認してみましょう。

プラントベースとは

植物性の食品のことをいいます。一般的に、「プラントベースフード」と呼ばれることもありますね。 しかし、プラントベースには、はっきりとした定義がありません。一部の原材料に、動物性由来のものが使用されていることもあります。

多くの場合、主要な原材料に動物性のものが使われていないときに、「プラントベース」と表示されるようです。細かい原材料が気になる人は、企業に問い合わせることをおすすめします。

出典:消費者庁「プラントベース食品

ヴィーガンとは

衣・食・住で、動物性のものを避けるライフスタイルを送っている人のことです。食べものでは、お肉・魚介類・卵・乳製品・はちみつなど、すべての動物性のものを摂取しません。商品に「ヴィーガン」の表示がある場合は、原材料に動物性のものが一切使われていないことを意味します。

 

プラントベース・ヴィーガンを選択する3つの理由

プラントベース ヴィーガン

プラントベース・ヴィーガンが選ばれるのには、いくつかの理由があります。今回は3つの理由を挙げてみますね。

①健康志向

健康的な食生活を目指して、お肉を食べるのを避けるのも理由のひとつです。植物性の食事を中心にすると、血圧を下げられる可能性があります。

また、肉類に比べると植物性のものは消化がよく、食物繊維もたくさん摂れますね。ダイエットの効果が期待できて、健康的なイメージもあるため、肉食を減らす人もいるでしょう。

②地球環境への関心

環境への配慮も理由として挙げられます。気候変動の要因のひとつである温室効果ガスは、家畜を飼育・生産する過程でも排出されます。その量は、世界の温室効果ガスの総排出量の約14~15%というデータも。

世界的に地球の温暖化が懸念されるなか、お肉の代替食品として、プラントベースの大豆ミートなどに切り替える人もいると考えられます。

出典:
国際連合食糧農業機関(FAO)「Key facts and findings
東京新聞「バカにできない?肉の生産で出る温室効果ガス

③動物愛護

犬猫だけでなく、牛・豚・鶏などの畜産動物も愛護する気持ちから、ヴィーガンになる人も少なくありません。Webメディアなどで、畜産動物の記事やドキュメンタリーをみたのがきっかけという人もいるでしょう。

ヴィーガンを公言している海外アーティストの情報発信も、影響があるかもしれませんね。

プラントベースに取り組んでいる身近な企業

プラント ベース ヴィーガン

日本でもSDGsを意識したサステナブルな商品を開発する企業が増えてきました。前述のとおり、プラントベースは地球環境にも関係しています。そんなプラントベースに取り組んでいる身近な企業をご紹介しましょう。

IKEA(イケア)

2020年9月から行ったキャンペーンのテーマは、「より健康的でよりサステナブルな暮らし」と「気候変動への取り組み」。また、イケアレストランでは、プラントベースフードのメニューを全国展開しています。リーズナブルなお値段のプラントベースのキウイソフトがおすすめです。

スターバックス コーヒー

2022年5月、新しい選択肢としてプラントベースメニューが加わりました。「カラダもココロもやさしい気分に満たされる」メニューと表現しています。プラントベースメニューでは、シュガードーナツが人気ですよ。

モスバーガー

持続可能な開発目標(SDGs)に向けた取り組みを行っています。その一環で、2021年9月、環境と体にやさしいプラントベースの「グリーンバーガー」を発売。グリーンのバンズが特徴的です。

グリーンバーガーは、動物性不使用のほか、宗教的な理由で食べるのを禁止されている五葷も抜いてあります。五葷とは、ねぎ・らっきょう・ニラ・にんにく・たまねぎのこと。多様化するさまざまなニーズに対応していますね。

 

ヴィーガン認証されているおすすめ食品

プラントベース ヴィーガン

日本で使用されているヴィーガン認証マークにはいくつかあります。なかでも日本で多く見られるのが、「NPO法人ベジプロジェクト」のヴィーガン認証マーク。認証の基準は、「原材料で動物性のものを使用していないもの」です。

今回は、ベジプロジェクトのヴィーガン認証マークを得た食品のなかから、おすすめのものを厳選してご紹介しましょう。

出典: NPO法人ベジプロジェクト 「ベジタリアン・ヴィーガン認証マーク

ダイズラボ(マルコメ)

マルコメのダイズラボシリーズ「大豆のお肉」。いろいろな種類があり、レトルト・乾燥・冷凍から選べます。形状はミンチ・フィレ・ブロックとあるので、料理に合わせて選べるのがよいですね。

コレステロールフリーで、たんぱく質・食物繊維が豊富です。普段お肉を食べる人も、違和感なく食べられそうですよ。大豆ミートは食肉生産よりCO2排出量が少なく、サステナブルな食品として注目を集めています。

マルコメ ダイズラボ 大豆のお肉 乾燥ミンチ 100g
マルコメ ダイズラボ 大豆のお肉 乾燥ミンチ 100g

プラントベースシリーズ(カゴメ)

カゴメのプラントベースシリーズにも、ヴィーガン認証マークがついています。カレーやパスタソースなど、たくさんの種類がありますよ。主に大豆ミートを使った商品です。

カゴメ 根菜と大豆ミートのボロネーゼ 140g×5個
カゴメ 根菜と大豆ミートのボロネーゼ 140g×5個

SOYJOY(大塚製薬)

気軽に食べられる大豆の栄養食品としておなじみのSOYJOY(ソイジョイ)。2022年3月、ヴィーガン認証マークつきのプラントベースが発売されました。ホワイトチョコ&レモンとバナナ味の2種類です。スーパーやコンビニでも手に入りやすいのがうれしいですね。

大塚製薬 ソイジョイ プラントベース ホワイトチョコ&レモン
大塚製薬 ソイジョイ プラントベース ホワイトチョコ&レモン
プラントベースとヴィーガンは似て非なる言葉です。プラントベースは植物性の食品のことですが、一部に動物由来のものが使われている場合もあります。一方、ヴィーガンはライフスタイル全般で動物性のものを使用しない人のことです。現在、さまざまな企業がプラントベースやヴィーガンのニーズに取り組んでいます。ぜひお買い物や外食のときに注目してみてくださいね。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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