キャンプ初心者が失敗しないための事前準備
キャンプについての知識を持つ
キャンプの本や雑誌を読んだりキャンプ動画を観たりして、キャンプの具体的イメージをしておくとスムーズにキャンプが始められます。
具体的なイメトレでキャンプでの過ごし方やマナー、必要なギアなどの知識をもつことができます。
実際にキャンプを楽しんでいる人に話を聞くと、さらにキャンプを身近に感じられるのでおすすめです。
デイキャンプをしてキャンプのイメージを掴む
キャンプ初心者が実際にキャンプ場で宿泊するとなると、ハードルが高く感じてしまいます。イメージを掴むためにも、デイキャンプをすると実際のキャンプの雰囲気を感じられます。
どんなキャンプギアが必要なのか、足りないギアやあったらいいなというギアが見つかることもあります。
レンタル用品を利用してみる
キャンプ用具はレンタルできるので、最初からすべてを揃える必要はありません。
キャンプ場で貸し出しをしているところもありますし、事前に予約をしておいて自宅もしくはキャンプ場に届けてくれるレンタル業者もあります。
実際の使い勝手を試してみることもできるので、キャンプを始めたばかりの時期に、買ったけど使わなくなってしまった、というギアを減らすことができます。
キャンプ場の天気や気温を調べる
人里離れたキャンプ場は天気予報が正確に判断できない位置にあることもあります。標高の高いキャンプ場は近隣の街より気温が2~3℃下がり、天気や風向きも変わりやすいので注意が必要です。
初心者のうちはあまりに風の強い日など荒天時は、テントの設営がしづらかったりタープが飛んでしまったりする危険もあるので避けた方が無難です。
【設営編】キャンプ初心者のよくある失敗と対策
テント・タープの設営に時間がかかる
はじめてのテント・タープ設営には想像以上に時間がかかります。事前に公園や河原などで設営の練習をしたり、設営動画でイメージを膨らましておいたりするとスムーズです。
風の影響で思うように設営できない
はじめての設営はただでさえ苦戦するのに、そこに風が吹くと更に設営は困難になります。思ったように設営ができずイライラするだけでなく、テントやタープが飛んで危険な状況になることも。
あまりに強風のときは、風が収まるのを待ったりキャンプ自体をキャンセルしたりして対処しましょう。
ペグが刺さらない
テントやタープに付属しているペグはプラスチック製や短いものが多く、地面に刺さらないということがあります。
硬い地面には鍛造ペグがおすすめ。また、ペグを打ち込むハンマーも耐久性や適度に重さがあるものが使いやすく便利です。
【ウェア編】キャンプ初心者のよくある失敗と対策
寒さ対策が不十分
キャンプは重ね着が基本です。いくら天気予報で気温を確認していたとしても、風や昼夜の寒暖差によって体感温度は変わります。
標高が高いキャンプ場であるほど、夜間の冷え込みは厳しくなるので、日中は暖かくても上着などの防寒対策が必要です。
レインウェアを忘れる
山の天気は変わりやすいので、雨予報でなかったとしてもレインウェアは常備しておきましょう。キャンプでは両手を使えるように傘よりもレインコートが便利です。
また、荷物にならないように長靴も折り畳みできるようなコンパクトタイプがおすすめです。
子どもの着替えが足りない
子どもにとって、キャンプ場は木登りや川遊びなど思いきり自然を満喫できる場所です。泥や土などの汚れ以外にも食事や飲み物をこぼすこともあるので、予備の着替えが必要です。
トップスや靴下は特に汚れるので多めに持って行くと安心できます。
【食事編】キャンプ初心者のよくある失敗と対策
料理に時間がかかりすぎる
テントと調理場が離れていたり、いつもと違う環境での調理はなにかと時間がかかったりします。
明るいうちに調理をすることで焼き加減がしっかり確認できますし、調理器具を探しやすいので、キャンプでは早め早めの準備が必要です。
簡単&美味しいメニューを選んだり、家で野菜を切るなどの事前準備をしたりすると時短調理が実現します。
食材が大量に余る
キャンプでは少なめ調理が基本です。食事時間がいつもと異なったり、お菓子を食べたりするとお腹があまり空かないまま食事をとることになります。
家庭での食事と同量を作ると大量に余ってしまうことがあります。食材は少なめで、足りなかったらもう一品追加というように予備で食材を用意して柔軟な対応ができると食ロスを防げます。
照明が暗い
ランタンなどの照明は照度を確認しておかないと、思ったよりも暗かったという失敗になりかねません。
暗い場所では食事の美味しさが半減し、物を探すにも不便です。ランタンはいくつか用意し、明るさの確認をしておきましょう。
【焚火編】キャンプ初心者のよくある失敗と対策
なかなか火がつかない
焚き火は薪が湿っていたり風が強かったりすると、なかなか火がつきません。着火剤や燃えやすい小枝などを準備しましょう。
また、事前に火起こしのやり方を動画などで見て知識をもっておくことでスムーズに火起こしができます。
火の粉で穴が開く
焚き火は薪がはぜるなどして火の粉が飛んできます。飛んできた火の粉で衣類に穴が開いたり、椅子の布地が焦げたりすることはキャンプあるあるです。
テントの近くで焚き火をするとテントに穴が開いてしまうことも。テントと焚き火台の距離をとるか、テントを難燃素材にして対処しましょう。
また、燃えやすい化学繊維やよそいきの衣類は焚き火のときは不向きです。
難燃素材のブランケットや椅子カバーを使用するなどして火の粉で穴が開く被害を最小限に留めることができます。
【就寝編】キャンプ初心者のよくある失敗と対策
遅い時間まで騒ぐ
キャンプ場の夜は静かに過ごすマナーは基本です。子どもがいつまでも騒いでいたり、大人が酔って騒いでいたりすることのないよう注意しましょう。
日中も音楽をかけたり楽器を演奏したりするのは避けた方が無難です。キャンプ場によっては禁止されています。周りのキャンパーへの迷惑行為にならないように配慮が必要です。
寒くて眠れない
夏のキャンプでも明け方は冷え込みます。寝床にアルミシートを敷くなどして地面からの冷気を遮断して対処します。
また、寝袋の対応温度もしっかりチェックしておくことが大切です。
地面が固くて寝心地が悪い
地面が砂利やデコボコしていると寝心地が悪くて快眠できません。
設営時の地面のチェックに加え、厚手のアルミシートやキャンプ用エアマットを用意して寝心地のいい環境を整えましょう。
【撤収編】キャンプ初心者のよくある失敗と対策
テントを濡れたまましまう
撤収時に雨に濡れたり、寒い時の結露が乾かないままテントをしまったりするとカビが生えます。カビは一度生えると取れないので、テントをしまう際はしっかりと乾燥させることが大切です。
キャンプ場で乾かなかった場合は、持ち帰って家のベランダで干したり、テント設営可能な公園などで乾かしたりしましょう。
車に荷物が乗らない
行きはキレイに車に荷物を載せてきたはずなのに、帰りはどうも荷物が載せにくいのはキャンプあるある。
チェックアウトの時間ギリギリでタープやテントの畳み方が適当になってしまってかさばることがあります。
荷物を減らして車の空間に余裕をもたせたり、カーキャリアをつけたりして、荷物を入れる空間を増やすことで解消します。
【気持ち編】キャンプ初心者のよくある失敗と対策
渋滞にハマる
当日の準備に時間がかかり、気づけばこんな時間…なんてことはよくある話。出発時間が遅れ、さらに渋滞にハマるとキャンプ場到着時間が大幅に遅れます。
フリーサイトなどチェックインした順に場所取りができるキャンプ場の場合は、時間に余裕をもって出発することで理想の場所に設営ができます。
子どものお手洗いも家で済ませて、行き道での寄り道をなるべく控えて目的地のキャンプ場を目指しましょう。
忘れ物が多い
キャンプでは必要な持ち物が多い分、忘れ物をすることがよくあります。事前にチェックリストを作成して荷物を車に積載するときに確認することで忘れ物を防止できます。
どこに物を入れたか忘れる
キャンプは持ち物が多く、キャンプ経験が少ないとどこにキャンプギアを入れたかを探すのに時間がかかります。
種類ごとにコンテナボックスや袋にまとめるなどして、わかりやすいように収納しておくと便利です。
イライラして喧嘩をしがち
始めたばかりのキャンプは思ったようにいかないことが多くて、戸惑ったりイライラしたりすることがあります。
気持ちに余裕がもてるよう事前準備をして、前日はしっかり睡眠をとることをおすすめします。
また、遠方へのキャンプは運転疲れも考えられるので、最初は近場のキャンプ場を選んだり、運転を交代したりするなどして体力を温存することも大切です。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。