クーラーボックスを選ぶポイント
まずはクーラーボックスを使用するシーンを考えます。クーラーボックスを選ぶ際に、最も重要なポイントが、以下の2点です。
- 使用人数
- 使用日数
使用人数は、クーラーボックスの容量を決める目安になります。また、使用日数は、容量に加え、どのくらいの保冷力が必要かを判断する目安になります。この2点を踏まえたうえで、好みのデザイン、そして予算に合わせて選びましょう。
どのくらいの容量がベスト?
容量のだいたいの目安としては、2人なら1泊2日で30L前後、4人なら1泊2日で50Lくらい、2泊3日ならサブクーラーを1つ追加というのが一般的です。
しかし、2人でもビールをたくさん飲むならもっと大容量でもいいかもしれませんし、飲み物と食材の2つに分けるという考えもあります。(食材が傷みにくいのでおすすめです。)
また、大は小を兼ねるというのはクーラーボックスにも当てはまりますが、サイズが大きい分、車に積載するときにかなり幅をとり、邪魔になる可能性も。このへんは、ご自身のキャンプスタイルに合わせてよく検討しましょう。
リットルで表されてもピンとこない方のために、ペットボトル本数で表してみます。あくまで目安ですが、参考にしてみてください。
- 15L 2Lペットボトル4本、500mlペットボトル15本
- 30L 2Lペットボトル6本、500mlペットボトル24本
- 50L 2Lペットボトル16本、500mlペットボトル34本
ハードクーラーとソフトクーラー、どっちがいい?
クーラーボックスは大きく分けて2種類あります。文字通りハードで頑丈なボディに断熱材が詰まった「ハードクーラー」と、軽量で、使わないときはコンパクトに収納できる「ソフトクーラー」です。
一般的にクーラーボックスと呼ばれるものは、ハードクーラーのこと。ハードクーラーは断熱材により保冷力が高く、大容量向きです。
一方ソフトクーラーは、ハードクーラーに比べ保冷力は落ちますが、軽くて持ち運びがしやすいことや、使用後はコンパクトにしまえる点が便利。製品や気温にもよりますが、保冷は1泊2日程度が限界なので、デイキャンプや運動会など、短時間向きです。
20L以下なら、ハードクーラーでは逆にかさばって使いづらいので、ソフトクーラーの方がいいですよ。
2泊以上なら、メインはハードクーラー、サブにソフトクーラーの使い分けがおすすめ。クーラーボックスは、開閉するたびに冷気が逃げ、温度が上がってしまいます。
開閉が多くなる飲み物はソフトクーラーに、食材は傷まないようにハードクーラーでしっかり保冷するのが基本です。
キャスターが付いている方がいい?
クーラーボックスには、キャスターがついているものがあります。中に飲み物や食材を入れるとかなり重くなるので、車から離れたところに運ばなければいけないときは便利です。
ただ、舗装された道じゃないと、あまり効力を発揮してくれないのも事実。オートキャンプ場なら遠くまで運ぶこともないですし、車輪の分、容量が小さくなってしまうので、キャンプにはあまり必要ないかなと思います。
学校のイベントなどで使う場合などは、キャスター付きが役立ちますよ。
予算を決めよう
容量、ハードクーラーかソフトクーラーか、キャスター付きか否かを決めたら、予算に合わせて絞ります。クーラーボックス、特にハードクーラーは、値段と保冷力はほぼ比例すると考えていいでしょう。
価格の差は、断熱材の素材によるところが大きいようです。安価なものは発泡スチロールが使用され、そこそこ値段のするものは、発泡ウレタンを使用していることが多いです。ウレタンが厚ければ厚い程保冷力は高まりますが、その分値段も高くなります。
また、一番高価なのは、釣り用のクーラーボックスによく使われている真空断熱パネルのもの。釣った魚の鮮度を保つため、保冷力は抜群ですが高価なものが多く、キャンプで釣り用を使っている人はあまりいません。
デザインは妥協しないこと!
デザインは好みのものを選べばいいと思いますが、ひとつ言っておきたいのは、妥協はしないほうがいいということ。クーラーボックスは、キャンプサイトの中でも大きい部類のギアなので、結構目立ちます。
「安いからこれでいいや」と、適当に買ってしまうと、あとから「失敗したな・・・」と後悔することになりますよ。クーラーボックスはそんなに頻繁に買い替えるものではないので、ずっと使っていきたいと思えるデザインを選びましょう。
おすすめクーラーボックス
ソフトクーラー
シアトルスポーツ ソフトクーラー
ソフトクーラーの代名詞ともいえる、買って間違いないクーラーボックスです。おすすめは背があまり高くなく、横長の形のタイプ。奥のものを取り出すのに、一回全部出さなきゃいけない・・・なんてことを回避できます。
コールマン アルティメイトアイスクーラー
安心のコールマン製。保冷力も申し分無く、しっかりした作りです。ジッパーを開けなくてもものが取り出せる上部の蓋が便利!
ロゴス ハイパー氷点下クーラー
驚異の保冷力!と言われるソフトクーラー界のモンスター。ロゴスの保冷剤も一緒に使用すれば、アイスクリームを最大11時間保存できるとか!メタルシルバーカラーが太陽光を反射します。
ハードクーラー
イグルー ファミリークーラーボックス
アメリカのクーラーブランド「イグルー」の大容量クーラーボックス。手を出しやすい価格で人気です。保冷力も間違いありません。
コールマン スチールベルト
おしゃれなクーラーボックスの代表、スチールベルト。豊富なカラー展開なので、デザインにこだわる人におすすめ。性能も文句ありません。
イエティ タンドラ
いつかは欲しい、キャンパーの憧れアイテム。保冷力、デザインはもちろん、グリズリーに襲われても壊れないと言われている耐久性を備えています。清水の舞台から飛び降りるつもりで、一生モノを手に入れるのもアリですね。
保冷力を長持ちさせるために・・・
保冷力は気温によって変わってきますが、工夫次第で保冷日数を伸ばすことができます。クーラーボックスの保冷力を長持ちさせるポイントはこちら。
- 地面から離し、日陰に置く
クーラーボックスは、地熱や日光の影響を受けない場所に設置しましょう。こんなアイテムもあります。
- 蓋の開閉を最小限にする
前にも言いましたが、開閉が多いとクーラー内の温度が上がってしまいます。また、氷を直接入れる場合は、氷がとけた水をこまめに抜いた方がいいです。
- 2重構造にする
ハードクーラーの中に、小さいソフトクーラーや発泡スチロールボックスなどを入れて、2重構造にすると、より保冷日数が伸びます。
- アウトドア用の保冷剤を使う
氷や凍らせた2Lペットボトルでもいいのですが、アウトドア用の保冷剤は溶けにくく、保冷効果が長持ちしますよ。クーラーボックスを買うなら一緒に購入することをおすすめします。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。