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秋から冬、そして春にかけてのキャンプでは、焚火やストーブで温まることも楽しみのひとつ。そこで今回は、テント内で心配される一酸化炭素中毒について徹底解説します。対策についても詳しく紹介しますので、ぜひチェックしてください。

一酸化炭素中毒とは

冬 キャンプ 一酸化炭素

一酸化炭素中毒という言葉は知っているけれど、実際にどういったメカニズムで発生して、どのような症状がでるのか、詳しく理解していないかたが多いのではないでしょうか。

ここではそのあたりを詳しく解説します。

一酸化炭素中毒になるメカニズム

一酸化炭素は猛毒

一酸化炭素は、無色・無臭であるため、発生しても気づきにくい気体です。そのうえ、血液のヘモグロビンと結合しやすく、酸素の200倍もの親和性があります。

一酸化炭素は、すばやく血液と結合して、酸素の運搬能力をうばい、身体内を窒息の状態にする猛毒です。

どうして一酸化炭素が発生するのか?

ものを燃やすと、通常は二酸化炭素が発生しますが、酸素が少なくて完全に燃えきらない不完全燃焼の状態になると、通常は炭素1に対して酸素2が結合してCO2(二酸化炭素)になるところが、炭素1と酸素1が結合してCO(一酸化炭素)が発生します。

一酸化炭素の性質は?

空気の重さを1とした場合、一酸化炭素は0.967とわずかに軽いため、密閉された空間では、その上部にたまっていくという性質があります。

一酸化炭素の濃度はPPMの単位で表し、100PPMを超えると一酸化炭素中毒の症状が現れはじめ、1,000PPMを超えると死亡する可能性がでてきます。

一酸化炭素中毒の症状・怖さを理解しよう

一酸化炭素は無色、無臭で感知しづらいため、異常に気づいたときには、酸欠で身体が動かせなくなり、逃げたくてもなにもできない、という恐ろしい状況に陥ります。

空気中に含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるにつれて、軽い頭痛→前頭痛→後頭痛→めまい→吐き気→失神といった症状が現れ、最悪の場合は死にいたります。

死亡事故にいたる怖さだけでなく、血液と一酸化炭素が結合して新たな酸素が取り込めないため、治療が難しく、重い後遺症が残るケースも少なくありません。

 

キャンプでおこなうべき一酸化炭素中毒対策について

上記の一酸化炭素中毒になるメカニズムをふまえ、どのような対策をすれば良いのか紹介していきます。

一酸化炭素中毒対策①テント内や車内を密閉しない

キャンプテントの中や車内などの密閉空間で、ガスバーナーやストーブを使用する際には、出入り口を開放するなどして、空気の流れやすい状態にすることが重要です。

また、一酸化炭素は空気よりも少し軽く、空間の上部にたまりやすい性質があるので、キャンプテントの場合は上部に空気穴(ベンチレーション)のついたものを選ぶようにしましょう。

一酸化炭素中毒対策②ストーブなどの一酸化炭素を出すものを使用しない

キャンプテント内や車内のような密閉空間では、できるだけガスバーナーやストーブなどを使用しないようにしましょう。

どうしても使用したい場合は、上記で紹介したように換気をじゅうぶんにおこなってください。

一酸化炭素中毒対策③一酸化炭素チェッカーで常にモニタリングする

キャンプテント内や車内に一酸化炭素チェッカーを備えつけておくことも、一酸化炭素中毒を起こさないための有効な対策になります。

性能が高く故障しにくい、信頼できる一酸化炭素チェッカーを選ぶことが大切です。以下で一酸化炭素チェッカーの選びかたとおすすめのアイテムを紹介します。

一酸化炭素チェッカーで一酸化炭素中毒にそなえよう

冬 キャンプ 一酸化炭素

命を左右する一酸化炭素チェッカー。どのような点に注意して選べば良いのでしょうか。一酸化炭素チェッカー選びのポイントについて紹介していきます。

一酸化炭素チェッカー選びのポイント①精度の高さ

一酸化炭素濃度を正確に測れることが、一酸化炭素チェッカーを選ぶいちばんのポイントです。

一酸化炭素チェッカー選びのポイント②警報音の大きさ

一酸化炭素の濃度が高まってきたら、大きな警報音で知らせてくれる一酸化炭素チェッカーを選びましょう。

一酸化炭素チェッカー選びのポイント③一酸化炭素濃度の数値がわかりやすい

一酸化炭素濃度の数値をわかりやすく表示する一酸化炭素チェッカーを選ぶことも重要なポイントです。

 

おすすめの一酸化炭素チェッカーを紹介

冬 キャンプ 一酸化炭素

一酸化炭素 警報機 ハンディー探知機 アラーム 検知器

ハンディタイプのため、持ち運びに便利。警報音をどのタイミングで鳴らすのか、自分で設定できるようになっています。

Smart sensor 一酸化炭素測定器
Smart sensor 一酸化炭素測定器

KZMART 温湿度計 一酸化炭素チェッカー

デジタル表示が見やすく、90デシベルの警報音で危険を知らせてくれます。満充電で約80時間使用でき、キャンプや車内泊のときにあると安心。気温や湿度がチェックできるのもうれしいです。

温湿度計 一酸化炭素チェッカー 充電式
温湿度計 一酸化炭素チェッカー 充電式

Bemixc 防災グッズ キャンプ用 故障自查機能付

電源と故障、警報の3つのランプがあり、正常に作動していることがよくわかるようになっています。フックにかけてテントや車内の上部につるして使用してください。

Bemixc 一酸化炭素チェッカー
Bemixc 一酸化炭素チェッカー

LIBO ACTIVITY 一酸化炭素チェッカー

大きなディスプレイで一酸化炭素濃度を表示してくれるので、高齢のかたも使いやすい一酸化炭素チェッカー。

LIBO ACTIVITY 一酸化炭素チェッカー
LIBO ACTIVITY 一酸化炭素チェッカー

乗用車 車両 飛行機 FORENSICS製一酸化炭素・CO検知器

ポケットサイズの一酸化炭素チェッカー。電池の残量が表示されるので、少なくなったらキャンプの前に交換して備えることができます。

ほかのチェッカーにくらべて少し値段がしますが、高性能の検知器です。

FORENSICS製一酸化炭素・CO検知器
FORENSICS製一酸化炭素・CO検知器

 

冬キャンプのときに注意しなくてはいけない一酸化炭素中毒について解説してきました。キャンプテント内や車内で火を使う際には、換気をしっかりするようにしましょう。ちなみに、筆者はテント内で火を使わないことにしています。テント内ではなくて、タープの下などで調理をすると安全です。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。