こんな扱いが登山靴をダメにする
登山靴の手入れには、次の3つを気にかけましょう。
- 濡れっぱなしにしない
- しまいっぱなしにしない
- ゴシゴシと洗わない
ゴアテックス素材や革製品、登山靴は高価でデリケートな素材です。素材を傷めない扱いをしましょう。
山小屋に着いたら3つだけやろう
一泊以上の登山で、登山靴のことを気にかけていますか?「山小屋に着いたら、ビール♪」の前に、脱いだ瞬間にできることだけしておきましょう。
それだけで、登山靴のもちが変わってきますよ!
中敷きを取る
山小屋の靴置き場は、密集した下駄箱もしくはビニール袋に入れて保管という場合もあります。
長時間歩いた足は、思っているよりたくさん汗をかいています。中敷きと靴の内側底面の間に水滴が貯まっていることも。
そのままにしておくと、においや劣化の原因になるので、中敷きを外してあげてくださいね。それだけで、内側の水分が蒸発します。
乾燥させる
雨天時や雪道を歩いたあとで、登山靴の外側又は内側が濡れてしまっている場合、翌日のために乾かしておきましょう。
新聞紙を丸めて詰めておくと、水分を吸ってくれます。乾燥室に登山靴を置ける場合もありますが、少し湿ったくらいなら一晩中置くのは禁物。急激な乾燥は逆に靴を傷めます。
雪をはらう
ゴアテックスの靴でも、長時間水にさらしたり、浸かったりすることで少しずつ水が浸透してしまいます。山小屋に着いたら、雪ははらっておきましょう。
小屋の温かさで雪が解けてしまうと内側まで濡れてしまいますし、何より小屋にも迷惑がかかってしまいます。
登山靴の手入れ方法
ここでは下山後の手入れの方法をお伝えしますね♪
砂、泥、ホコリをはらう
砂やホコリが残っていると、水分を吸ってカビが生えやすくなります。柔らかいブラシや布で、汚れを落としてあげてください。
洗う
靴ひもは外し、表面を水洗いして泥やホコリを落とします。ブラシで強くこすりすぎるとゴアテックスの効果が薄れてしまうので、表面の汚れを落とす程度で大丈夫。
撥水性や防水性が心配でしたら、登山靴用の中性洗剤も販売しています。
乾かす
風通しの良い日陰がベター。1~2日かけてゆっくり乾燥させてあげましょう。直射日光の下に長時間置いておくと、乾燥しすぎてひび割れや劣化の原因になってしまいます。
防水スプレーをする
しっかり登山靴が乾いたら、しまう前に防水スプレーをかけましょう。一度かけたら、風あたりの良いところで乾かして、もう一度スプレーするとムラがなくなりますよ!
登山靴を長持ちさせるには
毎日履いているわけではないのに劣化していく登山靴。どうしたら長持ちするのでしょうか。履いている時以外はどうしたらいいのかお伝えします。
保管方法
靴箱にしまっておくのは厳禁!できるだけ風通しの良い場所に保管しましょう。下駄箱にしまっておく場合も、たまに玄関先の日陰で風に当ててあげるといいです。
山に行く前に
手入れ時に、防水スプレーをかけましたが、山に行く前にもう一度。前回使用して時間がたっている場合は防水スプレーの効果が薄れています。
登山靴って何年くらい履いていられるの?
登山靴の寿命はさまざま。手入れや使用状況で変わります。しかし、登山中に寿命が来ては困りますよね。どうやって見極めたらいいのでしょうか。
寿命
登山靴の寿命は5年ほどといわれています。もちろん丁寧に手入れし、10年近く履き続けている人もいます。
ソールが劣化しているだけなら、ほとんどの登山靴はソールの交換が可能です。登山中にソールが剥がれるという事態を避けるためにも、手入れしている時に念入りにチェックをしておきましょう。
買い替えの目安
ソールが剥がれてしまったら、もちろん修理か買い替えを考えます。ただ、登山中に剥がれてしまうということもありますよね。そうなる前に、ソールの張替えは検討したほうがいいです。
ソールが剥がれかけたり、水が浸透するようになったりしたら危険信号です!
また、防水機能が低下した登山靴も危険です。天候の悪化で、雨で濡れた後に気温が下がれば、凍傷のリスクも出てしまいます。
登山中にソールが剥がれてしまったら
意外と多いのが登山中にソールが剥がれ、応急処置をして履いている人。緊急時に備えて、応急処置が出来る道具はもっていたほうがいいです。
針金やテーピングで固定するのが定番ですね。靴紐を予備に持っていれば、紐が切れた時にも固定したいときにも使えます。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。