伝統のレースがついに復活!
ブエルタ・アラゴンが最初に開催されたのは、今から約80年前の1939年のこと。
しかし、この大会はスペイン内戦や幾度かの経済危機のため、何度もレースを開催できない期間がありました。
最近では、2006年から2017年の11年間、このレースが開催されることはありませんでした。
しかし、ピレネーの麓のこの地域は、山岳に恵まれているうえに、道路事情も比較的良い場所でもあります。
自転車で走るにはもってこいの場所。
そのため、アラゴン地方の自転車関係者は、数年前からブエルタ・アラゴンの復活を模索していました。
彼らの努力がみのり、このレースが復活したのは、昨年のこと。
復活後2回目となった今年は、スペイン国内のチームだけでなく、ポルトガルやロシア、フランス、そしてイタリアのチームが参加しました。
そうしたチームのなかには、今年のツール・ド・フランス出場を決めたチームもあります。
アラゴン地方出身の若いサイクリストたちの活躍
近年この地方出身のサイクリストが、スペイン国内のトップクラスのレースで大活躍をしているという評判がありました。
彼らはみんなまだ20代と若く、これからのスペイン自転車界を背負うことができる選手ばかりです。
今回の大会には、そんなアラゴン地方出身の若手サイクリストが4人勢ぞろいしました。
ここで、彼らのプロフィールを簡単に紹介いたします。
近い将来、ツール・ド・フランスやブエルタ・エスパーニャ等の大レースで活躍するであろう選手ばかり。
まず、エウスカディ・バスク・カントリー・ムーリアスから、フェルナンド・バルセロ選手(写真右)とセルジオ・サミテエル選手(写真左)。
バルセロ選手は今年23歳。
昨年23歳以下のツール・ド・フランスとされるツール・ド・ポルベニールの第9ステージを区間優勝した選手です。
雨や風と言った悪天候をまったく苦にしない、タフな選手と評判です。
一方のサミテエル選手は24歳。
クライマーですが、彼の本領はレース序盤から単独で逃げることができるその勇気と決断力にあります。
そしてチーム・モービースター所属のアラゴン出身のサイクリストはこの2人。
ホルヘ・アルカス選手(後方左から2番目)とハイメ・カストリーリョ選手(同左から3番目)です。
アルカス選手は27歳。ステージレースを中心にモービースターのエースのアシスト役として活躍しています。
このチームの重要な哲学である「よいアシスト」のモデルを引き継ぐ選手です。
そしてカストリーリョ選手は1996年生まれの23歳。
2017年のサブ23のスペイン・タイムトライアルチャンピオンです。
登りも平地のタイムトライアルもこなす、オールラウンダー系のサイクリストです。
彼らの活躍が、アラゴン地方の自転車界を活気づけているのです。
雨と風、ドラマの多かった今回のレース
基本的には山岳地帯のアラゴン地方。
しかし、この地方の名物の一つがこの地方に吹く「強風」。
ピレネー山脈から年間を通して冷たくて強烈な風が吹いてくる場所として有名なのです。
そのうえ、今年の大会では雨まで降るという過酷なコンディションのなかで開催されました。
そうした天候のため、最終的な総合優勝争いは、最終ステージまでもつれ込みます。
最終第3ステージでは、あるアクシデントが発生します。
レース途中で総合リーダージャージを着ていたヘスス・エスケラ選手(ブルゴスBH)が落車し、レースを棄権しまったのです。
この日、区間優勝したのは、イタリア人サイクリストのマテオ・ペル―チ選手(アンドリーニ・ジカトーリ・シデルメック)です。
しかし、チームの総合力に勝るモービースターが、エドゥアルド・プラデス選手を同タイムの先頭集団でゴールさせることに成功します。
結果、総合優勝はプラデス選手の手にわたることになりました。
ちなみに、プラデス選手がゴール直後、
「マリオ・チッポリーニみたいなスプリントだったよ!」
と叫んでいました。
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ライター
Greenfield編集部
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