ロードバイクのライト(前照灯)は別売りがあたり前
自転車のライトは、夜間走行するなら必ず取り付けなければならない装備です。
ママチャリやシティサイクルのほとんどには、ダイナモなどの備え付けのライトがありますよね。
しかし、ロードバイクを含めたスポーツ自転車のほとんどには、基本的にライトは取り付けられていません。
これは、人によって軽量化重視や明るさ重視、バッテリーもち重視、盗難対策に取り外せるものがいいなど、さまざまな要望があるからです。
つまり、新車を購入する際は、自分で適切なライトを選んで購入しなければならないということです。
今回はとりわけロードバイクにおいて、どういったライトを選ぶべきか考えてみましょう。
道路交通法上から見るロードバイクに適切なライト
ライト(前照灯)は、道路交通法で定められた安全装備です。
もし取り付けなければ、無灯火走行で5万円以下の罰金を科せられます。
また、昼間であっても、トンネル内などは点灯しなければならない場合もあります。
ライトならどういうものでもいいというわけではなく、道路交通法上で定められた最低限の性能を有しているライトが必須です。
白色・淡黄色で10m照らせるもの
道路交通法上、ライトには以下の2つの条件があります。
各自治体で微妙に違うことがありますが、今回は東京都道路交通規則を例にとってみましょう。
1つ目はライトの「色」です。
ライトの色は、白色もしくは淡黄色でなければいけません。
白色とはLEDや蛍光灯、淡黄色は電球のような温かみのある色のことです。
まれに青いライトや赤いライトを使用している方がいますが、これは違反ということになります。
次に「照射距離」です。
夜間に、前方10mの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度が定められています。
取り付けられればどんなライトでも良いというわけではなく、しっかりと障害物や標識を認識できる色で、十分照らせる能力がなければいけないということです。
点滅は道路交通法違反?
多くの方が勘違いしているポイントが、「点灯」が義務ということです。
よくチカチカ「点滅」させられるライトがありますよね。
自動車から見れば、点滅させてくれたほうが視認性は上がりますが、道路交通法上は違反ということになります。
ライトの数には指定がないので、安全第一に考えれば、2つ取り付けてひとつは「点灯」、ひとつは「点滅」にするのがベストです。
実際に使うときに有効なロードバイクのライト
道路交通法で定められているライトは説明したとおりですが、これで十分とは限りません。
ロードバイクは、下り坂では自動車に匹敵するスピードが出ます。
スピードが出れば出るほど、視野を広く確保する必要があります。
そうすると、道路交通法上定められている最低限の性能では不十分です。
自分の安全、まわりの安全を考え、十分な性能のライトを選びましょう。
光の強さはルーメンを参考に
光の強さは、主に「ルーメン(lm)」で表記されています。
これには明確な基準がないので、それぞれ自分で適切なものを選ぶ必要があります。
一般的には、
- 街灯のある市街地は200lm
- 街灯のない田舎道・山道は800lm
を基準に選ばれています。
光の強さが調整できるモデルもあります。
もし、街灯のないエリアも走る場合には、最大出力800lmで200lm程度まで落とせるモデルを選ぶと1つで対応が可能です。
また、光の強さが上がるほどバッテリー持ちが悪くなるので、予備バッテリーのご用意もお忘れなく。
夜、目の利きやすさは人によってまちまちなので、もし足りなければ800lmに限らず強いものを用意するか、2つ取り付けるなどして十分に視野を確保してくださいね。
照らす幅と高さに注意
どんなに光が強くても、照射範囲が狭ければ十分な視野を確保することはできません。
まず重要になるのが幅です。
こちらも明確に基準があるわけではありませんが、車道1車線分は十分に照らせると安心です。
逆に、強すぎると危険なのが高さです。
自動車のハイビームと同じで、ライトが上まで照らしてしまうと対向車線の自動車の迷惑になります。
あまりに迷惑になると、それ自体が他車の走行を邪魔したとして道路交通法違反にあたる可能性もあります。
このため、強力なライトを使う場合は幅を重視し、高さは抑える必要があります。
ライトは取り外せるものがおすすめ
自転車自体の盗難もたびたび問題になりますが、並んで多いのがライトなどの装備品の盗難です。
筆者も1シーズンで、前照灯を2回、尾灯を1回盗まれてしまったことがあります。
このため、ロードバイクなどに取り付けるライトは、なるべく取り外せるものがおすすめです。
駐輪するときは、取り外して持ち歩くようにしましょう。
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ライター
Greenfield編集部
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