なぜ登山向けの三脚が必要か?
素敵な景色を目にすると、できればその景色を残したくなります。そのため登山愛好家はカメラを携行する人が多くいます。そんな登山愛好者には三脚は必需品です。登山での撮影時に三脚がおすすめな理由をみていきましょう。
どんな場面で三脚が必要?
筆者は登山時の撮影のときに必ずと言っていいほど三脚を使用します。薄暗い風景を撮影する場合には、シャッタースピードを遅くしますが、このとき三脚がなければ手ブレでうまく撮影できません。
また、山で星空を撮影するときにもシャッタースピードを10秒程度に設定しなくてはならないため、三脚が必須です。
さらに、美しい風景を背景にして記念写真を撮影するときにも三脚は欠かせません。三脚があると自由にアングルを変えることもできます。
どんな三脚が登山向き?
三脚の上部にはアングルを調整する雲台がついており、カメラをネジで固定して使用します。雲台にカメラを固定する方法として、直接固定するネジ式とクイックシュータイプなどがあります。
クイックシューというのは、カメラ底部に固定して雲台にワンタッチで脱着することができるパーツです。そのため、ネジ式よりもクイックシュータイプの方が素早く三脚にカメラをセットすることができます。
また、クイックシューをカメラに装着するとき、ドライバーが必要なタイプと手で直接回せるタイプとがあります。
ドライバーが必要なタイプだと、道具を忘れてしまった場合、登山に持参した三脚が使えないということになりかねません。手動で固定できるタイプのクイックシューを選ぶようにしましょう。
登山用三脚選びのポイント
登山に持っていく三脚選びのポイントをまとめました。
ポイント①軽くてコンパクト
登山に行くときには、命を守る装備(ザイルやピッケル、アイゼン、シュラフ、テント、食料など)を中心に考えます。
撮影器材は軽くて登山の負担にならないことが大切。三脚もコンパクトで軽く持ち運びに便利なものを選ぶようにしましょう。素材ではカーボン製が頑丈で軽量なのでおすすめです。
コンパクト(折り畳みサイズは50㎝以下が理想)でありながら、使用するときには幅広い高さのアングルがねらえる三脚(伸ばしたサイズは150㎝以上)が理想的です。
ポイント②丈夫で安定性がある
山では三脚を岩にぶつけたり倒してしまったり、落としてしまったりと、さまざまなハプニングに遭遇します。そのため、多少のことでは壊れない丈夫な三脚でなくてはなりません。
また、三脚の多くは安定性を求めてあえて重くしていますが登山には不向きなので、できるだけ軽くて安定したタイプのものがおすすめです。
耐荷重は1㎏以上あれば問題ありません(1㎏以上のカメラは少ないため)。使用するカメラの重さにあわせて三脚の耐荷重を確認するようにしましょう。
ポイント③機能性(すぐ使える)
カメラの設置に時間がかかるような三脚では、せっかくのシャッターチャンスを逃してしまいます。写したいときにすぐにセッティングできるクイックシュータイプの三脚がおすすめです。
また、伸ばした脚を固定する方式は「レバー式脚ロック」がおすすめ。伸ばした脚の固定や解除がワンタッチで行えます。
ポイント④価格(コスパ)
価格もはずすことのできないポイントのひとつです。値段が高いものほど機能的で使いやすいというものではありません。
お手頃価格だけれども、丈夫で機能的なコスパの良い三脚を選ぶようにしましょう。
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。