ロングライドであらわれるようになるのが、皮膚トラブルの股ずれです。今回は、私自身が股ずれに悩んだすえに使用している、シャモアクリームについてお伝えします。たくさんの時間をサドルの上で過ごし、股ずれに悩めるみなさんの参考になれば幸いです。
ロングライドで直面した股ずれ問題
初めてロードバイクに乗った頃は、「サドルが硬い!お尻が痛い!」と思うもの。そしてその後、それなりの距離やトレーニング強度をこなせるようになった頃に悩むのが股ずれです。とくに悩む人が多いのは、足の付け根やお尻の骨の部分でしょう。
股ずれは、サドルとの相性や体質によってまったく悩まない人もおり、数年前の私は「あまり痛くならない体質なのかもしれない」と内心よろこんでいました。しかし、現在ロードバイク歴は6年を迎え、100kmを越えるロングライドや連日のトレーニングによって、ついに股ずれに見舞われたのです。
失敗に終わった股ずれ対策
股ずれに悩むようになり、誰にも相談できずにいた私は、種類が異なるビブの使用や乗り方を工夫しようと考えました。
乗り方の工夫をするも失敗
まずは乗り方を工夫してみました。立ってペダルを回すダンシングを取り入れたり、スマートローラーの傾斜を変えたりして、重点的に当たるポイントを変化させました。
しかし、初めのうちは意識できるものの、トレーニングに集中すると、結局はペダルに一番パワーが乗せられるいつものポジションに戻ってしまい失敗です。
以下の記事では、ロングライドに有効な乗り方を紹介しています。
種類が違うパッドを使用するも失敗
次に、パッドの種類が異なるビブを導入してみました。平日は室内でのトレーニングがメインであり、使用するビブもほぼ同じ。そのため、外乗りに使用しているビブを定期的に取り入れて、毎回当たる部分を解消しようと考えました。
パッドの種類が異なるビブと交互に使用してみると多少はよいと感じましたが、「すれるもんはすれる」。結局、別の部位に痛みが生じてしまいました。
救世主となったシャモアクリーム
多くの人が悩んでいるとはいえ、私にとっては多少恥ずかしい悩みの股ずれ。しかし、背に腹は変えられないと、ロードバイクで年間2万km走行する夫に相談し、シャモアクリームなる存在を教えてもらいました。
シャモアクリームの用途
シャモアクリームは、パッドに塗布して柔らかさと潤いを保ち、肌への刺激を軽減するクリームです。また、抗菌作用を含む製品があり、バクテリアの発生を抑制して、清潔な状態を保ちやすくする効果が期待できます。
股ずれは皮ふとパッドの摩擦によって起こるケースが多いため、クリームによってこうした刺激が軽減できるようです。
シャモアクリームの使用方法
シャモアクリームを塗るのは肌でなく、パッド。使用方法はとても簡単です。
- 使用するパッドを広げる
- シャモアクリームを指に取り、すれやすい部分(4か所くらい)に塗布する
使用量に決まりはありませんが、塗った部分がうすく白くなる程度を目安に塗布してください。
ASSOS(アソス)とMuc-Off(マックオフ)を比較
私は、ASSOS(アソス)とMuc-Off(マックオフ)のシャモアクリームを試しました。
ASSOS(アソス) | Muc-Off(マックオフ) | |
清涼感 | 強い | 弱い |
香り | 弱い | 強い |
容量 | 75mL | 250mL |
価格 | 4,950円(税込) | 4,800円前後 |
シャモアクリームのなかでもポピュラーなのがASSOSです。スイスの医療・化粧品メーカーが製造していて、肌にやさしいとされる成分でできています。テクスチャーは少し硬めで、使用した感じは清涼感があり、長時間のライド後もパッド内の不快感が軽減されている感じでした。
一方で、自転車ケア用品ブランドであるMuc-Offのシャモアクリームは、柔らかいテクスチャーで馴染みがよい印象があります。香りは強めで私は好きですが、好みが分かれるかもしれません。
また、個人的にはどちらの商品もパッドが滑らかになり、股ずれの防止や軽減の効果が感じられました。これで連日のトレーニングやロングライドでも安心です。
下記の記事では、100km以上のロングライドを成功させるコツを紹介しています。
私にとって効果は抜群!
すすめられて使用したシャモアクリーム、効果は抜群でした!
めんどくさがりな私ですが、連日のトレーニングやロングライド予定の際には、欠かさずシャモアクリームを使用しています。先日、距離120km、獲得標高1,420mに及ぶロングライドでもMuc-Offのシャモアクリームを使用し、快適に走行できました。
また、暑い時期特有のパッド内の不快感も軽減できたように思います。股ずれに困っている人には、ぜひおすすめしたいアイテムです。
ライター
yomec(よめしー)
自然豊かな新潟県在住、夫婦でロードバイクを楽しんでいる自転車ライター。子育てしながらトレーニングする方法を日々模索中です。今ではヒルクライムを中心としたレースが家族旅行に。愛車はSPECIALIZEDとBROMPTON。夫婦での所有スポーツバイクはなんと8台。ファミリーでも楽しめる自転車の魅力を発信します。