今すぐスキー場に行きたくなる映画
疾風ロンド
100万部越の大ヒットとなった東野圭吾の長編小説が映画化。
監督は連続テレビ小説「あまちゃん」や「探偵はBARにいる3」などの吉田照幸、主演は唯一無二の存在感が魅力の阿部寛です。
関ジャニ∞の大倉忠義、大島優子など人気俳優のほか、ムロツヨシや生瀬勝久などの個性派俳優が脇を固めています。
サスペンス枠ではあるけれど、かなりコミカルで笑えますよ。
舞台となるのは日本最大級のスキー場である長野県の野沢温泉スキー場。スキーやスノーボードのシーンも満載で、テンションが上がること間違いありません!
原作も読んで映画館にも行きました。そして自分は雪国出身です。
文句なし!さすが阿部寛主演。そして夢を諦めた青年役の大倉忠義さんも、夢を追うことを悩んでいる大島優子さんの役柄も本当にとても良かったです。
またなんと言ってもあの雪上の滑走シーンは雪国育ちから見ても本当に素晴らしい映像で、雪山映画としての歴史にも残ると思います。
フレンチアルプスで起きたこと
スウェーデンの超新星リューベン・オストルンド監督の本作は、2014年のカンヌ国際映画祭で絶賛され、数々の映画賞を受賞し、ハリウッドリメイクも決定している話題作です。
スウェーデンからスノーリゾートにバカンスにやってきた幸せな4人家族を襲う突然の危機。
どこにでもいそうなファミリーだからこそリアルな怖さを感じますが、ウィットに富んだ会話やセンスのいい笑いを挟んでくるあたりに北欧らしさを感じます。
ストーリーが秀逸なのはもちろん、フレンチアルプスのスキー場の雰囲気を味わえる、バカンス気分に最適な映画です。
日常のちょっとした行動を視点に、夫婦や家族の絆、不倫といった問題を映画を楽しむ中で考えさせてくれます。
フランスアルプスの豪華なリゾート地気分を疑似体験しながら人間の本質について気付かせてくれたので星5つつけました。スキーや冬山に興味のある人にとっても観て損のない映画です。
山って壮絶、でも最高!と思わせる映画
運命を分けたザイル
アンデス山脈にある前人未到のシウラ・グランデ峰登頂に挑み遭難したふたりの登山家。ひとりが片足を骨折し、相棒は命綱であるザイルを切る選択に迫られる…。
じつはこの過酷な物語、実話なんです。実際にアンデスやアルプスでロケが行われ、大自然の脅威と恐怖がまるでドキュメンタリーかと思う程リアルに伝わってきます。
人間の生命力や山への欲求をこれほどまでに見せつけられる映画はそうありません。山好きな方は絶対に観たほうがいいですよ。
手法はドキュメンタリーに近く、それでいて演出の面などでも楽しませてくれます。テーマも人間の本質に迫ったものです。
「死」「絶望」「希望」「救済」「生」「喪失」「我」「人間関係」「本心の告白」など。
良質の山岳映画でもありますが、山を知らない人が見ても、心に訴えるものがあります。
岳
マンガ大賞、小学館漫画賞を受賞した400万部突破のベストセラー漫画を実写映画化。雄大な冬の北アルプスの景色が美しく、マンガを読んでいてもいなくても満足できる内容です。
主演の小栗旬は、主人公「三歩」の包容力があるがどこか掴みどころのない性格を忠実に演じています。
山は素晴らしいけど、それだけじゃないということを再認識させられる作品で、登山初心者の方にも観ていただきたい1本です。
一番最初の場面、アイゼンに雪が詰まって歩きにくくなる場面。あれは少し登山した人ならだれでも経験すること。そして映画と同じ様に大抵の人は外してしまう。そこから物語は始まっている。軽い気持ちでアイゼンを外す人、ハイキング気分で登山した人、そんな人の何気ない行動が命取りになることも多々ある。
それを知らしめてくれる映画。そしてまた、山に行きたくしてくれる映画。それが「岳」だ。
LIFE!
ちょっと番外編ともいえるチョイスですが、トレッキングのシーンも多いので山映画に入れさせてもらいました。
変わりばえのない日々を送っているさえないサラリーマンの男が、ある日ありえないほど波乱万丈の旅に出て、自分を変えていくというストーリー。
アウトドア映画というよりは、冒険映画、旅に出たくなるような映画です。
「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」のスタジオが手がけたこの作品は、壮大なスケールの映像とクイーンやデビッドボウイなどロックの名曲がマッチして心地よく、何度でも観たくなります。
前向きな気持ちになるので、新年1本目の映画にもおすすめですよ。吹き替えじゃなく字幕版で観ましょう!
この作品ほど現代の日本人に響く洋画があるでしょうか。
旅をしない若者、朝冴えない顔で通勤する私たち…そんな問題が次々と出てきます。
これらの問題をぶち怖そうと世界の美しい映像、明日頑張るための活力溢れる展開をうまく織り混ぜたスタッフには頭が上がりません。
仕事、人生に悩める方にはまず薦めるべき一作です。