漁港や磯場に生息しているメバルは、釣りのターゲットとして人気が高い魚です。夜行性なので、夜釣りで狙うのがよいでしょう。今回は、夜釣りのメリットや狙うべきポイント、釣る際のコツなどを紹介します。この記事を参考にして、ぜひ挑戦してみてください。
メバルを夜に釣るメリット
メバルの夜釣りには、以下のような2つのメリットがあります。
①昼よりも数多く釣りやすい
メバルは、昼よりも夜のほうが数釣りが期待できます。夜になると活性が高くなり、夜間には堤防近くの浅い場所に寄ってくるためです。そのため、昼間よりも夜間のほうが多く釣れるでしょう。
②昼よりも大型が釣りやすい
数だけではなく、大型が釣れる傾向があるのも、メバルの夜釣りの特徴です。沖の深い場所にいる大型のメバルが、夜間になれば捕食のために表層にあがってくるためです。
メバルが釣れる夜の時間帯と時期
ここでは、メバルの夜釣りに適した夜の時間帯と時期をそれぞれ紹介します。
①夜の時間帯:日の出と日没、あるいは満潮の前後2時間
狙い目の時間帯は、日の出と日没です。メバルの餌となる小魚が、これらの時間帯に接岸して、活発に活動するからです。
また、潮まわりを考慮する場合は、夜間の満潮時を狙うのがよいでしょう。水深が増し、メバルが接岸しやすくなるためです。
潮が満ちてメバルが足元近くまで寄っていたり、潮の流れにのって餌が波止場へ流入していたりといった理由から、満潮の前後2時間がとくに釣果が期待できるでしょう。
②時期:4~7月と9~11月の年2回
メバルの夜釣りに適した時期は、4〜7月上旬と9〜11月いっぱいといわれています。本気で狙うならば、メバルは1年を通じて釣れる魚です。しかし、極寒の時期と猛暑の時期は活性が落ちるので、釣れにくくなるでしょう。
メバルの夜釣りで狙いたい4つのポイント
大型のメバルを数多く釣るためには、適切なポイントを狙うのが大切です。ここでは、メバルの夜釣りを行う際に注目したいポイントを4つ紹介します。
①常夜灯が照らしている場所
漁港で常夜灯のある場所は定番のポイントです。なぜなら、メバルの餌となる海中の小さな生物や小魚が光に集まるからです。これらを食べにメバルが寄ってきます。
②堤防岸壁の継ぎ目
堤防岸壁の継ぎ目の部分で、隙間が空いている場所を狙ってみましょう。メバルは堤防の際(きわ)によく群れるからです。
とくに、継ぎ目のスリットの部分には、エビやカニなどが集まってきたり、メバルが身を隠したりするので、好ポイントです。
③消波ブロックの切れ目
海に投入された消波ブロックが切れる部分も狙い目です。ただし、夜間は足場が悪くて釣りにくいのがデメリットです。落水しないように注意してください。
④波の穏やかな磯場
内湾のちょっとした磯場や、波の穏やかな磯場もメバル釣りのポイントとなります。なお、磯場は足場が悪いため、転倒したり落水したりしないように注意しましょう。
夜釣りでの釣り方は?
メバルを夜釣りで狙う場合は、いくつかの釣り方があります。主な釣り方を3つ紹介します。
①コスリ釣り
竿は1.5〜2.4m程度で、やわらかめのイカダ竿がよいでしょう。仕掛けは、3〜5号の軽い中通しオモリ・1.2〜2号程度で50cmほどのハリス・3〜4号程度のチヌ針がおすすめです。
この仕掛けを堤防の際スレスレに落とし込んで、竿先でアタリを取って狙います。竿先がやわらかいほうが食い込みがよい傾向があります。
ただし、メバルはわりと大雑把な魚なので、安価な竿などでも十分に釣れるでしょう。
②ウキ釣り
4.5〜5.4m程度の磯竿に電気ウキをセットし、ポイントに仕掛けを流す釣り方です。ウキを取り付ける位置をこまめに変え、メバルのいる水深に餌が流れるようにするのがポイントです。
なお、ほかの釣り方よりもポイントがやや探りにくいので、魚を集めるために活きエビなどを撒き餌とするのがよいでしょう。
以下の記事では、夜釣りで活躍する電気ウキを紹介しています。気になる人はあわせてチェックしてください。
③ルアー釣り
通称、メバリングと呼ばれる釣り方です。樹脂製のルアーであるワームや、プラスチック製の小型ルアーを用いて、堤防や磯場からメバルを狙います。
餌釣りよりもやや難しいので、ある程度の釣りの腕が必要です。一方で、餌を使わないので、餌が苦手な人に向いているでしょう。
メバル釣りの餌
メバルは、基本的に生き餌しか食べない魚です。そのため、生き餌を使うのが大原則となります。主な生き餌は以下の2種類です。
①活きエビ
メバル釣りの場合、活きエビを使うと圧倒的に釣果がよくなります。ただし、地域によっては、活きエビが入手しにくい場所があるでしょう。なお、関東ではモエビ、関西ではシラサエビと呼ばれる場合があります。
②青イソメ
青イソメは、低価格で扱いやすい餌です。一方で、活きエビほどメバルには好まれない傾向があります。
夜釣りでメバルを狙う際のコツ
夜釣りでメバルを狙う場合のコツを2つ紹介します。
①中層をメインにいろいろな水深を探る
メバルは基本的に海の中層を泳いでおり、底にはあまりいない傾向があります。水面にはときどき、捕食のためにやってきますが、常にいるわけではありません。
そのため、原則は中層狙いで、アタリがない場合は表層や深めのポイントも探ってみる、というスタイルが有効です。
②撒き餌をする
メバルはある程度の群れで生活しています。そのため、撒き餌によって数多くのメバルが仕掛けの周りに集まってきます。数を狙いたい場合は、撒き餌をして様子をみてみましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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