基本スキルに自信がついてくると、ダイビングに余裕が持てるようになり、まわりの環境にも意識が向くようになります。その結果、ダイビングがより楽しくなってきます。また、スキルアップには信頼のできるインストラクターからのアドバイスも必要です。積極的にステップアップ講習などに参加して、スキルのブラッシュアップをしていくことも大切です。
初心者ダイバーの悩みを解決!最低限マスターすべきスキル6選
Greenfield
講習だけではマスターできないスキル
ライセンスを取得したばかりの初心者ダイバーには、さまざまな悩みがつきものです。
ダイビング講習中はインストラクターが細かく丁寧に教えてくれるので何とか無事に終了できても、時間が経てば器材の名前すら忘れてしまったという人も少なくありません。
「器材のセッティングが不安」「中性浮力がうまくできない」「いつも耳抜きに苦労する」などなど、海を楽しむ余裕のない初心者ダイバーにとっては、楽しいはずのダイビングがかえってストレスになってしまうかもしれません。
ダイビングライセンスを取得したら、自分でできることは自分一人でやるのが基本です。
まずは、基本のスキルに磨きをかけ、余裕をもってダイビングを楽しめるようになりましょう。
初心者ダイバーがマスターすべきスキル6選
安全にダイビングを楽しむために、初心者ダイバーが最低限マスターしておきたい6つのスキルを見てみましょう。
1.器材セッティング
ダイビング器材のセッティングは、順番通りに器材の操作方法をひとつひとつ確認しながら行うことが大切です。
1.タンクにBCDをセット
2.レギュレーターをセット
3.バルブを開けて動作を確認
4.ウエイトを装着
5.バディの助けをかりてタンクを背負う
6.バディチェック
水中でタンクがズレ落ちたり、ホース類がブラブラしないように、しっかりとセッティングを完了させましょう。
2.潜降
潜降のサインとともにスムーズに沈める初心者ダイバーは多くありません。
適正ウエイトをつけているのにうまく沈まないのは、呼吸が乱れていたり、フィンをバタバタと動かしたりしていることが主な原因かもしれません。
まずはリラックスして吐き気味の呼吸を意識しながら、BCDのエアを抜いていくとスムーズに潜降できるでしょう。
このとき目線を水底を向けて、フィートファーストの姿勢を保てるようにフィンをバランスよく使うようにするのがポイントです。
3.耳ぬき
耳ぬきが苦手という初心者ダイバーも少なくありません。
耳ぬきにはいくつかのやり方があり、ある程度の慣れも必要です。
基本の耳ぬきは、鼻をつまんだまま鼻に息を送り込む「バルサルバ法」ですが、慣れてくれば口を左右に動かしたり、ツバを飲み込むだけでも簡単に耳ぬきができるようになります。
また、風邪などで鼻がつまっていると、何度チャレンジしても耳ぬきができない時があるので、体調管理も重要になってきます。
耳ぬきは陸上でも練習することができますので、自宅で耳ぬきのコツをマスターしておくのが良いでしょう。
4.マスククリア
ライセンス取得コースでは多くのスキルを学びますが、なかでも断トツの不人気スキルが「マスククリア」ではないでしょうか?
とくに水中でマスクを脱着する練習に強いストレスに感じていた人も多いようです。
とはいえ、ダイビング中にマスクが曇ってしまった時や、マスクの中にチョロチョロと水が入ってきてしまった時など、マスククリアは使用頻度が高いスキルのひとつです。
マスクスキルに苦手意識を持っているダイバーは、プールや浅瀬で何度も練習して、どのような状況でも落ち着いてマスククリアができるようにしておくことが大切です。
5.中性浮力
ダイビングの醍醐味でもある無重力感を楽しむには、中性浮力コントロールが必要不可欠です。
ダイビング中に水底を這ってしまったり、ダイビング後半で浮き気味になってしまったりするのは、浮力コントロールが上手くとれていないからです。
まずは、潜る前に使用する保温スーツやタンクに対して、適正なウエイト量をしっかりチェックすることが重要です。
そして、水中ではBCDだけで浮力コントロールをするのではなく、自分の肺も浮袋の役割を果たしていることを意識しながら、大きく吸ったり吐いたりと呼吸をコントロールをすることがポイントです。
浮力コントロールが上手にできるようになれば、一気に初心者ダイバーからステップアップできるはずです。
6.フィンワーク
水中を思い通りに移動して、姿勢を維持するためには適切なフィンワークが重要です。
バタバタしたフィンワークは水底の砂を巻き上げたり、サンゴなどの水中生物を傷つけたりすることにもなりかねません。
フィンワークの基本は、体を水平にして大きくゆっくり動かすことです。
ただし、状況に合わせて細かく早いフィンワークや、カエルのようなあおり足などのフィンワークも使えるように練習しておくのが良いでしょう。
また、正しいフィンワークには中性浮力がとれていることも必須条件なので、浮力コントロールと合わせてマスターしましょう。
まとめ
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