ダイビングマスクの特徴
ダイビングマスクの一番の特徴は、鼻がすっぽりと覆われるデザインになっていることです。
これは水圧の影響でおこる「スクイズ」に対応するためです。
スクイズとは、水圧の増加によって起こる圧外傷のこと。
そのため、鼻の覆われていないスイミングゴーグルは、スキューバダイビングでは使用できないので、十分に注意しましょう。
- 素材:ダイビングマスクの素材は、ほとんどがネオプレンゴムかシリコンです。ただし、顔へのフィット感が高いことから圧倒的にシリコン素材が多くなっています。
- デザイン:現在の主流は、ガラス面が1枚の一眼式のマスクか、ガラスが2枚に分かれた二眼式で、いずれもローボリューム(小容積)のデザインです。ローボリュームマスクは、レンズ面が目に近いため視界が広く、さらに圧平衡やマスククリアーもしやすいのが特徴です。
正しいダイビングマスクの選び方
ダイビングマスクの選び方は「正しくフィットすること」を第一に考えるべきです。
フィット感が悪いと、つけ心地が悪いだけでなく水洩れの原因になります。
マスクがフィットしているかを判断するには、以下の手順で確認するのが良いでしょう。
- ストラップを前にして内側にかからないようにします。
- 顔を上に向け、マスクを軽く顔にあてます。このとき髪の毛がマスク内に入らないように注意し、マスクのスカートが顔全体にあたるようにします。
- 少しだけ鼻から息を吸い込むと、マスクが顔に吸い付きます。軽く引っ張ったり、顔を振ってもマスクが外れないことをチェックします。
できれば、複数のマスクを試着して、最もフィット感の良いマスクを選ぶことをおすすめします。
また、視力の弱い人には度付きレンズに交換できるマスクもあります。
使い捨てコンタクトレンズを使用するダイバーもいますが、コンタクトレンズが流れてしまうなどのリスクがあることを知っておきましょう。
おすすめダイビングマスク5選
おすすめのダイビングマスクをピックアップしてご紹介します。
GULL マスク マンティス5 ブラックシリコン GM-1036
世界中から高い評価のある「鬼怒川ラバー」を使用した国産ダイビングマスクです。
日本人の顔にフィットするように設計されたデザインで、発売から数十年以上の時を経てもなお売れ続けているロングセラーモデルです。
フレームサイズ:178×85mm
GULL COCO 女性用一眼ダイビングマスク GM-1270
ソフトな顔当たりでフィット感抜群の女性用マスクです。
浸水しづらいリークレスシステムのシリコン体を採用しています。
フレームサイズ:165×82mm
TUSA スプレンダイブⅡ M-7500QB
柔らかいソフトシリコンを採用しているのでフィット感が高い、TUSAのベストセラーマスクです。
コンパクトでローボリュームのため誰にでも使いやすい設計のマスクです。
フレームサイズ:71×167mm
CRESSI F1 フレームレス 一眼ダイビングマスク
高品質なシリコンを採用した一眼式フレームレスマスクです。
フレームがないため水の抵抗を受けづらく、一枚レンズでありながら内容積を最小限に抑えたローボリュームのデザインが特徴です。
AQUALUNG リヴィール X1
柔らかい日本製シリコンに最軽量のフレームを採用した一眼式のダイビングマスクです。
フィット感と快適さを追求したアクアラング自信のダイビングマスクです。
フレームサイズ:162×86mm
ダイビングマスクの取り扱いとお手入れ方法
初めてダイビングマスクを使うときは、そのまま使用するとマスクが曇ってしまいます。
レンズの内側についている保護剤を粒子の細かいクリームクレンザーや歯磨き粉などで磨いてから使用しましょう。
そのあとに市販の曇り止め剤を塗布して使用します。
ただし、曇り止め加工のしてあるマスクはレンズ内側を磨くと曇り止め効果が無くなってしまうので、取り扱い方法をよく確認してから使用しましょう。
使い終わったら、真水でしっかりと洗うのが基本です。
日陰でしっかり乾燥させてから、シリコン部分が型くずれしないようにハードケースなどに入れて保管しておきましょう。
クリアシリコンは日焼けしてしてしまうことがあるので、直射日光は避けるようにしましょう。