ツェルトとは?
登山をはじめたけれど、ツェルトもそろえるべきなのかどうか、迷っている人は少なくないことでしょう。ツェルトは登山(低山であっても)に欠かすことのできない必須アイテムです。ここではツェルトとはどういうものなのか紹介します。
緊急時には命を守るシェルターになる
登山中に天候が悪化したりして、避難したいけれど付近に避難小屋がない場合に、緊急手段として使用するシェルターです。ツェルトはビバーグテントとも呼ばれ、天候悪化時には避難して低体温症を防ぐことができます。
登山の際に携帯しやすくとてもコンパクト
ほとんどのツェルトが、薄手で折りたたむと小さくなる素材でできています。小さいものには、手のひらにおさまる100g程度のツェルトも。荷物にならないので、いざというときのためにザックにしのばせておきましょう。
緊急時以外にも使える
ツェルトを使用するのは緊急時だけではありません。最初から露営を想定した登山などでも宿泊に使用されることがあります。また、ビバーグ以外に用途として、雨に降られたときにポンチョとしても使用可能です。
ツェルトの使いかたをマスターしよう!
ツェルトは山で不測の事態に遭遇したとき、自分の命を守るテント。あらかじめ、ツェルトの張りかたや使いかたを理解しておくことが大切です。ここでは、ツェルトの使いかたについて詳しく説明します。
ツェルトの使いかた①頭からかぶるだけでシェルターになる
山で急に天候が悪化したときには、登山道の脇でツェルトをひろげて頭からかぶりうずくまるだけで、緊急避難用のシェルターとして使用できます。
ツェルトの使いかた②とりあえず中に避難してから設営する
急に天気が悪くなったら、とりあえずツェルトを広げて中に避難し、雨などに濡れない状態を確保してから、天候の様子をみて骨組みを組んで確実に設営するようにしましょう。
設営の基本は、ツェルトの前後にポール(トレッキングポールなど)を立て、それぞれのポールをロープで牽引して倒れないようにします。
ツェルトの使いかた③グループの場合は車座になって背中を壁にする
3人以上のグループで登山していて、ツェルトを使用する場合は、ザックをイスがわりにして車座になり、ツェルトをかぶることで、背中が壁の役割を果たします。
車座の中心にできた空間で、お湯を沸かしたり、お菓子を食べたりして、天候の回復を待つようにしてください。
ツェルトを選ぶポイント
ツェルトを選ぶときの注意点について紹介します。
防水機能にすぐれた丈夫な素材か
雨風から登山者を守れる、防水機能にすぐれたツェルトを選ぶことが重要です。また、山の上での強風にも耐えるだけの、丈夫な素材と縫製がなされているかも、購入するときにしっかりチェックしましょう。
軽くてコンパクトなツェルトか
登山にいくとき、気軽にザックにしのばせておけるような、軽くて小さく折りたためるツェルトを選ぶようにしましょう。大きくて重いツェルトだと、登山のときに不便ですし、気軽に持っていけないので、置いていくことが増えてしまいます。
使用目的にあわせた大きさや広さか
単独登山なのか、それともグループ登山で使用するのか、使用目的にあわせた大きさや広さのツェルトを選ぶようにしましょう。
複数の機能をそなえているか
ツェルトを選ぶポイントとして、緊急時のシェルターとしてだけではなく、雨天のときには頭からかぶりポンチョにもなるような、多機能タイプがおすすめです。
おすすめのツェルトを紹介
使いかたや選ぶポイントをふまえ、登山におすすめのツェルトを紹介します。
ライペン(ARAI TENT) ビバークツェルト・ソロ
緊急時に頭からかぶって、使用することだけを想定して設計されているツェルト。ポンチョとしての機能も備えています。
ファイントラック(finetrack) FAG0121 ピコシェルター
ベンチレーターから頭を出してポンチョとしても使用できるツェルト。立木などにロープで結んで簡単に設営ができます。
Juza Field Gear Em-Shelter I UL
バックパックを骨組みにして自立させることができるツェルトです。ザックを外に置いたら2人まで入れます。その場ですぐに設営できるので、緊急時に便利なツェルト。
アライテント(ARAI TENT) ビバークツェルト1 ロング
しゃがんで使用する場合は、大人3〜4人が中に入る大きさです。横になる場合は、大人2人まで可能。最初からビバークを想定した露営用のテントとしても使用できます。
ファイントラック finetrack チューブツェルト
最大で大人4人が横になれるチューブツェルト。チューブの途中を絞ることで、さまざまな大きさの空間になるので、人数にあわせて広さの調節が可能です。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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