コーヒープレスとは
コーヒープレスとは、粉にしたコーヒー豆をお湯に浸して成分を抽出するマシーンの総称です。ドリップスタイルに比べてコーヒーを淹れる操作がシンプルであることから、登山やキャンプなどのアウトドアシーンにおいて、注目が集まっています。
ハンドドリップとの違いは淹れる技術と味
ハンドドリップでコーヒーを淹れる場合は、豆の蒸らし方や湯滴の落とし方、湯滴を上手に落としてドーム状に形を保ちながらコーヒーを抽出したりと、かなりの技術が求められます。
プレスコーヒーで淹れる場合は、コーヒー豆の粒度や抽出時間などの決まりごとはありますが、淹れるための技術は必要ありません。誰でもおいしいコーヒーを淹れることができます。
また、味にも違いがあります。豆を湯に浸して抽出するプレスコーヒーで淹れると、本来コーヒーが持っているオイルを含んだ舌ざわりや、豆の味をストレートに味わうことができます。
コーヒー豆の個性がストレートに出る淹れ方だといわれていて、よい豆を選ぶことがおいしく淹れる大きなポイントです。
コーヒープレスのタイプは 3種類
コーヒープレスにはおもにフレンチプレスとエアロプレス、アメリカンプレスの3種類があります。次でそれぞれの特徴や使い方について説明します。
コーヒープレスの特徴と使い方
コーヒープレスの種類別に、特徴や使い方を説明します。
フレンチプレスの特徴と使い方
コーヒープレスの代表格と言えるのがフレンチプレス。粉に挽いたコーヒー豆をお湯にしばらく浸して抽出したあと、メッシュ状のフィルターがついたプランジャーと呼ばれる部分を沈めて濾過(ろか)します。
フレンチプレスは、フレンチとつきますが、じつはイタリア人のデザイナーによって1929年に作られたものです。
特徴は、コーヒー豆の粒度や抽出時間を守ることで、誰でもおいしいコーヒーを淹れることができるところです。
【フレンチプレスの使い方】
細かめに挽いたコーヒー豆をポットに入れて、沸騰したお湯を注ぎます。パドルでかくはんしたあと4分ほど蒸らし、メッシュ状のフィルターがついたプランジャーをそっと沈めます。
※粒度と蒸らし時間は好みで変えてください。
エアロプレスの特徴と使い方
エアロプレスが登場したのは2005年で、開発したのはエアロビーというフリスビーメーカーです。エアロビーの社長であるアラン・アドラー氏が、奥さんの友人から「おいしいコーヒーを淹れたい」という相談を受け、試行錯誤の結果生み出されました。コーヒーを抽出するメカニズムはフレンチプレスと同じです。
特徴としては、簡単でありながらおいしいコーヒーが淹れられるところです。世界中の有名バリスタが、おいしいと評価していると言われています。
【エアロプレスの使い方】
細かく挽いた豆(フレンチプレスよりも細かめ)をシリンダーに入れて湯を注ぎ、パドルでかくはんしたあと、1分ほど蒸らします。フィルターとカップをセットして逆さにし、プランジャーを30秒ほどかけてゆっくり押しこんで、コーヒーを押し出します。
※粒度と蒸らし時間は好みで変えてください。
アメリカンプレスの特徴と使い方
アメリカンプレスは、挽いた豆を専用の容器に入れて、容器ごとお湯に浸漬させて抽出する構造をしています。フレンチプレスやエアロプレスの場合は、湯の中でコーヒーの粉が躍(おど)るのに対して、アメリカンプレスでは容器のなかに格納されて、そこを湯が通過してコーヒーを抽出する仕組みになっています。
アメリカンプレスは構造上コーヒー粕が混ざりにくいので、カップの底に澱(おり)がたまりにくく、スッキリとした味わいが特徴です。
【アメリカンプレスの使い方】
中挽きにしたコーヒー豆をプランジャーと一体型のケースに入れて、プレス容器に湯を注ぎ、豆が浸かる位置まで押入れてから、1分ほど蒸らし、蒸らし終わったら1分かけてゆっくりプランジャーを底まで沈めます。
※粒度と蒸らし時間は好みで変えてください。
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。