ヤマビルとは?
ヤマビルの生態
名称 | ヤマビル |
体長 | 1.5~8㎝ |
見た目 | 赤褐色 背面の3本の黒い縦線が特徴 |
ひそむ場所 | 日陰が多い森林の土地 渓流・川のそば 落葉の下 石の下など |
活動時期 | 4月~10月 気温が25度以上で雨が降っているとき、雨上がりに特に多く見られます |
苦手なもの | 塩や消毒用エタノール |
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ヤマビルはどのようないきもの? (tele.co.jp)
ヤマビルが多い山
ヤマビルは、日本全国33都道府県の低山の森林で目撃情報があります。とくに多い地域は神奈川県丹沢周辺の山々。シカを吸血対象としているため、シカが多い地域はヤマビルも多い傾向にあります。
各県のヤマビルの目撃情報はこちらから
ヤマビル注意報 (tele.co.jp)
登山におけるヤマビル対策は足元から!
ヤマビルは人の呼気や体温に反応し、土壌などの下方から近づいてきます。そのため、ヤマビル対策は足元を重点的にしておくことが大切。具体的な対策方法は次のとおりです。
服装は露出を避け、すきまを減らす
ヤマビルの吸血被害の多くは靴からの侵入です。ヤマビルは足元から忍びより、吸血できる素肌のところまで登ってきます。そのため、服装はできるだけ露出を避けたほうがよいでしょう。
また、なるべく服のすきまを減らす工夫をすることも大事です。というのも、ヤマビルは体長が小さく、服のすきまから侵入するケースがあるからです。
ヤマビル対策例
①長靴や地下足袋を履く(サンダルや運動靴は吸血されやすい)
②靴下は長いもの、そして生地の細かいものを履く
③ズボンの裾を靴下の中に入れる
④上着の裾をズボンの中に入れる
きひ剤を使用してヒルを近づけさせない
ヤマビル対策にもっとも有効なのが「きひ剤」の使用。きひ剤には害虫・害獣が嫌うニオイや成分が入っており、ヤマビルを遠ざけることができます。
ポイントとしては足元を中心にきひ剤を噴霧することです。そうすることでヤマビルが吸血できるところまで登るのを防げます。
ヤマビルに咬まれてしまった場合の対処法
ヤマビルに咬まれてしまうと、傷口が血だらけになってしまいます。そして、傷口を放っておくと病原菌が体に入ってしまう可能性があるので、ヤマビルは早めに取り払っておきたいところです。
しかし、ヤマビルは吸血時にヒルジンという痛みを感じさせない物質を出すため、吸血されても気付けないことが多い。そのため、ヤマビルが出没する地域ではこまめに足元を確認しておきましょう。
ヤマビルを取り払う方法
ヤマビルが肌に張りついていたら、すぐにはがしましょう。爪ではがせなかった場合は、きひ剤を使用すると簡単にはがせます。きひ剤の他に、塩や消毒用エタノールで代用することもできます。
※爪ではがしても、マダニのように傷口は広がりません。
傷口の手当の仕方
ヤマビルを取り除いても出血は止まりません。これはヤマビルが出すヒルジンという物質によるものです。
そのため、流水で傷口をよく洗うことが大事です。ポイントとしては、傷口から血を押し出すようにして洗うこと。そうすることで、ヒルジンなどの体液を押し出し、痒みや腫れが軽くなります。
最後にレスタミンコーワ軟膏などの抗ヒスタミン剤(虫刺され薬やかゆみどめ)を塗布しましょう。
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ヤマビル対策リーフレット(観光客、登山者、ハイカー向け)
ヤマビル対策に役立つアイテム
ヤマビルにもっとも効果があるのは「きひ剤」。きひ剤の多くはディートという成分を含んでいますが、「ヒル下がりのジョニー」は自然界で生分解される材料だけで製造しています。そのため、人体や自然環境に悪影響を及ぼしません。きひ剤としての効果はもちろん、人体や自然環境に優しい商品です。
ヤマビルの生態から、ヤマビルの被害を防ぐための対策について解説しました。ヤマビルはかなり広範囲に生息しているため、対策はきちんとしておいたほうがよいでしょう。ヤマビル対策にもっとも効果があるのは「きひ剤」の使用。ヤマビルは足元から忍びよってくるため、足元を重点的にきひ剤を使用するとヤマビルの被害を防げます。ヤマビル対策をし、登山で楽しい思い出を作りましょう!
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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