山小屋とは
宿泊登山をするなら、山小屋に泊まるか、テントを持参するかになります。山小屋にも種類があり、スタッフがいて食事の用意がある有人の山小屋と、無人の避難小屋があります。
- 有人の営業
小屋スタッフがいて、寝具や食事の用意でができる有料の山小屋のことです。
- 無人の避難小屋
その名の通り、スタッフはいません。テント泊同様、寝具や食事は持参する必要があります。
- その他の山での宿泊手段(テント泊・ビバーク)
テント泊は、自分でテントを持参します。テントを張っていい場所は決められていて、多くは山小屋の管理のもと、その近くにテント場が設けられています。ビバークは、下山が間に合わなかった、道に迷った、などの緊急時に野宿・野営することです。
ここでは初心者に易しい、有人の山小屋についてご紹介していきますね!
山小屋の名前
山小屋は様々な名前が付けられており、「ヒュッテ大槍」「白馬山荘」「常念小屋」のように名前から山小屋だとわかるものから、「赤岳鉱泉」「本沢温泉」のように山小屋かどうか、わかりにくいものもあります。
ホームページを持っている山小屋もありますが、最低限の情報しか載っていない初心者泣かせな山小屋もたくさんあります。
山小屋にある施設と過ごし方
山小屋に着いたら、みんなどのように過ごしているのでしょうか?山小屋にある施設と一緒に、過ごし方をご紹介します。
談話室
登山者同士が自由に使えるスペースです。登山関連の雑誌や書籍、漫画が置いてあることも多いです。登山関連の本なら、本屋や図書館よりも豊富な種類が揃っている山小屋もあります。
お酒を飲んだり、お菓子を食べたりしていると、いつのまにか同じテーブルの登山者同士で話が盛り上がることもあります。ベテラン登山者の経験談を聞けるのも、山小屋の醍醐味です。
天気が良ければ山小屋の外で、悪かったり日が落ちたら、談話室が憩いの場となります。初めての人は、積極的に談話室に行ってみましょう。
食堂
朝夕は、宿泊者の食事を提供し、日中は食堂として営業しているところも多いです。それ以外の時間は、談話室と兼ねているところもあります。
食事は、指定された時間を守って食堂に行きます。二部制や三部制をとっている山小屋も多く、次の人が待っているからです。
乾燥室
山小屋か、スキー場の宿泊施設くらいで見かけない乾燥室。雨で濡れてしまった衣服を乾かすために、乾燥室が用意されている山小屋も多いです。濡れているだけで凍傷の原因にもなるので、雨具や手袋など、翌日も使うものは乾かしておくと安心です。
大部屋
個室を指定しなければ、大部屋で寝ることになります。8名程度の小部屋に別れている場合もあります。登山者同士、場所を譲り合いながら布団を敷いて寝ます。
一枚の布団がしっかり敷けるスペースがあるとも限りません。それも山の醍醐味です。
個室
個室料金を支払うことで、プライベート空間を確保できる山小屋もあります。家族連れや、グループで宿泊する場合はお得です。ただし、混雑時はそうもいかないので、電話で問い合わせて確認することをおすすめします。
更衣室
男女別の更衣室が用意されている山小屋もあります。インナーを着替えたい時や、身体を拭きたいときには便利です。奥まったところにひっそりとある場合もあるので、小屋の人に聞いてみてくださいね。
調理室
こちらは、素泊まりの人やテント泊の人が調理できるスペースです。屋外に設けられている場合もあります。食材も担ぎ上げる体力が必要ですが、経済的です。
慣れた手つきで、ささっとパスタやカレーを作っている登山者を見ると、「いつかは自分も!」と憧れてしまうかもしれません。
山小屋のまわり
テント場があったり、後から登ってくる登山者がいたり、山小屋のまわりは賑わっています。天気が良ければ日が沈むのを眺めがら、他の登山者たちとの交流が楽しめます。
登っている時とは違い、じっとしていると冷えるので、夏でも厚めの上着を持っていきたいところです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。