アルコールストーブの仕組み
アルコールストーブは、燃焼室と気化室の2つの空間で構成されています。燃焼室に燃料用アルコールを入れて、火をつけると熱が気化室に伝わり、アルコールが気化して、強い火力の炎になります。
燃焼室と気化室との間に、わずかなすき間を作り、アルコールが燃焼室から気化室へ吸い込まれるようにしておきます。
この燃焼室と気化室との間のすき間が大きすぎると、気化室の圧力が少なくなるため、アルコールがきれいに燃えてくれません。
アルコールストーブの作り方
今回カセットボンベでアルコールストーブを自作しました。カセットボンベは高い圧力に耐えられるように頑丈な鋼鉄で作られており、長持ちのする一生もののギアとして使用できそうです。
必要な道具と材料
【必要な道具】
- サンダー(ディスクグラインダー)・・・ブリキハサミでも切れますが、サンダーがあったほうが加工しやすいです。
- ペンチ、プライヤー・・・カセットボンベの先端についている切り込み凹部を、ペンチやプライヤーを使い小さくして、中へ落とし入れます。
- 保護メガネ
- 作業用手袋
- 釘または千枚通し
【必要な材料】
- カセットボンベの空き缶・・・必ず中身を使い切った缶を使用するようにしてください。
- アルミテープ(耐火接着剤でも可)
では実際にカセットボンベを使ってアルコールストーブを作ってみましょう。サンダー(ディスクグラインダー)を使用する際は、ケガをしないように注意してください。
また、削った金属片が目に刺さったりすると大変なので、サンダーで金属を加工するときには、必ず保護メガネを着用しましょう。筆者は以前、鉄の粉が目に刺さり、眼科で抜いてもらった経験があります。
アルコールストーブを自作する手順
手順1:炎の吹き出し穴をあける
気化室から気化したアルコールが噴き出して燃える火口穴を釘や千枚通しであけます。この穴をあけることで、ボンベ内の残留ガスが外へ出るため、作業が安全になります。
手順2:切り込み凹部を小さくつぶして中に落とす
カセットボンベの切り込み凹部をペンチやプライヤーを使って小さくして、中に落とします。穴の径よりも小さくすると中に落ちます。
手順3:先端部分と底の部分をカットしてあわせる
組み立てるとこのような形になります。
手順4:先端部分と底の部分を接着して完成
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。