登山で本格コーヒーを味わう道具選びのポイント
自宅でコーヒーを淹れるのとは違い、登山で本格的なコーヒーを飲むためにはさまざまな制限があります。どのような点に注意して道具を選べばよいのか解説していきます。
コーヒー道具選びのポイント①コンパクトである
登山で美味しい本格コーヒーが飲みたいといっても、重たいグラインダーや焙煎機を携帯するわけにはいきません。コンパクトで軽い道具を選ぶことが大切です。
コーヒー道具選びのポイント②おいしいコーヒーが淹れられる
細くて均一な湯滴を垂らすことができるケトルであったり、豆にあわせた粒度に調節ができるミルであったり、美味しい本格コーヒーが淹れられる道具であるということがポイントです。
コーヒー道具選びのポイント③丈夫であること
登山用リュックにつめこんで山登りするのですから、ちょっとやそっとでは壊れないことが道具選びのポイントになります。
筆者が伝授!おいしい本格コーヒーを淹れるコツ
山に限らず美味しいコーヒーを淹れるコツは、おおむね共通しています。以下のコツをおさえるだけで、登山でおいしい本格コーヒーを味わうことができます。
本格コーヒーをおいしく淹れるコツ①良いコーヒー豆をつかう
当たり前のことですが、質の悪いコーヒー豆ではいくら丁寧に淹れても、美味しくなりません。
本格コーヒーをおいしく淹れるコツ②焙煎したてのコーヒー豆を使う
焙煎して時間の経ってないコーヒー豆を使うことが、美味しく淹れるコツです。焙煎したてのコーヒー豆は、湯滴を垂らすとよく膨らみ、きれいなドームを形成します。
ドームを崩さないように淹れるようにしましょう。
本格コーヒーをおいしく淹れるコツ③豆と湯の分量を正確にはかる
計量カップで豆の量と飲む量を正確に計測することが重要です。豆の量が湯に比べて少ないと水っぽくなるし、多いと濃すぎて苦くなります。
本格コーヒーをおいしく淹れるコツ④熱湯をつかう
熱湯をつかうというのは、京都の筆者が通ったカフェのマスターがおっしゃっていたことで、熱湯のほうがきれいなドームを形成して、コクのあるコーヒーが淹れられるとのことでした。
沸騰したてのお湯を使ってはならないという意見もありますが、筆者がいろいろ試してみた結果、沸騰したてのお湯を垂らしたほうが、美味しく淹れられるということがわかりました。
本格コーヒーをおいしく淹れるコツ⑤垂らすお湯は均一に
細い湯滴を均一に垂らすことができるケトルなどを使用しましょう。湯滴が均一でないケトルで淹れたコーヒーは、味に雑味がでてしまいます。
本格コーヒーをおいしく淹れるコツ⑥蒸らし時間をもうける
最初に湯滴をまんべんなく垂らしたあと、40秒ほど蒸らします。筆者は蒸らし時間なし〜3分まで、さまざまな蒸らし時間で試してみましたが、40秒がいちばん美味しいという結果でした。
筆者愛用中!登山で本格コーヒーを淹れるアイテム
上記の道具選びのポイントや美味しく淹れるコツをふまえて、筆者が愛用する道具を中心に紹介していきます。
E-PRANCE コーヒードリッパー ステンレスフィルター 蜂窩状
試しに購入して使ってみましたが、ペーパーフィルターと変わりない使い心地です。何度でも洗って使えるので登山向きで経済的。
キャプテンスタッグ ケトルクッカー
金物の街「新潟県燕三条市」で製造されているキャプテンスタッグのケトルクッカー。注ぎ口が精工につくられており、繊細で均一な湯滴を垂らすことができます。
持ち手がとりはずせてフタの上に収まるので収納のときコンパクトです。
ポーレックス コーヒーミル2ミニ
登山やソロキャンプなどで使用するコーヒーミルの代表格といえるのがポーレックス コーヒーミルです。多くの登山家やソロキャンパーから支持されています。
本体は直径5㎝×長さ13.5cmの円筒形をしており、ハンドルをとりはずしてコンパクトに収納することが可能。
マナーを守って登山でコーヒーを楽しもう
コーヒーかすは持ち帰る
自然の生態系を守るため、コーヒーを淹れたあとのかすは持ち帰るようにしましょう。コーヒー豆の袋に入れて持ち帰るようにすると、よぶんな荷物がいりません。
バーナーが使えないエリアでは使用しない
近年、マナーを守らない登山者の増加にともない、バーナーの使用を禁止している山域(例:筑波山)があります。バーナーが禁止されていないことを確認してコーヒーを楽しむようにしましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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