DHバーってなに?
DHバーというのはダウンヒルバーの略で、ドロップハンドルのまんなかの部分に取り付けるバーのことです。DHバーについて、もう少し詳しく説明しましょう。
どんなライドのときにつかうの?
DHバーは、普段のライドからロングライドにも便利。そもそもDHバーというのは、ハンドルよりも手が前になることで、空気抵抗を減らすことができます。
また、ロードバイクは、ずっと同じ姿勢をとっていると疲れますし、ポジショニングがしっかりとしていないと、腰、肩、首の痛みを引き起こすこともあります。
そのためDHバーがあれば、姿勢の調整もでき、なによりも、DHバーのパッドに、ひじや腕をおいて、腕を休ませることもできるので、とくにロングライドでは人気のアイテムと言えます。
注意したいのは、レースなどでは、DHバーの使用を禁止していたり、短いタイプのみ使用可能ということもあることです。
レースに参加するときは、DHバーの使用が可能かどうかをしっかりと、チェックしておいたほうが安心です。
TTバーとの違いは?
TTバーは、タイムトライアルバーといって、タイムトライアル用のバーということですが、実際はDHバーもTTバーもあまり違いはありません。つかう人によって呼び名が変わるだけで、同じものといえます。
ほかにも、エアロバーなどと呼ばれることもあります。
選ぶときの4つのポイント
DHバーを選ぶときは、次の4つのポイントを、チェックするといいでしょう。
選ぶポイント①バーの形状
バーの形状は、長さ、角度などによって以下の4種類に分けられます。
ストレート | まっすぐな形状、1番前傾になる |
Sベンド | ゆるやかなS字になっている、空気抵抗が少ない |
スキーベンド | 先端が上に反れている、先端を持つと姿勢が浅く、下を持つと深く調整できる |
ドロップベンド | スキーベンドに似ていますが、少しくぼんでいる形状、いろいろな持ち方ができる |
ストレートとSベンドは、短距離&高速向き、スキーベンドとドロップベンドは、ロングライド向きです。
選ぶポイント②一体型か左右独立型か
バーは一体型と、2つのバーが独立している左右独立型の2種類あります。一体型は、エアロ効果が高いところがメリットですが、位置の調整ができないので、ロングライドには向きません。
左右独立型は、手の位置、角度、アームレスト幅などを調整できるので、ロングライドやリラックスして走るときにおすすめです。
選ぶポイント③素材
素材はアルミとカーボンの2種類。アルミは丈夫で、カーボンよりは安価ですが重量が重め。カーボンは、軽量ですが値段が高めです。
選ぶポイント④取りつけかた
事前に自分のロードバイクに取り付け可能か、取り付けかたなどを確認しておきましょう。
取り付ける方法は、固定器具をつかってハンドルバーに取り付けますが、六角レンチだけで簡単に取りつけられるタイプが主流になっています。
ロードバイクの場合、バーテープをステムのそばまで巻いていると、取りつけづらいので、ステムよりも手前で巻き終えるようにするといいでしょう。
おすすめのDHバーを紹介
一体型のおすすめ:OLSR 補助ハンドルエアロバー
アルミ合金のバーで、肘置きは、人間工学に基づいてデザインされているので、ひじを支えることができ、腕の疲れを軽減してくれます。柔らかいクッショもついていて、バーが長めなので長時間のライドにおすすめ。
一体型のおすすめ:Profile Design Air Strike Ⅱ
フィットする範囲を大きくして、より快適なアームレストを追加したバー。スキーベンド型のタイプですが、先端を持つことで、極端な前傾姿勢にならないので、体があまりやわらかくないという人にも最適です。
ひじ置きが跳ね上げ式なので、フラット部分を握りやすいところもメリット。
左右独立型のおすすめ:Docooler バイクレストハンドルバー
ロングライドなど長時間、自転車にリラックスして乗るための人間工学的設計のアルミ合金構造。スポンジアームパディングがついているので触り心地もよく、取り付けも簡単です。
角度も自由に調整できるので、体調や疲れ具合にあわせることができて便利です。
左右独立型のおすすめ:DEDA Parabolica Alta Due 31.7
デダは、UCIのプロチームも使用するイタリアのサイクルパーツブランド。パラボリカは、UCI公認のシリーズでアルミ合金製のバー。
Sベンド形状で、深めな前傾姿勢を取りやすく、短距離スプリントレースなどにもおすすめ。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。