最近よく耳にするマインドフルネスとは?
マインドフルネスの定義・概念とは
マインドフルネスとは、「今のこの瞬間を大切にして生きる」という考え方のことを指します。
現代社会で人は過去の失敗を悔やんだり、未来のことを心配したり、今を生きているようで意外と他のことを考えて生きています。
それらの後悔や心配事などを心から取り除き、今を意識して生きようとする考えが広がってきています。
マインドフルネスの歴史とは
マインドフルネスは元々、仏教の教えが由来でした。
1990年代にアメリカの医学博士が宗教色をなくし、医学に瞑想を取り込むことで患者の痛みやストレスを軽減させることに成功しました。
その成功が医学論文で紹介されることによって、2010年代頃から世界中に広まることになりました。
マインドフルネスがもたらすもの
マインドフルネスがもたらす心理的・精神的なものとは
仏教の教えから医学へと発展したマインドフルネスには、不安を取り除いたり、感情のコントロールがしやすくなったりすることが期待できるとされています。
日常生活においても、マインドフルネスを取り入れることでストレスを軽減したり、集中力がアップしたりするとされ、近年さまざまな分野で注目されてきているのです。
マインドフルネスが仕事にもたらすもの
マインドフルネスによって集中力がアップすることで仕事の効率が上がります。
また、自己認識力や共感力が高まることで感情のコントロールやグループでの仕事もしやすくなり、人と人との関わりから生じるストレスが軽減します。
生産性の向上が期待できることから、マインドフルネスを新人社員研修などで取り入れる企業もあります。
マインドフルネスを取り入れている企業
GoogleやFacebookなどの大手通信系企業ではマインドフルネスを積極的に取り入れています。
また、ゴールドマンサックスやパタゴニアも社員の生産性をアップするためにマインドフルネスを導入しています。
マインドフルネスがスポーツにもたらすもの
マインドフルネスによって身体感覚が鋭くなり、自分の状態に気づき、調整することでパフォーマンスを発揮することができます。
また、緊張や焦りといったメンタルの影響を軽減し、相手の動きを冷静に観察できたり、目の前のアクションに集中できるようになったりするといわれています。
マインドフルネスを取り入れているアスリート
バスケの神様といわれたマイケルジョーダンやテニスのジョコビッチ選手がマインドフルネスを取り入れていることは有名です。
日本人アスリートでは、サッカーの長友佑都選手や大相撲元大関の琴奨菊がマインドフルネスについて言及していました。
マインドフルネスをキャンプに取り入れる方法
マインドフルネスとキャンプの相性がいい理由
マインドフルネスは「今のこの瞬間を大切にして生きる」という考え方ですが、日常生活で私たちは真逆の生活をしていることが多いのではないでしょうか。
仕事や時間に追われていたり、同僚や上司、友人や家族との付き合いに頭を悩ませていたり、日々何かを考えて行動していますよね。
非日常の環境でキャンプをすることで、自然や天気を意識し五感を働かせ、その瞬間に集中してマインドフルネスな時間がもてるといわれています。
マインドフルネスをキャンプに取り入れる実践方法
簡単な方法としては、あぐらをかき、背筋を伸ばした楽な姿勢で、目を閉じて自然を感じるだけでマインドフルネスにトライできます。
自分の呼吸を意識することが少し難しく感じるかもしれませんが、短い時間から始めることで慣れていきます。
自然に親近感をもつ
自然に囲まれて美しい景色を眺めるだけで、壮大な大自然に心奪われたり、自分の小さな存在に気づかされたり、それがすでにマインドフルネスといえます。
目の前にある風景に心を打たれ、自然と自分が一体であるかのように感じられることで、幸福感をも味わうことができるといわれています。
衣食住の基本を考える
暑かったり寒かったり、天候に応じて衣類の選択をしますよね。お腹がすいたら食事の準備をする。その前に火を起こす作業があります。
雨が降ったり、風が強かったり天候の変化によってテントに対策をし、快適に過ごせるよう住環境を整えます。
キャンプでは衣食住の基本を集中して行う必要があり、それはマインドフルネスの原点ともいえるのではないでしょうか。
焚き火の美しさで瞑想する
気づいたらしばらくの間、ぼんやり焚き火を眺めていた経験はありませんか?焚き火には心を落ち着かせる効果があるといわれています。
焚き火の音やにおい、揺らぐ火の美しさに意識を集中させること。簡単ですが、マインドフルネスに触れられる方法のひとつです。