ロードバイクのチェーン交換のタイミングは?
ロードバイクの機関部品(ドライブトレイン)はほとんどが消耗品です。
メンテナンスも必須ですが、性能が落ちたら交換して性能を取り戻す作業も必須です。
なかでも、ペダルの回転をリアタイヤに伝えるためのチェーンには負担がかかり、性能維持には交換も必要なパーツですね。
では、チェーンはどういったタイミングで交換するべきなのでしょうか?
チェーンの寿命は3,000~6,000㎞
チェーンは、しっかりメンテナンスして使ったとしても、おおよそ3,000~6,000㎞で交換しなければいけません。(SHIMANO製チェーンの例)
これはチェーンのコーティングがはがれて摩擦抵抗が大きくなったり、チェーンの摩耗が始まってかみ合わせが悪くなるタイミングだといわれています。
100㎞のロングライドでいえばおおよそ50回で交換なので、思ったより頻度は高いですよね。
サビが見えるとき
チェーンはメンテナンスを怠ると、すぐにサビてしまいます。
サビると抵抗が増え、回転がスムーズにできなくなり、最悪破断にもつながります。
定期的にオイルを洗浄し、塗りなおすだけでサビ防止になるので、なるべくこまめにメンテナンスすることで寿命を延ばすこともできます。
メッキやコーティング系のチェーンならサビに強いので、あまりメンテナンスできない方におすすめですね。
チェーンが切れたとき
ロードバイクのチェーンは、異物が挟まったり、消耗した時などに切れてしまうこともあります。
切れてしまっても接続しなおすことはできますが、また違うところが切れたり、短くなって不備が出る場合があります。
基本的には、一度切れてしまったチェーンは交換するほうが安心です。
ロードバイクのチェーン交換に必要なもの
ロードバイクのチェーン交換は専用の工具や、交換するにあたって必要な消耗品などもあります。
はじめてチェーン交換に挑戦する場合は、以下のアイテムをあらかじめ用意しておくことをおすすめします。
交換用チェーン
まずは交換するための新しいチェーンですが、以外にもいろいろな種類があります。
基本的にはギアの数に合わせて選び、予算が許すならメッキやコーティング系のチェーンがおすすめです。
チェーン切り
チェーンを接続したり、切断するための工具がチェーン切り(チェーンカッター)です。
シンプルな工具ですが、これもチェーンの種類(ギアの数)によって対応するものが変わるので、まずはチェーンの種類を確認してから購入するといいでしょう。
オイル
新しいチェーンを取り付けた後には、オイルを塗って抵抗を減らし、チェーンの保護します。
塗らないと回転が悪くなるだけでなく、すぐにサビてしまうので、持っていなければかならず用意しておきましょう。
チェーンリンク
チェーンリンクは、チェーンをいちいち切断しなくても着脱可能にするアイテムです。
必須ではありませんが、チェーンをこまめに洗浄したい方は用意しておくといいでしょう。
チェーンコネクティングピン
チェーンを接続するためのピンです。
チェーンを買えば付いてきますが、最初のうちは失敗することも多く、打ち直しできないので予備があると安心です。
サイクリング中チェーンが破断したときにも必要になるので、用意しておいて損はありませんね。
ロードバイクのチェーン交換手順
では、実際にチェーンを交換する手順を解説します。
作業自体は簡単に見えますが、細かいポイントを見逃すとしっかり接続できないので、よく確認しながら進めてくださいね。
なお今回はSHIMANO製ロードバイク用チェーンを参考にしているので、メーカーの違うものに関してはよく取扱説明を確認して作業してください。
①古いチェーンを外す
まずは古いチェーンを外しましょう。
ギアは一番大きいギアに合わせておくと作業しやすいです。
チェーン切りをチェーンのコネクティングピンに合わせて押し込んでいけば、チェーンを切断できます。
ピンは捨てて構いませんが、チェーンはまだ使うので取っておいてくださいね。
②交換用チェーンの長さを合わせる
古いチェーンを外せたら新しいチェーンの下ごしらえをします。
古いチェーンと新しいチェーンの長さを比較して、同じ長さに合わせましょう。
あまりに古いチェーンだと、チェーンが伸びて正確に長さが比較できないので、チェーンの関節の数で比較しましょう。
カットする前にロードバイクに装着し、前後ともに一番大きいギアに合わせたときに、リアディレイラーのアームが真下に向けば適切な長さです。
もしアームが後ろを指していたら長すぎ、前を向いていたら短すぎです。
適切な長さで取り付けましょう。
③ギア周りを洗浄
チェーンの長さがわかったら、この機会にギア周りを洗浄しましょう。
なかなかチェーンを外してしっかり洗浄できる機会はないので、洗浄剤を使ってしっかりきれいにしてあげてくださいね。
④新しいチェーンを接続
ギア周りがきれいになったら、新しいチェーンを取り付けましょう。
チェーンをフロントディレイラーを通して、クランクギアに回し、リアディレイラーにかけて1周させます。
問題なければコネクティングピンを接続して、チェーン交換作業は完了です。
コネクティングピンは斜めに入りやすいので要注意。
うまく入ったら、コネクティングピンのでっぱりをペンチで折ったら完了です。
⑤グリスアップと変速機の確認
チェーンが接続できたら、仕上げにオイルを塗って、変速機が正常に動くか確認しましょう。
劣化したチェーンに合わせてディレイラーを調整してある可能性もあるので、新しいチェーンに合わせて再調整してください。
ロードバイクNEWS
ロードバイクの本場ヨーロッパで人気の北欧メーカー「SWIX社」が展開する「バイク ケアライン」がついに日本初上陸!
チェーンの性能維持にはメンテナンスが必須なので、SWIXバイクケアラインで定期的にメンテナンスしてあげましょう。
バイクウォッシュ
自転車を清潔に保つ、ボディ全体に使える強力で優しいクリーナー。
低温でも問題なく利用できます。
ディグリーザー(脱脂剤)
効率的なチェーンクリーナー。
自転車チェーンとギア、シャフトなどのための非常に強力な脱脂剤。
バイク ルーブ ルブリカント(潤滑油)ウェット
水と汚れに強い耐久性!
オイルに適下することで、悪天候の過酷な条件下に対する耐久性をアップ。
自転車チェーンのすべらかな運行を助けます。
バイク ルーブ ルブリカント (潤滑油)ドライ
ほこりや乾燥した天候下でのより良いシフティングのために。
自転車チェーンに使うことで、摩擦係数を下げるスプレーです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。