ロードバイクの塗装に対する劣化対策
ロードバイクは屋外を走るものなので、使うことで日々劣化していきます。
補修をするにしても、ダメージは少ないに越したことはありません。
まずは自分でできるロードバイクの塗装の劣化対策を取り入れてみましょう。
定期的な洗車で塗装を守ろう
ロードバイクには、キレイに見えても鉄粉や砂ぼこりなど、細かい汚れが付着しています。
それらは塗装を痛め、塗装の寿命を短くする原因にもなりますし、汚れがシミになって取れなくなってしまうこともあります。
定期的に洗車し、汚れを落としてあげることで、塗装の劣化を極力抑えてあげることができます。
グリスアップで性能アップ&汚れ対策
ロードバイクの汚れで厄介なのが、油の付着です。
自転車は機関部がむき出しなので、そこからオイルを含んだ汚れが飛んだり、溶けだしたグリスが塗装を痛めてしまうこともあります。
定期的にグリスアップし、汚れの原因になる汚いオイルをふき取ってあげることで、オイル汚れを極力抑えてあげることも重要ですね。
ロードバイクにシミが付いてしまったら?
メンテナンス不足などで、ロードバイクのフレームにシミがついてしまうことがあります。
早期なら洗浄で落とすこともできますが、もし取れないシミがついたときはどうしたらいいのでしょうか。
汚れのパターン別に対処法をご紹介します。
水アカなら自動車用水アカ洗剤&ワックスがおすすめ!
水アカは雨水などに含まれた細かな汚れや、水によって浮き出した路面のオイルなどが原因で、自転車用洗剤で洗浄すれば落ちる場合も多いですが、油性の汚れはなかなか落ちません。
そんなときは、自動車用の水アカ洗剤を使用してみましょう。
油性の汚れにも強いので、塗装を侵食してしまったシミ以外は落とすことができます。
洗浄しても落ちない水アカは、汚れを含んだ水の流れによって塗装の光沢が部分的になくなってしまっている可能性もあります。
洗浄しても水アカが落ちないようなときは、ワックスで磨いてあげると目立たなくなることもあるので、試してみてくださいね。
油染みを完全に消すには再塗装
ロードバイクのディレイラー回りやチェーンの周りなど、塗装が黄色くくすんでしまうことがあります。
これはグリスやオイルが溶け出して、塗装を侵食してしまった油染みの可能性が高いです。
この場合はもう洗車で落とすことができないので、補修するには再塗装するほかありません。
こうなる前に定期的に洗浄し、グリスアップしてあげましょう。
ロードバイクの傷対策・予防策
汚れは見た目だけの問題ですが、傷はフレームの強度にも影響するので、ロードバイクの安全にも繋がります。
ロードバイクの寿命にも影響するので、なるべく傷を付けないよう扱うのが理想的ですね。
よくある傷の原因と、予防策をご紹介します。
駐輪時の傷が最も多い!
ロードバイクがもっとも傷つきやすいのが駐輪中の事故です。
駐輪している自転車がなんらかの原因で倒れてしまうと、かなり深い傷が付いてしまいます。
また、キックスタンドのないロードバイクだと、駐輪スタンドがない場所だと倒して駐輪することもあります。
上の画像の傷も、駐輪時に倒れてしまったときに付いた傷です。
ポタリングなど駐輪することが多いなら、キックスタンドは装備しておいたほうが安心ですね。
落車を避けよう
もっとも致命的なのが、落車時の傷です。
体重が自転車にかかり、地面に自転車が叩きつけられるため、深い傷が付きやすいです。
場合によっては一発でフレームが破断し、修理不能になることすらあります。
無理な走行は避け、安全なサイクリングすることは、自分はもちろん自転車にとっても重要ですね。
ダウンチューブをシールで保護
ロードバイクの傷で、どうしても避けられないのがダウンチューブの傷です。
ダウンチューブは路面の小石などの跳ね返りなどがぶつかり易いので、どうしても小傷が絶えない部分です。
購入時に保護シールが付いている場合もありますが、乗っているとシールも劣化してくるので、早めに新しいものに交換しておきましょう。
カッティングシートで自作するのもいいですし、市販でフレーム保護用のシールが販売されているので、手軽に補修することができますね。
ロードバイクに傷が付いてしまったら?
サイクリング中の落車などで、ロードバイクに傷が付いてしまった場合、ロードバイクの種類によってリスクが変わります。
場合によっては乗るのが危険な場合もあるので、いずれにせよまずは購入店で点検してもらい、その後必要な補修をしましょう。
カーボンロードは早急に専門店に持ち込んで補修しよう
近年主流になったカーボンロードは、素材の特性から傷に弱いデメリットがあります。
塗装の薄い傷であれば瞬間接着剤を塗るだけでも補修できますが、深い傷が入るとカーボンが剥離してしまう場合があります。
落車などで強い衝撃が加わった場合には、カーボンにクラックが入っている場合もあるので、なるべく乗らずに帰るほうが安心ですね。
軽い傷であれば補修できますが、もしダメージ部分が広がったり、剥離してしまうと補修できなくなることもあるので、素人診断は避け専門店に補修を依頼しましょう。
アルミロードはタッチペンで補修も
アルミのロードバイクは、カーボンほど神経質になる必要はありませんが、素材の金属が見えるほど深い傷の場合は専門店に持ち込みましょう。
塗装に傷が入った程度であれば基本的に問題ありませんが、そこからどんどん剥がれてしまうこともあるので、補修はしておいた方が安心です。
塗装のはがれだけを抑えるなら、瞬間接着剤を塗って水研ぎするのも有効です。
仕上がりを気にするなら、タッチペンでの補修も有効です。
色の選択肢が多い自動車用のタッチペンが使用できますし、もし範囲の広い擦り傷であれば、タッチペン用のスプレーを使用すれば、ムラなく仕上げやすいのでおすすめです。