高級食材のイメージが強い伊勢海老は、じつは釣りでも狙えるターゲット。餌釣りが一般的で、漁港やテトラ帯などで狙えます。もちろん数は少ないので釣るのは至難の技ですが、ポイントはなんといっても餌選びです。どの餌を使うかで、釣果の有無が決まることもしばしば。今回は伊勢海老にどんな餌が有効か、ランキング形式でご紹介します。
※伊勢海老を釣る際には、密猟にならないように十分注意する必要があります。伊勢海老の漁獲には厳しい規制があり、地域によっては釣り自体が禁止されている場合もあります。また、許可された漁期やサイズの制限があるため、必ず事前に地域の漁業協同組合や自治体の指示に従い、合法的に釣りを楽しんでください。違法な捕獲は罰則の対象となるため、十分な注意が必要です。
伊勢海老釣りの餌 第4位『キビナゴ』
キビナゴはタチウオ釣りなどの定番の餌ですね。
釣具屋が閉まってしまった後でも、スーパーで生のキビナゴが手に入ることもあるのでよく助けられます。
魚に対しては、きらきら光るフラッシング効果がありよく釣れる餌ですが、伊勢海老釣りでも定番の餌のひとつです。
外道が少ないが餌もちがやや悪い
キビナゴのメリットのひとつが、伊勢海老釣りのスポットにおいて外道が少ないことです。
ソイなど大き目の根魚は好んで寄ってきてしてしまいますが、根魚の多くは伊勢海老がかかりやすい夜はテトラポットを離れて餌を探し泳いでいるので、邪魔になるほどかかることはないでしょう。
ただし、ウツボは生息域もかぶっていますし、キビナゴも好んで食べるので、かかってしまったら扱いに注意してくださいね。
どの釣りでもそうですが、キビナゴはどうしても餌持ちが悪いところがデメリットです。
ぶつ切りで身に針を掛けたい場合は、スーパーで生のキビナゴを買ってきて、塩で身を締めるとやや餌持ちがよくなります。
タッパーに新聞紙とキッチンペーパーを敷き、表面の水気を切ったキビナゴを並べ、1匹に対して小さじ1杯程度の塩をふりかけ、冷蔵庫で一晩置けば完成です。
冷凍する場合も、冷蔵庫で塩締めしたあとに冷凍しましょう。
伊勢海老釣りの餌 第3位『エビ』
伊勢海老もエビの仲間ですが、釣り餌のエビにもよく反応します。
甘エビや芝エビなどさまざまな釣り用のエビがありますが、入手しやすくよく使われるのがアミエビです。
アミエビの場合、撒き餌ではなく針に付けるので、ブロックなどで冷凍になっているものではなく、食わせ餌用、またはサシエサ用でパック入りになっているものを使用します。
水族館の餌でも主にこういった餌を与えているので、好物のひとつであることは間違いないですね。
ただし、注意点もあります。
匂いはいいが餌持ちが悪い
エビは匂いが強く、伊勢海老へのアピール力も高いので一定の反応は期待していいでしょう。
ただし、キビナゴ以上に餌持ちが悪いことがデメリット。
テトラポットの隙間に落とすので、海中では水流が巻くように流れています。
さらには比較的待つ時間も長い釣りなので、待っている間に水流に揉まれてなくなってしまうことも少なくありません。
伊勢海老釣りの小さい針だと、しっかり身を通すよりもチョン掛けに近くなるので、より取れやすくなってしまいます。
気付いたら餌がなかったということにならないよう、こまめにチェックするようにしましょう。
また、魚の大好物でもあるため、外道が多く忙しい釣りになってしまうことも。
いずれにせよ餌がしっかり残っていることを定期的に確認しましょう。
伊勢海老釣りの餌 第2位『イソメ』
海釣りのお供といえばイソメです。
キスやヒラメなど、投げ釣りの定番餌ですね。
伊勢海老釣りでも好まれる餌で、アオイソメも一般的ですが、とくにアカイソメが人気です。
アオイソメと比べて細く短いので、先だけ食われて逃げられることが少ないところが理由でしょう。
しかし、優秀な餌あるからゆえのデメリットもあります。
入手しやすく匂いもいいが外道も多い
イソメは入手しやすく、安くてよく釣れるので、伊勢海老釣りでよく使用される餌です。
自然の中でも、穴を掘って身を隠す伊勢海老にとって、イソメやゴカイは日常からよく見かける餌なのかもしれませんね。
しかし、ほかの釣りでも幅広く使われることからわかるとおり、イソメを好む魚は多岐に渡ります。
ソイやメバルなどの根魚はもちろん、ハゼやウミタナゴ、カニなどなどみんなイソメが大好き。
つまり外道が山ほどいるので、伊勢海老にアピールする前になにかほかの魚が釣れてしまう可能性がとても高いのです。
外道が釣れることも楽しむぐらいの気概で使うほうがいいかもしれませんね。
伊勢海老釣りの餌 第1位『サンマ』
サンマも投げ釣りなどで使われている餌です。
種類こそ少ないですが、釣り用の冷凍餌も売られていますね。
しかし釣果を上げている方は、自分でサンマを仕込むことも多いようです。
匂い・餌持ち共に良好
サンマの大きなメリットは集魚力です。
匂いが強く脂身が多いので、長くターゲットを寄せ付けます。
本来サンマは身が柔らかい魚なので、自分で仕込んでそのデメリットをなくします。
塩漬けにすることで水分を飛ばし、餌持ちを良くするのです。
これは鮭釣りにサンマを使う場合などでもよく使われる方法ですね。
塩で締めると皮目が硬くなるので、しっかり締めて皮を縫うようにして針に掛ければ自然と外れることは少なくなるでしょう。
新聞紙に塩を敷いて、二枚(三枚でも可能)におろした身を置きます。
その上から塩で固め、新聞紙でくるんでタッパーやチャック付き保存袋に入れて冷蔵庫に入れれば水気が抜けます。
キビナゴとほとんど同じ方法ですが、キビナゴよりも水分量が多いので塩の量も大目がおすすめです。
あえて身を使わなくても、頭でもよく伊勢海老を誘ってくれます。
自分で食べるサンマを、焼く前に頭を落として半分か1/4に切り、針につければ餌として使用できます。
伊勢海老は雑食なのでさまざまな餌を好んで食べますが、問題は餌持ちと外道です。
今回紹介した餌はどれもメリットデメリットがあるので、使いやすさを考えていろいろ試してみてくださいね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。