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スキューバダイビング(以下、ダイビング)器材ってどう運んでるの?持ち運び?輸送?気になる運搬方法とコツや注意点を徹底紹介します。あなたの愛用器材を少しでも長く使うために、ぜひ参考にしてください。

ダイビング器材の基本的な運搬準備

ダイビング器材 運び方 運搬方法

ダイビング器材一式(以下、フル器材)は20kg前後あり、50〜70cmほどあるフィンやガラスが付いているマスク、意外と繊細なウェットスーツなど、取り扱いに戸惑うことがあります。まずは基本的な運搬前の準備について確認していきます。

運搬前の確認事項

器材運搬前に割れやすいもの、破損したら困るもの、輸送では送れないものなどを必ずチェックをしましょう。

特に飛行機で運ぶ場合、預け荷物と手荷物をしっかりと分け、預け荷物には発火のリスクのあるバッテリーやバッテリーと類似しているものを入れないようにします。類似しているものとは、バッテリーが入っていそうなものや、形が似ているものです。保安検査場で中身を開けて見せたり説明したりと、面倒を避けるためのポイントです。

輸送の場合でも空輸の可能性が高い場合は、同じくバッテリー・バッテリーと勘違いされそうなものを入れないようにしましょう。入っていると、船便に変わり現地(国内)へ到着するのに最悪2週間前後かかります。

また輸送する場合は、依頼する輸送会社に最短到着日を確認しましょう。特に年末年始や引越し時期など輸送関係の繁忙期は通常より遅れる可能性が高いです。

海外の場合は破損、紛失、届かないといった可能性が非常に高いので、輸送ではなく持ち込みにしましょう。

器材別梱包方法

ダイビング器材の運搬がどのような方法であっても、基本的に梱包の仕方は変わりません。

輸送や海外への持ち運びであれば、現地で使う洋服やタオルなどを隙間にたくさん詰めましょう。

パッキング方法を詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです▼

ダイビング器材 パッキング
ダイビング器材パッキング方法のコツ!おすすめのスーツケースもご紹介

シーン別運搬時の注意点と対策

ダイビング器材 運び方 運搬方法

ダイビング器材を運ぶ際、車・電車・バス・飛行機それぞれで注意すべきことがあります。

車での運搬

自身の車で持ち運ぶ場合は、メッシュバックのままでも問題ありません。ただ、濡れた器材を車に乗せるので、車にシートを敷いたり、メッシュバックを同じ大きさのウォータープルーフバックへ代えたり、車が汚れないよう対策しましょう。使用しなくなった衣装ケースに入れているダイバーもよく見かけます。

公共機関での運搬

メッシュバックではなくキャスターバックがおすすめ。持ち運びが楽ということと、メッシュバックのみだと、帰り際自身も周りも濡れる可能性が高く迷惑がかかるためです。キャリーバックだと置き場が困るという方は、フル器材一式入るリュックタイプのウォータープルーフバックがおすすめです。

STREAMTRAIL DRY TANK 60L-D2
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20kg近くあるフル器材を上げたり下ろしたりするので、バックの中は必要最低限にし、極力軽くします。ただ、軽量のフニャフニャしたキャリーバックは器材にとってよくありません。軽量かつ、頑丈なキャリーケースを選びましょう。

筆者おすすめキャリーケースはこちら▼

[ザノースフェイス] Base Camp Rolling Thunder 28 ブラック
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飛行機での運搬

上述と重なりますが、バッテリーやバッテリーと勘違いされそうなものは手荷物に入れましょう。

国内線、国際線で預けられる荷物の個数や重さが異なるので、荷物が20kg以上、個数が2個以上等は、各航空会社の規定を事前に確認してください。確認を怠ると、追加料金や、預けカウンターに並ぶ乗客たちの前で、キャリーケースを広げて荷物を減らすという地獄の作業が待ち受けていますよ。

トラブル予防のための具体的なテクニック

ダイビング器材 運び方 運搬方法

適当に梱包してしまうと破損などの原因になります。極力トラブルが起きないようにするためのテクニックを紹介します。

損傷を防ぐためのコツ

器材の間に使用するタオルやパジャマ、Tシャツなどの衣類を詰め込み、クッション代わりにします

カメラとハウジング(放水ケース)は極力器材と一緒に入れずに手荷物へ。かさ張りが気になる場合は本体のみ手荷物のバックへ入れ、ハウジングは分厚いタオルやウェットスーツで包みましょう。

外付けのレンズやストロボ、ライトなど水中撮影の器材が多い場合は撮影器材用のバックを用意してフル器材と別にして運びます。

筆者が一眼レフ用ハウジング、ライト1台、ストロボ2台を使用する際愛用しているバックはこちら▼

Stream Trail / Mero-1

メンテナンス的予防措置

ダイビング旅行が決まったら、器材のチェックを行いましょう。

自身で確認する項目

・マスクストラップやフィンのストラップに切れ目がないか
・マウスピースに穴や切れがないか
・ホース根元に割れや膨らみがないか
・BCD各バルブのヒモは引っ張っても切れないか
・カメラのハウジングやライトなどのOリング(水没防止のゴム)が劣化していないか
・ウェットスーツのファスナーは塩噛みしていないか

上記はパーツ売りしているものがほとんどですが、在庫がない場合1週間以上かかる可能性があるため、器材チェックは旅行の2週間前(輸送であれば発送予定日の2週間前)がおすすめです。

トラブル時の対応と予備知識

ダイビング器材 運び方 運搬方法

器材運搬時のトラブルに備えて、応急処置と前もった対策を紹介します。

運搬トラブル時の対応

運搬の中で比較的多いトラブルが、輸送です。指定したダイビングショップやホテルに届かないなどがあるため、ダイビング予定日にレンタル器材の予備があるかどうか確認しておくと安心です。

輸送中に破損があったとき、運送会社やメーカーに非がある場合は補償してくれることがあるので、破損した場所を撮影し、できれば使用前に連絡します。

また、メンテナンスや運搬時に問題なかったとしても、器材のパーツが現場で破損する可能性があります。自分で対処できるパーツは予備を持ちましょう。

予備にあるといい参考パーツ

・マスク・フィンストラップ
・マウスピース
・インシュロック(結束バンド)
・Oリング ※カメラ、ストロボ、ライト用
・六角レンチ

保険の活用

レジャーに対応した保険に入っていると、器材の破損やケガなど補償してくれるのでおすすめです。特に水中撮影器材一式は故障や水没の危険があるため、水中カメラの購入とともに保険に入ると安心です。

筆者はダイバーズ保険のお陰で、紛失した器材や壊れたレンズなどの出費が大打撃にならずに済みました。ダイバーズ保険はネット、もしくは各ダイビングショップにある冊子にて手続きができます。

大切なダイビング器材を快適に長く使用するためには、洗浄やメンテナンス、管理、梱包も大事ですが、運搬の仕方や注意点を知ることも、とても大切です。ダイビング器材を準備する際はぜひこの記事の内容を頭の片隅に入れて、実行してください。あなたのダイビングライフがより快適・安全でありますように!

ライター

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マリンスポーツのジャンルを得意としたwebライター。海遊びの楽しみ方やコツを初心者にも伝わるよう日々執筆活動中。スキューバダイビング歴約20年、マリンスポーツ専門量販店にて約13年勤務。海とお酒と九州を愛する博多女です。