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家族や友人同士で楽しめる、夏休みの思い出づくりにぴったりな富士登山。しかし、初めて登る人はルート選びに迷うでしょう。そこで今回は、主要な4つのルートの特徴と魅力を紹介します。この記事を参考に、富士登山にぜひ挑戦してみてください。

 

①吉田(よしだ)ルート|登山者に一番人気の定番ルート

富士山 4ルート

富士スバルライン五合目を出発し、六合目で吉田口登山道と合流して、山梨県側の富士山の北側から山頂を目指します。

整備されていて歩きやすいため、4ルートのなかで最も人気で混雑するルートです。富士山に登る登山者の半数以上が、吉田ルートを利用しているといわれるほど。

登山道には山小屋や売店、食堂などの施設が非常に充実しており、自分のペースで休みながら山頂を目指せます。一方で、下山道には山小屋がほとんどない点に注意しましょう。

スタート地点の標高は約2,300mで、そこから山頂まで緩やかなジグザグ道が続きます。また、登山道と下山道が異なり、下山道はほぼ全域が重機でならされていて歩きやすいでしょう。

多くの山小屋がありますが、頂上に近い八合目や九合目にある山小屋は、とくに人気が高いため、早めの予約が必須になります。

スタート地点 富士スバルライン五合目
スタート地点の標高 約2,300m
山頂までの標高差 約1,400m
開通時期 例年7月1日
閉鎖時期 例年9月10日

 

②富士宮(ふじのみや)ルート|山頂までの距離が最も短くて登りやすい

富士山 4ルート

吉田コースと並んで人気の高いルートです。4ルートのなかで最も標高の高い富士宮口五合目を出発し、静岡県富士宮市内の富士山南側から山頂を目指すルートです。

山頂までの距離が最も短いので、ルート選びで迷ったらまずは富士宮ルートを選ぶとよいでしょう。富士登山に初めて挑戦する人でも、比較的登りやすいといえます。

登山道と下山道が同じため、道を間違える心配がありません。一方で、混雑時は道を譲りあって登山する必要があります。とくに、山頂からのご来光を目指す登山者が多い早朝は混雑するので、時間に余裕をもった行動が必要です。

また、全体的に傾斜が急で、やや岩場が多いのが特徴。そのため、運動靴やランニングシューズではなく、登山用の靴で登りましょう。

スタート地点 富士宮口五合目
スタート地点の標高 約2,400m
山頂までの標高差 約1,300m
開通時期 例年7月10日
閉鎖時期 例年9月10日

③須走(すばしり)ルート|樹林帯のなかを登れるのが大きな魅力

富士山 4ルート

須走口五合目を出発し、静岡県側の富士山東側から山頂を目指すルートです。

ほかのルートとは異なり、標高の高い位置まで樹林帯がひろがっており、自然を楽しみながら山頂を目指せます。登山中の日差しを避けられるため、体力の消耗を抑えられるでしょう。

また、樹林帯を抜けると、どこからでもご来光や影富士が見られるのが大きな魅力です。登山道と下山道が別になっており、火山砂利の下山道を一直線に下る「砂走り」が楽しめるでしょう。

ただ登山をするだけでなく、樹林帯の景色も楽しみたい人にとくにおすすめ。なお、本八合目から吉田ルートと合流するまでは、山小屋が少ない点に注意してください。また、樹林帯では見通しがききにくいため、夜間や濃霧時は道に迷わないようにしましょう。

スタート地点 須走口五合目
スタート地点の標高 約2,000m
山頂までの標高差 約1,700m
開通時期 例年7月10日
閉鎖時期 例年9月10日

 

④御殿場(ごてんば)ルート|距離が長く、上級者向けの高難度ルート

富士山 4ルート

御殿場口新五合目を出発し、静岡県御殿場市の富士山南東側から山頂を目指すルートです。

山頂までの距離が、4ルートのなかで最も長いため上級者向け。距離は長めですが、傾斜は比較的緩やかです。登山道の標高の高い位置からご来光を見られます。また、火山砂利を下る「大砂走り」の下山がダイナミックで有名です。

4ルートのなかで登山者が最も少なく、静かな登山を楽しめます。一方で、山小屋が少ないため、トイレや休憩場所などの施設がそれほどない点に注意しましょう。緊急時に備え、携帯用トイレなどを持参するのがおすすめです。

さらに、目標物が乏しく、濃霧時や夜間は道に迷う可能性があります。初めて登る際は、道に迷うことのないよう、とくに注意してください。

スタート地点 御殿場口新五合目
スタート地点の標高 約1,450m
山頂までの標高差 約2,250m
開通時期 例年7月10日
閉鎖時期 例年9月10日

夏休みの思い出づくりにぴったりな富士登山。今回は、主要な4つの登山ルートの特徴や魅力を紹介しました。ルートごとに難易度が異なるため、自分の体力や登山スキルに合わせて選ぶのが大切です。適切なルートを選ぶことで、快適に楽しく登れるでしょう。この夏が終わる前に富士山に登り、みんなで一生の思い出をつくりましょう。なお、周囲に迷惑をかけずに楽しく登るため、弾丸登山や軽装登山は避けてください。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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