今年こそは、ウェットウェーディングで涼しく釣りがしたい!と思っている方は多いのでは?今回は、ウェットウェーディングのメリットやデメリット、始める際の装備について解説いたします。
ウェットウェーディングとは?
「濡れない」ために着用するウェダーに対し、「濡れる」ことを前提とした釣りのスタイルを「ウェットウェーディング」や「ゲータースタイル」と言います。
ウェーダーよりも身軽で動きやすいため、源流釣行をする人たちにとっては昔から定番のスタイルでした。最近はその涼しさと身軽さが注目され、源流以外でも取り入れるアングラーが増えています。一度ウェットウェーディングを経験すると、その快適さに「もうウェーダーには戻れない」と言う人が続出。
しかし、ウェットウェーディングの装備については、ネットでも情報が少ないためか、二の足を踏んでいる人も多いようです。そんな人は、この記事を参考にして今年こそウェットウェーディングデビューしましょう!
ウェットウェーディングのメリットとデメリット
どんなものにも一長一短。ウェットウェーディングもいいところばかりではありません。メリットとデメリットをまとめました。
メリット
涼しい
最大のメリットはこれでしょう。どんなに猛暑でも川の水は冷たく、一歩足を入れれば暑さも吹っ飛びます。
動きやすい
ガサガサと重たいウェーダーに比べ、ゲータースタイルはかなり身軽に動けます。大きな岩を登ったり、長距離を歩く釣りのときもラクラクです。遡行できなかった深いプールを泳いで渡るなんてことも。
荷物を少なくできる
川までのアプローチが長い場合は、ウェーダーをパッキングして行くことになりますが、これが結構重たくかさばります。ゲータースタイルなら、重量もかさもぐんと減らすことができます。
おしゃれ
これは完全に主観ですが(笑)、ぱっと見は登山スタイルとそう変わりないので、ショーツを変えたりしておしゃれも楽しめるかなと。ウェーダーに比べ、暑苦しくなくさわやかなのは間違いないです。
デメリット
冷える
おそらく一番心配なのは、水にずっと濡れたままでいることで、体が冷えてしまうことですよね。暑いと感じることはほぼ無くても、天候によっては寒いと感じることもあります。
寒がりな人は、防水のネオプレンソックスを導入したり、長時間の釣りのときはウェーダーに切り替えるなどしたほうがいいでしょう。
足元の不快感
ゲータースタイルではネオプレンソックスを履きますが、その中にインナーソックスを履いた場合、靴下が濡れている感覚が気持ち悪いと感じる人もいるようです。
ただしこれは、水はけのいいソックスを選ぶことで大分解消されます。また、長時間足が濡れたままだと、足の皮がふやけます。
着替えが面倒
ウェーダーなら脱いでしまえばおしまいですが、ゲータースタイルだと、ソックスからタイツ、ショーツなど、濡れたものは全部着替えなくてはなりません。
ウェットウェーディングの装備
ここからは、ウェットウェーディングをする際に必要なアイテムを紹介します。
ウェーディングシューズ
ウェーディングシューズは、普段ウェーダーのときに使っているもので大丈夫です。ブーツ一体型のウェーダーを使用している人は、新たに購入する必要があります。
ソールは源流だとラバーを使用している人が多いですが、それ以外はフェルトのほうが滑りにくいのでおすすめです。
ゲーター
ゲーターは、ウェットウェーディングの必須アイテムです。適度なクッション性で岩などによる足のケガを予防し、保温性があるので冷えからも守ってくれます。
ゲーターは、ソックスが一体になっているものと、ゲーターだけのものがあります。一体型は、小石や砂などが入りにくく、値段も安く済みますが、ソックスかゲーターどちらかが壊れたときに、まるまる買い替えることになります。また、着脱が大変です。
分離型は、ソックスを別途購入しなければならないので高くつきますが、着脱が楽で、ソックスに穴が開いたときなども、ソックスだけ交換することができます。
ネオプレンソックス
ソックス分離型のゲーターの場合、ネオプレンソックスも購入しなければなりません。メーカーによって厚みが様々ですが、厚いほうが保温性が高く、クッション性にも優れているのでおすすめです。
水はけや軽量を求めるなら、薄めのソックスがいいでしょう。
インナーソックス
ネオプレンソックスの中には、何かしらのインナーソックスを履くことを推奨します。ネオプレンソックスは素足で履く人も多いですが、素足で履くとスレなどでネオプレンの劣化が早まってしまいます。
また、インナーソックスを履いていたほうが、ネオプレンソックスの着脱が楽です。速乾性のあるウォータースポーツ用(沢登りなど)ソックスは、濡れても不快感が少ないですよ。
速乾タイツ+ショーツor速乾パンツ
ゲータースタイルは、速乾性タイツの上に速乾ショーツ、または速乾パンツを履きます。前者のほうが、ゲーターを着用したときにダブつかず快適です。
また、下着もポリエステルのものを履いてください。
腰くらいまでウェーディングすることもあるかもしれませんから、誤ってコットンのパンツなんか履いてしまうと、ずっと乾かずに寒い思いをします。
速乾トップス
下半身だけじゃなく、トップスもポリエステル素材の乾きやすいものを選んでください。虫に刺されたり藪漕ぎでケガをしないように、また、日焼け防止のためにも長袖を着用しましょう。
涼しく快適なスタイルで、夏の渓流を思いっきり楽しんでください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。