パタゴニアが海洋プラスチック汚染の原因となる廃漁網を再生し、新たにアップデートした「アウトドア・エブリデー・コレクション」を発表しました。600トンもの漁網が快適なウェアとしてよみがえり、環境に配慮した日常着として登場します。
「海に戻らない」素材が生み出す新しい循環
環境問題に真摯に向き合ってきたアウトドアブランド、パタゴニアが、またひとつ意義あるプロダクトを発表しました。今シーズン登場したのは、廃棄された漁網を再利用したリサイクルナイロンを採用した「アウトドア・エブリデー・コレクション」の新バージョンです。
この素材には、パタゴニアが世界中の漁業者や環境団体と連携して回収した、不要となった漁網が使われています。2025年春の段階で、その総量はなんと600トンにも上るそうです。もともと海に廃棄される可能性があった漁網が、新たな衣服へと生まれ変わる――この循環型の仕組みが、サステナブルな未来への一歩となっています。
ネットプラスが描く持続可能な社会
この再生ナイロン素材は、パタゴニアが展開する「ネットプラス」プロジェクトから生まれました。これは、ペルーをはじめとする漁業コミュニティと連携し、海に投棄される前の漁網を回収して再資源化する取り組みです。
これまでも帽子のつばやアウターの一部に活用されてきたネットプラス素材ですが、今回のコレクションでは、日常着にも幅広く取り入れられています。「海に戻らないもので、あなたの毎日をつくる」というメッセージは、ただのプロモーションではなく、製品を通じて社会に問いかけるひとつのメッセージでもあります。
廃漁網から生まれる希望
世界中の海では、年間数万トンにもおよぶ漁網が廃棄されています。これらは「ゴーストギア」と呼ばれ、海洋生物にとって深刻な脅威となっています。
パタゴニアが行うような再資源化の取り組みは、こうした問題への有効な対策であり、消費者として私たちができる小さな選択が、大きなインパクトにつながるのです。
快適で多用途、旅にも街にもフィット
新しいアウトドア・エブリデー・コレクションは、アクティブな動きに対応する立体的な設計と、旅や街中でも快適に過ごせる機能性を兼ね備えています。
速乾性に優れたシャツや、軽量で耐久性のあるパンツなどは、暑い日でも快適さをキープし、洗濯後もすぐに乾きます。手入れのしやすさも特徴で、旅先のバックパックに入れても安心です。カラーデザインは自然に着想を得た落ち着いたトーンが中心で、アウトドアとタウンユースのどちらにもなじみます。
「環境を守るためにビジネスを行う」というパタゴニアの企業理念が、この製品にも色濃く反映されています。ただのウェアではなく、背景にあるストーリーまでもが製品の一部となっているのです。
これからの服のスタンダードへ
新しくなったアウトドア・エブリデー・コレクションは、機能性と環境への配慮を両立した「これからの服」といえるでしょう。廃棄されるはずだった漁網が、私たちの暮らしの中でふたたび活躍する。そんなサイクルを感じながら、日々の服選びを見直してみるのもよいかもしれません。
あなたのクローゼットの中に、海を守る一着を加えてみませんか?
コレクション名:アウトドア・エブリデー・コレクション(2025年春アップデート版)
素材:リサイクル漁網由来ナイロン「Waste Nylon」
特徴:優れた速乾性・耐久性・軽量性 メンテナンスが簡単で旅にも最適 アクティブな動きをサポートする立体設計
用途:アウトドア全般(登山・キャンプ・旅行)、日常使い
商品の詳細は下記ページをご参照ください。
アウトドア・エブリデー・コレクション ページ
キャンペーンページ:[Waste Nylonキャンペーンページ]
キャンペーン動画:[Waste Nylonキャンペーン動画]
ライター
Greenfieldニュース編集部
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