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イタリアに住むサイクリストならば、1度は訪れたほうが良いと言われている教会があります。それはギサッロ教会という、イタリアのツール・ド・フランスとも言われるジロ・デ・イタリアのスタートやゴールになることも多い場所です。ここでは、そのギサッロ教会がなぜ、イタリアのサイクリストの聖地と呼ばれるようになったか、そしてその周辺の見どころも一緒に説明しましょう。

ギサッロ教会はなぜサイクリストの聖地なのか?

 

ギサッロ教会は、逆さYの字の形をしているコモ湖のちょうど二股のところにあるべラージョから少し入ったところにあります。

ギサッロ教会は標高754mにあるので、そこに行くためには勾配14%と12%という坂を登らなくてはいけません。

ギサッロ教会の話の前に、少しイタリアの自転車事情を説明しますね。

イタリアといえばフェラーリをはじめ車が有名ですが、実はビアンキ、ピナレロ、ゴルナゴ、デローザ、カレラなど自転車メーカーも多く、特にビアンキに関しては創業130年を超える老舗中の老舗です。

マウンテンバイクもビアンキによって作られたんですよ。

イタリアの自転車産業がさかんというのもありますが、イタリア版ツール・ド・フランスとも言われるジロ・デ・イタリアを始め、ミラノーサンレモ、ジロ・デ・ロンバルディアなど長い歴史を持つロードレースも多く、そういった意味でもイタリアは自転車大国と言えます。

ギサッロ教会は、イタリアで人気のレースであるジロ・デ・イタリアやジロ・デ・ロンバルディアの出発やゴール地点になったり、通過地点になったことから、サイクリストによく知られるようになりました。

また、有名なレースのコースを1度挑戦しようという人も多く、サイクリストにとってとても繋がりがある場所となったのです。

そういったことから、1949年にはこの教会の守護聖人でもあるギザッロのマリア様が、「サイクリストの守護聖人」として、ローマ法王より称号をいただくことになったのです。

今ではジロ・デ・イタリアが世界中でTV放送されることもあり、その名はイタリアだけにはとどまらず、世界各国にも知られるようになり、ギサッロ教会を訪ねて安全祈願するサイクリストが後を絶ちません。

ギサッロ教会の内部はどうかというと、あまり大きな教会ではありませんが、中にはチャンピオンが使った自転車や記念品なども多く飾ってあり、さすがサイクリストの聖地と言われる佇まいです。
 

イタリアの自転車工房物語/ 八重洲出版
イタリアの自転車工房物語/ 砂田 弓弦

 

教会のついでに自転車博物館を見てみるのも圧巻

 

ロンバルディア州は700ものサイクリングクラブがあり、また年間1200もの自転車レースがあります。

自転車との関わりが強い地域ということにプラスして、サイクリストの守護聖人という称号をいただいたギサッロ教会と隣接しているため、ここに自転車博物館ができたというのは当然の成り行きかもしれません。

自転車博物館は2階建ての建物で、中には歴史的な自転車が80台、各レースのチャンピオンが使った自転車30台、ジロ・デ・イタリアのリーダージャージであるマッリア・ローザが50枚、その他有名なライダーの写真や、アクセサリーなど2000点ほどの展示品があります。

ビアンキが初めてイタリア軍の軽歩兵隊のために作ったマウンテンバイクなど、イタリアの自転車の歴史も垣間見れるということもあり、ギサッロ教会に来たついでにここに立ち寄る人が多いようです。

また、この自転車博物館では、有名自転車レーサーを呼んでのイベントや、特別展なども頻繁に行われていて、何度来ても楽しい博物館になっています。

 

 

事故から守ってくれる自転車のお守りも人気!

 

せっかく急勾配を登ってギサッロ教会に行くなら、教会に隣接するお土産物屋さんをぶらりとするのもおすすめです。

そこでしか購入できないお守りやステッカー、キーホルダーなども売っています。

イタリアの「お守り」というと、聖人が描かれたカードやペンダントがあります。

日本でも神様によって商売繁盛とか、勉学など分野がありますが、こちらも同じように聖人によって目の病気とか仕事全般など、ご利益が違います。

ギサッロ教会はサイクリストの聖地ということで、ギサッロのマリア様が描かれた自転車に取り付けることができるタイプのお守りがあります。

かなりレア感がありますね。

 

 

ギサッロ教会(Santuario della Madonna del Ghisallo)
住所:Strada Ghisallo, 22030 Magreglio CO
電話番号:+39 031965127

自転車博物館(Museo del ciclismo)
住所:Via Gino Bartali4 22030 Magreglio Co
電話番号:+39 031965885
開館時間:9:30〜17:30
休館日:3月最初の土曜日から11月の最初の日曜まで休館日なし
入場料:6ユーロ
 

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最近は日本のサイクリストにもギサッロ教会は人気だそうで、筆者が訪れた際も数人のグループが来ていました。ミラノからだと片道60km前後、ある程度慣れた人なら行けない距離ではありませんが、その他にもレッコやコモからなど、もう少し短いルートもありますから、サイクリストなら挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。

ライター

Greenfield編集部

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