オイルランタンとは・・・
オイルランタンは、別名ハリケーンランタンとも呼ばれるほど風や寒さに強く、軍用や船舶用として古くから重宝されてきた道具です。
光量は多くありませんが、ろうそくのように揺らめく炎が癒し効果絶大で、コレクションするマニアも増えています。
オイルランタンの燃料は主に「ホワイトガソリン」「白灯油」「パラフィンオイル」「アルコール」ですが、一般的に「オイルランタン」や「オイルランプ」と呼ばれるものは、灯油やパラフィンオイル、またはアルコールを使用するものを指すことが多いです。
中でもよく使われている灯油は、ホワイトガソリンやガスに比べて燃料費が圧倒的に安い!ということも魅力といえるでしょう。
また、デザインが豊富なところも魅力のひとつ。
存在感のある大きなランタンから、手のひらサイズのテーブルランプまで、大きさも様々です。
アンティーク調のデザインも多く、何個でも集めたくなってしまいます。
オイルランタンには、ポンピングによって圧力をかけ、ガス化した燃料に着火する「加圧式」と、燃料を芯で吸い上げて、それに火を灯す「非加圧式」がありますが、キャンプ初心者にはこの「非加圧式」が取り入れやすくおすすめです。
シンプルな構造なので、お手入れもしやすいですよ。
オイルランタンの燃料について
オイルランタンの主な燃料は、「白灯油」と「パラフィンオイル」の2つです。
「白灯油」とは、工業用の「茶灯油」と区別するためにこう呼ばれていますが、いわゆる普通に使われている家庭用の「灯油」のこと。
「ケロシンランタン」という言葉も聞いたことがあるかもしれませんが、この「ケロシン」という言葉も実は「灯油」と同じ意味です。
灯油は前述した通り値段が安く、ガソリンスタンドなどどこでも手に入ることが大きなメリット。
デメリットは、灯油の独特の匂いがすることと、少しススが出る、ということでしょう。
そんな灯油のデメリットを打ち消す燃料が、「パラフィンオイル」です。
パラフィンオイルとは、ロウソクのロウが液状になったようなもの。
引火点が灯油よりも高いので、他のオイルより安全性が高いです。
匂いも無く、ほとんどススが出ないのでおすすめですが、値段が高いことが少々ネックといえます。
オイルランタンを使用するときの注意点は?
基本的に、灯油かパラフィンオイルを使用するオイルランタンには、他の燃料を使わないでください。
特に、アルコールランプ用のアルコールを使用した場合、爆発の危険性もあるので絶対に使ってはいけません。
アルコールランプは理科の実験で一度は使ったことがあるかと思いますが、炎が青白いため灯りを楽しむものではなく、アルコールバーナーでの調理や、コーヒーサイフォンの加熱用などに使います。
また、オイルランタンは室内、またはテント内で使うこともできますが、ある程度広さがあることが前提です。
一酸化炭素中毒を防ぐため、必ず換気もしてください。
オイルランタンを持ち運ぶときは、ガラスのホヤが割れないように梱包材などで包むなど工夫が必要です。
オイルを入れたまま運ぶと漏れてしまいますので、使い終わったら余った灯油はスポイトで抜くか、新聞紙などに吸わせてタンクを空にして運びましょう。
キャンプ初心者でも使いこなせる!おすすめオイルランタン
スタガー オイルランプ

テーブルランプといえば、ポーランドの老舗スタガー社。
デザイン豊富なアンティークランプはコレクター心をくすぐられます。
デイツ ハリケーンランプ

オイルランタンの代名詞ともいえる1840年創業のアメリカのランプメーカーです。
十分な光量があり、メインランタンとして活躍します。
ペトロマックス ストームランタン

100年以上愛されているドイツのランタンメーカー。
レトロながらもアウトドア感のあるデザインが人気です。
JDバーフォード マイナーズランプ
長い歴史を持つイギリスのランプ工房。
炭坑や船舶で使われたタフなランプは今も昔と変わらない過程で生産されています。
フュアーハンド フュアーハンドランタン 276

ドイツのポピュラーなランタンメーカー。
276シリーズは使い勝手のいいサイズ感です。
ホルムガード ハリケーンランタン

デンマークの老舗ガラスメーカーです。
北欧らしいスタイリッシュなデザインが目を惹きますね。