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ロードバイクのレースの楽しみ方〜ブエルタ・ア・エスパーニャの最終日

ロードバイクのレースの楽しみ方〜ブエルタ・ア・エスパーニャの最終日
   
毎年9月半ばのマドリードの週末は、自転車選手とファンでマドリードの中心街が埋め尽くされます。もしも、1日だけブエルタ・ア・エスパーニャを見に行くのなら、マドリードが舞台となる最終ステージを見に行くのがお勧めです。この記事では、ブエルタ・ア・エスパーニャの最終日、マドリード・ステージの魅力をお伝えします。
   

スタート前

ブエルタ・ア・エスパ―ニャ
筆者撮影

 

3週間続いたブエルタ・ア・エスパーニャも、この日が最後。

今年はマドリード南部のアルコルコンという町が、最終ステージのスタート地点に選ばれました。

この日のレースの距離はわずか100㎞。

距離も短く、特にレース前半はスピードも上がらないことが多いのがこの最終日のレースの特徴です。

そんな第21ステージの出走前サイン台には、選手たちのリラックスした笑顔があふれます。

ちなみに、会場に駆け付けたファンのサインに応える選手が一番多いのも、この最終ステージです。

この3週間、選手たちがどのような緊張感の中で走ってきたのかが、よくわかります。

 

ブエルタ・ア・エスパ―ニャ
筆者撮影

 

たくさんのサイクリストが、ステージ上のブエルタ・ア・エスパーニャの司会者であるファンマリ・グアハルド氏と握手をして、3週間のレースの完走をお祝いします。

毎日、レースの前後のインタビューを通して、選手たちの様子を観客に伝えてきたグアハルド氏。

選手たちは、ともに3週間のステージを戦ったグアハルド氏に、笑顔で感謝を伝えます。

 

ブエルタ・ア・エスパ―ニャ
筆者撮影

 

一見クールに見える選手でも、3週間の大レースを終えることができたという安心感があるのでしょうか。

握手をする手には、力強さが感じられます。

 

ブエルタ・ア・エスパ―ニャ
筆者撮影

 

中には、自分のスマートフォンを持ってきて、ステージ上でグアハルド氏と2ショットのセルフィを取る選手の姿も。

もちろん、大勢の観客の様子を撮影することも忘れません。

そんな選手たちを、観客は温かく見守ります。

 

ブエルタ・ア・エスパ―ニャ
筆者撮影

 

今年のブエルタの総合優勝はサイモン・イェッテス選手。

彼のチームのミチェルトン・スコットは、特注のジャージとヘルメットでイェッテス選手の総合優勝をお祝いします。

この特別ジャージとヘルメットは、ここ最終ステージでのみ、選手たちが着用するものです。

ブエルタの総合優勝者を抱えたチームのファッションを見ることも、最終日の楽しみ方の一つなのです。

 


 

 

 

現役最後のレース

ブエルタ・エスパーニャが終わると、ヨーロッパでの自転車レースは終盤を迎えます。

中には、このブエルタが今年の最後のレースという選手も珍しくはありません。

そして、このブエルタ・エスパ―ニャがプロのサイクリストとしての最後のレースになる選手もいます。

 

ブエルタ・ア・エスパ―ニャ
筆者撮影:イゴール・アントン(左)選手。この日が彼の現役最後のレース。

 

数日前に引退を発表したのは、スペイン人サイクリストのイゴール・アントン選手。

この日が、14年間の現役生活の最後のレースになりました。

彼がサイン台に現れると、観客だけでなく、その場にいた選手やマスコミ関係者からもひときわ大きな拍手が送られます。

しかし、ステージ上でインタビューを受ける彼の表情は、いつもとまったく変わりありませんでした。

「そろそろ、新しい人生を探そうと思ってね」

現役引退を決意した理由について、そう答えたアントン選手。

「幸せなサイクリスト人生だったよ」

何の迷いもなく、そのように言いきった彼の姿が印象的でした。

ブエルタ最終日のゴール地点は、プラド美術館などが立ち並ぶ、パセオ・デ・プラド通り。

スペイン随一の目抜き通りです。

ここの目抜き通りを12周すると、ブエルタ・ア・エスパーニャの最終ゴールとなります。

このパセオ・デ・プラド通りに入るとき、伝統的にはブエルタの総合優勝者を抱えたチームが集団を先導し、周回コースに入ってきます。

しかし今年、ミチェルトン・スコットより先にこの周回コースに姿を現したのは、このアントン選手でした。

 

ブエルタ・ア・エスパ―ニャ
筆者撮影

 

現役最後の大逃げを披露する彼に、パセオ・デ・プラドを埋め尽くした観客から、大歓声が送られます。

そんなアントン選手の後ろでは、ミチェルトン・スコットがしっかりとレースをコントロールします。

 

ブエルタ・ア・エスパ―ニャ
筆者撮影

 

今年のブエルタの最後のスプリントを制したのは、イタリア人スプリンターのエリア・ビビアーニ選手でした。

日が完全に落ちたころ、マドリードの市庁舎をバックに表彰式が始まります。

それが終るころ、マドリードの風にはすでに秋の気配が漂い始めます。

 

 

 

 

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まとめ

ブエルタ・エスパーニャの最終日は、マドリードが舞台です。3週間にわたる大レースが終わった安堵感と少しの寂しさを感じることができる、とても印象深い1日です。また、選手たちと直接触れ合う時間が多いことも、この最終ステージの魅力の一つ。もし、生でブエルタ・エスパーニャを見たいときには、ぜひマドリードでの最終日へお越しください。

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