今回は、ちょっと高いけど高機能なチタンギアの魅力に迫ります!なんといっても軽くて丈夫。これを読めばデメリットも気にならなくなりますよ。筆者が長年愛用しているチタン製キャンプギアなども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
知っているようで知らないチタン!どんな素材?
チタンは軽量で強度が高く、耐食性に優れた金属です。航空宇宙産業や医療分野、スポーツ用品など、さまざまな分野で利用されています。錆びにくく海水にも強いので、過酷な環境でも長期間使用できるとされているのが特徴です。
また、チタンは人体との相性がよく、アレルギーを引き起こしにくいことから、医療用インプラントやアクセサリーにも使用されていますよ。
何がすごい?チタンのおすすめポイント
チタンがほかの素材と比べて優れている点をピックアップしました。
- とにかく軽い
- 頑丈でハードに使える
- サビびにくい
- チタンブルーが楽しめる
チタンはとにかく軽く、持ち運びしやすいのがGOOD。さらに、錆びにくく耐久性もあるので、多少雑に扱っても壊れることはありません。ステンレスよりも軽く、アルミよりも強度が高いバランスの取れた素材と言われていますよ。アウトドア製品にぴったりですね。
また、見た目も楽しませてくれるのがチタンの魅力です。焼き入れをするとチタンブルーといわれる、鮮やかなブルーに変色します。使いこなしているギアっぽくなり、なんとも言えない渋さを演出してくれるでしょう。
チタンの少し残念な点とは?
素材として優秀なチタンですが、デメリットもあります。メリットと一緒にデメリットも把握しておきましょう。
- 価格が高い
- 熱伝導率が低く焦げやすい
ほかの素材に比べると高価なのが残念ポイント。加工が難しいため、どうしても値段が高くなってしまうようです。
また、熱伝導率が低いためフライパンとして使用すると熱ムラができ、焦げやすくなります。フライパンとして使用する際は、油をしっかりひいておくとよいでしょう。
知っておこう!チタン以外でキャンプギアに使用される素材
キャンプギアには、チタン以外にもさまざまな素材が使用されています。ここでは代表的な素材を紹介。素材ごとに特徴が違うので、キャンプギアを選ぶときの参考にしてくださいね。
アルミ
アルミは軽くて加工しやすく、熱の伝わり方が均一で、熱伝導率に優れた金属です。調理がしやすいぶん、マグカップなどに使用すると飲み口が熱くなり、すぐに飲めない場合もあります。
また、剛性が弱く傷が付きやすいという欠点もあります。十分な強度をもたせるためには、ある程度の厚さが必要です。
ステンレス
ステンレスは硬くて耐久性があり、錆びにくい金属。保温性にも優れています。しかし、その硬さゆえに加工が難しく重くなるので、軽量を好むキャンパーには向いていません。また、焦げ付きやすいというデメリットがあり、調理用品としては扱いにくさがあります。
チタンはどんなキャンプギアに使用されているの?
チタンを素材とするギアはたくさんあります。どれもキャンプには欠かせないものばかりなので紹介しますね。
クッカー
チタン製のクッカーは軽量で携帯性に優れているため、ソロキャンパーに使ってほしいアイテムです。強度や耐久性もあるので、ひとつのものを長く愛用したい方にも向いています。
ただし、ほかの素材に比べて熱伝導率が低いため、調理する際には焼きムラができやすく「焦げちゃった」なんでことも。焼き物をするときには、前述のとおり油を多めにひく、または食材やクッカーを動かして熱ムラをなくせば問題ないでしょう。
アルコールストーブ
もともとコンパクトで軽いアルコールストーブに、チタンはあまり必要ないかもしれません。しかし、軽さを追求する方には、チタンを素材としたアルコールストーブはぴったりでしょう。
焚き火台
ステンレスを使用した焚き火台が多いなか、チタン製も増えています。軽くてコンパクトに収納できるので人気上昇中です。今後も焚き火台にはチタンを採用したモデルが多くなると考えられます。
チタンが恩恵をもたらすキャンプスタイルとは?
チタン製のキャンプギアは、どのようなキャンプスタイルにマッチするのでしょうか?チタンギアのメリットを活かせるスタイルをピックアップします。
人力キャンプ
自動車やバイクなどの動力を使用せず、自転車や徒歩など己の力だけで移動してキャンプするのが人力キャンプです。人力キャンプでは持って行ける荷物が限られ、コンパクトかつ軽くしないと持ち運びが大変です。そのため、キャンプギア選びは重要になります。
そんな人力キャンプには、チタン製のキャンプギアがぴったり。軽さと頑丈さを兼ね備えたチタンは、移動中も苦にならない重さで、少々ハードに扱っても問題ありませんよ。
バイクキャンプ
人力キャンプ同様、バイクキャンプでは持って行けるキャンプギアは制限されるので、キャンプギア選びは重要です。軽くて持ち運びしやすく、万が一バイクが転倒しても耐えられる頑丈さを備えている必要があります。
チタン製キャンプギアはバイクキャンプにもマッチするでしょう。
車乗り入れ不可のキャンプ場
車乗り入れ不可のキャンプ場を利用するときは、なるべく荷物を軽くしたほうがいいですよね。なぜなら、駐車場からサイトまで搬入するときに、ギアが重たいと大変だからです。チタンのような軽い素材が使用されているキャンプ道具をチョイスしてくださいね。
筆者おすすめ!チタン製キャンプギア
キャンプ歴8年以上の筆者も愛用している、おすすめのチタンギアを3つ紹介します。
ベルモント TABI
チタン製の組み立て式焚き火台です。重量は約500g以下と非常に軽く、収納サイズは178×360×15mmとA4サイズほどになります。焚き火台でありながら、網が標準装備なので調理も可能です。持ち運びしやすく、ヘビローテーションのギアになるでしょう。
エバニュー チタンアルコールストーブ
チタン製のアルコールストーブです。ほかのアルコールストーブと比べると火力が強く、調理を簡単にしてくれます。別売りで専用ゴトクもあるので、セットで購入するほうがよいでしょう。内側にメモリがあり、使いやすさも抜群です。
EPIガス シングルチタンマグ500
蓋が付いたチタンマグカップです。500mLと使い勝手のよいサイズ感で、さまざまな用途に対応しています。クッカーとしても使用可能。先ほど紹介したエバニューのアルコールストーブはシンデレラフィットし、見事に収納できます。筆者も愛用中で、コーヒーライドの相棒ですよ。
ライター
Zen
キャンプとお酒をこよなく愛する中年キャンパーです。ソロからファミリーキャンプをしていましたが、子供の成長もあり最近はソロがメイン。酒はウイスキーが好きで資格を有するほどです。健康管理も怠らず週末のランニングが日課。これまでフルマラソンは5回以上完走しています。