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イタリアのヴァルキアヴェンナ・スキー場には、ヨーロッパでも有名な最大勾配64%という急斜面のコースがあります。勾配64%の急斜面のコースは「カナローネ」と言いますが、その他にもユニークなゲレンデがたくさんあります。ここでは2回に分けて急斜面のコースだけでなく、魅力いっぱいのヴァルキアヴェンナスキー場について説明しましょう。

ヴァルキアヴェンナ・スキー場は総滑走距離60kmのゲレンデ

ヴァルキアヴェンナ・スキー場は、ミラノから車で2時間半のロンバルディア州のマデージモという街にあります。

マデージモはアルプスの山々と湖などに囲まれた美しい地域で、冬はスキーやスノボ、夏はトレッキングやマウンテンバイクなどのアクティビティが楽しめます。

 

 

この地域はイタリアとスイスの国境に近い街ということで、イタリア人の他に、スイス、オーストリア、ドイツなどから来る人も多いです。

スキー場の全てのコースの距離を足した総滑走距離は60kmで、リフト数は14基あります。

また38のコースと、オフピステも18kmと大変広いことから、ダウンヒルスキーだけではなく、バックカントリーやフリーライド好きにも人気のスキー場です。

またカナローネの他にも急傾斜のコースが多いことから、スラロームやジャイアントスラロームなどのスキー競技のジュニアチームの練習なども盛んに行われています。

最高のスリルを求めてヨーロッパ中からスキーヤーやスノーボーダーがやってくる人気スポットなのです。

 

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標高3000メートルの広大なゲレンデがすごい!

 

ヴァルキアヴェンナ・スキー場の1番標高の高い所は2,948mで、そこから降りるコースがオフピステを合わせると6コースあります。

オフピステは3本あり最大勾配64%というカナローネコースや、最長10kmというコースもあるので、急傾斜のオフピステやロングラン好きにはたまらないコースかもしれません。

また標高3,000m近い高さのため気温は他のコースに比べると断然低く、パウダースノーの素晴らしい雪質を楽しむことができます。

残りの3つは中、上級者コースですがオフピステと隣あっているので、オフピステも合わせてとにかく広いゲレンデを滑り降りる醍醐味は、1度滑ったらクセになること間違いありません。

また山頂からは最高のパノラマを見わたせることから、インスタ映えスポットしても知られています。

山頂から上中級者コースを3つつなげると6.5kmのロングコースになり、バラエティーに富んだコースを楽しめます。

ただ1つ注意しなければいけないのが、この標高です。

3,000mまではいかなくても限りなくそれに近い標高なので、軽い頭痛やめまいがしたり、動悸や息切れなどがしやすいのです。

これは軽い高山病のようで、全く何も感じないという人もいる反面、敏感に感じる人もいます。

また、標高が低いゲレンデで滑るときよりも、高い方が疲れやすかったり、息が上がりやすいという報告もあります。

 

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オフピステ好きにはたまらない「魔女の谷」とは

 

ヴァルキアヴェンナ・スキー場は、いろいろなコースがありますが、その中でも勾配が64%の急傾斜コースの次に人気なのが「魔女の谷」(Valle delle Streghe)という、怖い名前がつけられたオフピステです。

魔女の谷は、その名の通り木々が生い茂る森の中で、通常ならとてもではないですがスキーで通れるような場所ではありません。

しかし、雪がたくさん降った後の魔女の谷は、ファンタジーの世界のように幻想的で、それこそ山あり谷ありですが、そこを縫うようにして進むのが楽しく、ラッキーなら野うさぎや鹿と会うことができます。

圧雪していない、ふかふかの雪の上を滑る浮遊感は一種独特の感覚で、一度体験するとまた試して見たくなる魅力があります。

だだオフピステは圧雪していないので、下に何があるかわからないため急に陥没したり、雪崩、木や岩などに衝突する可能性があるので、ある程度経験がある中・上級者向けです。

また、かなり大きな木が茂っていて、木々の間はかなり狭いところもあり、長いスキーでは通れない、またはでられないということも起きるので、まずはガイドをつけて滑る方が安全です。

 

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ヴァルキアヴェンナ・スキー場は初級者コースも最後の部分が壁と言われる急斜面になっているので、全くスキーを履いたことがないビギナーには向いているとは言えません。しかし、中・上級者にとっては天国と言っても良いぐらい、魅力が詰まったスキー場です。次の記事では、ヴァルキアヴェンナ・スキー場の目玉とも言うべき、カナローネコースの魅力について説明します。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。