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自転車競技の最高峰はロードレースですが、近年エクストリームスポーツとしてMTBの人気も上がっています。Xgamesなどが大々的に興行を立ち上げたことで注目度が上がり、競技人口も増えています。今回は代表的な4つのMTB競技を解説します。

プロからアマチュアまで「ダウンヒル 

MTBを使ったエクストリームスポーツ

 

MTBのエクストリーム競技として代表的なものがダウンヒルで、「DH」と省略されます。 

レースはタイムアタック形式で行われ、一台のMTBが山や丘などの坂をくだりタイムを競うものです。 

ダウンヒルはMTBの基本となる競技で、アマチュアライダーにも人気なので国内にも多数のコースが点在し、レースも活発に開催されています。 

エクストリームスポーツのダウンヒルは競技としての特性は同じものの、まさにエクストリーム(極限、過激)なコースを走破します。 

獣道すらないような自然そのままの過酷なコースを、ときには60km/h以上で駆けおりる様は圧巻です。 

 

代表的なダウンヒルレース『RED BULL VALPARAISO CERRO ABAJO』 

近年ショーとしての側面が強いエクストリームダウンヒルは、街中での開催が増えています。 

中でも代表的で象徴的なイベントがチリで開催されたRED BULL VALPARAISO CERRO ABAJOです。 

なんとスタートは民家の中からで、家の入り口に設置されたジャンプ台からライダーが飛び出てくると観衆の盛り上がりも最高潮です。 

山の裾野に広がる市街地にバンクなどが設置されますがその道幅も十分ではなく、次々にクラッシュするまさにエクストリームなレースとなりました。 

 

 

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スピーディショーライク「4X・XCE」 

MTBを使ったエクストリームスポーツ

 

MTB競技は基本的にタイムアタック形式です。 

これは不測のクラッシュが多く、ほかのライダーを巻き込んだ事故を防ぐためですが、それをお構いなしに競う競技が「4X(フォークロス)」です。 

その名のとおり4人のライダーが同時にスタートし、順位を入れ替えながら走り抜ける競技です。 

近年では4Xから発展した「クロスカントリーエミリネーター(XCE)」という最高6人で競う競技も正式種目となりました。 

バイク同士がぶつかり合い、激しいクラッシュも少なくないのでMTBでもっとも戦闘的なレースとも言われます。 

走行距離こそ300~1000mと短いレースですが、その短い区間にジャンプや急カーブがこれでもかと詰め込まれたレイアウトも特徴的です。 

上位2名が勝ち抜けるレースで、クラッシュが多いので離れて最後尾を走った選手が入賞するなど意外な展開も観ていて楽しく、ショーライクなレースと言えます。 

  

代表的なXCEレース『UCI MTB XCE World Championships』 

近年4Xはアマチュアレースを中心に盛り上がり、UCI認定レースとしてはXCEを中心に開催されています。 

世界最大規模のXTCレースと言えばUCI MTB XCE World Championshipsでしょう。 

世界の自転車競技を統括するUCIが開催する世界最高峰のXTCレースで、年間チャンピオンを決める一大イベントです。 

XCEでは人工的に作られたセクションも多く、よりスピーディなレース展開もMTB競技としては独特の魅力です。 

 

 

 

派手なジャンプで魅せる「ダートジャンプ・スロープスタイル 

MTBを使ったエクストリームスポーツ

 

ここまではスピードを競う競技が主でしたが、ジャンプをメインに展開する競技が「ダートジャンプ」です。 

平地かややくだりのダートコースに複数のジャンプ台が作られ、ときにはビルの2階以上の高さのジャンプを極める競技です。 

ダートジャンプはBMXの競技種目の一つとして認知されていますが、近年ではMTBでアタックするレースも注目されています。 

海外ではスロープとダートジャンプを組み合わせトリックを極める「スロープスタイルが」認知され、大規模イベントも開催されています。 

  

代表的なスロープスタイルイベント「Crankworx Rotorua」 

スロープスタイルの先駆者でありで代表的なイベントがCrankworx Rotoruaです。 

Crankworxは2000年代初頭から世界最大規模のMTBレースを主催し、そのひとつにスロープスタイル部門も設けています。 

多くのプロライダーもCrankworxを重要なイベントとして位置づけており、春のシーズンインにはとくにど派手なエアで魅せてくれます。 

Crankworxでは世界中にイベントの様子をライブ配信しており、日本でもCrankworx公式サイトなどで視聴することができます。 

 

 

最も過激!「フリーライド 

MTBを使ったエクストリームスポーツ

 

ここまで紹介したすべてを網羅したような競技が「フリーライド」です。 

MTB競技のなかでも最も原始的で、その様相は野生動物が野をかける姿に例えられます。 

名前から見て取れるとおり、フリーライドには凝り固まった概要がありません。 

上りも下りもMTBで走破し、倒木や岩も乗り越え、生身で降りたらただではすまないような崖までも織り込んだコースといえないようなフィールドを駆けまわります。 

ジャンプではトリックを決めることもこの競技の重要なポイントで、観る者を魅了します。 

近年では「アーバンフリーライド」と呼ばれる市街地やBMXパークを走るスタイルも確立されつつあります。 

  

代表的なフリーライドレース『Red Bull Rampage』 

世界中のMTBファンを熱狂させるイベントがRed Bull Rampageです。 

まさに断崖絶壁と言えるコースをマシンひとつで走り抜ける様はまさにエクストリームで、高所恐怖症の人からすれば見るのもはばかられるほど過酷なフィールドで開催されます。 

基本的にはスタートとゴールのみ決められ、あとはライダーにゆだねられるというのもこの競技特有のものです。 

危険度、派手さ、極端さすべて織り込んだエクストリームMTBの最高峰とも居えるイベントでしょう。

 

 

MTBはとくにエクストリーム向きの自転車で、年々進化し様相をかえて私たちを楽しませてくれています。細かい分類を覚えるのは難しいですが、見たときの衝撃に知識は要りません。ぜひこの機会にエクストリームMTBの世界に触れてみてはいかがでしょうか。 

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。