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寒さが厳しくなる秋冬の登山では、カイロがあると便利です。防寒対策になるのはもちろんのこと、意外なつかい方もできます。カイロにはいくつかの種類があるので、山行に適したものを持参しましょう。登山におすすめのカイロや活用方法をご紹介します。

登山でつかえるカイロは3種類

登山 カイロ

登山でつかえるカイロは、主に以下の3つです。

  1. つかい捨てカイロ
  2. 充電式カイロ
  3. 燃料式カイロ

次項からそれぞれのカイロの特徴や活用シーン、おすすめの商品をご紹介していきます。

 

①つかい捨てカイロ/使用シーンが豊富

登山 カイロ

手軽で種類の多いつかい捨てカイロは、コンビニなどでも売っている冬の定番アイテムです。温かさの持続時間は約10〜20時間と商品によって異なります。温度も約35〜65℃と、商品や使用環境、サイズで変化するのが特徴です。

メリット
  • いろいろな種類のカイロがあるので、登山シーンに合わせて選べる
  • 軽くてコンパクト
  • コンビニやドラッグストアなど、身近なところで買える
デメリット
  • 雪山など氷点下だと発熱しにくい
  • 使用後はゴミになる
  • 貼るタイプは長時間つかうと低温やけどのリスクがある
  • 縦走の場合、日数分必要になってかさばる

つかい捨てカイロが活躍する登山シーン

つかい捨てカイロは、スノーハイクや軽いハイキングのときに活躍します。貼るタイプのカイロを衣類の上からつかうと、冷え防止になりますよ。テント泊や小屋泊で足先が冷えたときは、靴下の上から貼って保温することも可能です。

また、ミニサイズのつかい捨てカイロをグローブに入れておけば、手指が冷えきるのを防げます。

登山におすすめのつかい捨てカイロ

つかい捨てカイロにはさまざまなタイプがあります。日帰り登山かテント泊かなど、自分がつかいたいシーンによって最適な商品を選んでくださいね。

桐灰カイロ 貼るマグマ

すぐに暖をとれて、寒い場所でも冷めにくいカイロです。つかい捨てカイロのデメリットである、発熱の遅さが解消された人気商品。とにかく寒いのが苦手な方なら、ぜひチェックしてみてください。

桐灰カイロ 貼るマグマ
桐灰カイロ 貼るマグマ

オンパックス 貼るくつ下用

靴下の先に貼るタイプのカイロです。爪先が広めなつくりで、じんわりとした温かさに包まれます。足の冷えに悩まされている方は必需品になりそうですね。

オンパックス 貼るくつ下用
オンパックス 貼るくつ下用

貼らないオンパックス ミニ

手で握れるサイズのミニカイロです。ふんわりとした握り心地にも工夫がみられる商品。手袋のなかに入れておくと、指先を寒さから守ってくれますよ。

貼らないオンパックス ミニ
貼らないオンパックス ミニ

 

②充電式カイロ/温度調節が可能

登山 カイロ

充電式カイロは、充電することで繰り返し使用できます。持続時間は約5〜12時間。温度は35〜55℃くらいで、ほかのカイロと違い、目的やシーンに合わせて温度調節できるのが魅力です。

メリット
  • 電源を入れればすぐに温まる
  • 温度調節が可能
  • 繰り返しつかえて、ランニングコストが抑えられる
  • 商品によってはモバイルバッテリー機能やライトなどが搭載されていて便利
  • やけどのリスクが低い
デメリット
  • 持続時間が短いので、縦走の場合、モバイルバッテリーが余分に必要
  • 充電が必要
  • 商品によっては少し重さを感じる

充電式カイロが活躍する登山シーン

発熱時間が半日くらいのものが多い充電式カイロは、日帰り登山向きです。登山の休憩時など、寒く感じるときだけつかいたい場合にも活躍します。シンプルなデザインが多く、登山だけでなく日常づかいもしたい方におすすめですよ。

登山におすすめの充電式カイロ

登山用の充電式カイロは、モバイルバッテリーの機能がついているタイプを選びましょう。GPS地図アプリをつかうと、充電器が必要になるからです。カイロとして使用しないときも、1年とおして充電器としてつかえます。気に入ったデザインを選べば、日常づかいも楽しくなりますよ。

具体的な商品をご紹介します。

JISULIFE 充電式カイロ

手のひらにフィットする充電式カイロです。モバイルバッテリー機能もついています。素早く加熱され、お好みの温度を3段階から選べます。寒い季節は、街でもアウトドアでも欠かせない存在になってくれそうです。

JISULIFE 充電式カイロ
JISULIFE 充電式カイロ

Podick 充電式カイロ

ベルベット素材の肌触りが心地よいカイロです。携行するのにも便利なサイズ感。かわいい4種類のカラーから選べて、つい持ち歩きたくなりますよ。

Podick 充電式カイロ
Podick 充電式カイロ

HAGOOGI 充電式カイロ

2つに分離できる、特徴的なデザインのカイロです。2つに分けると円筒形で握りやすく、両手を同時に温めたり、仲間とシェアしたりできます。片方だけなら、手の小さいお子さんでもつかいやすいでしょう。

HAGOOGI 充電式カイロ
HAGOOGI 充電式カイロ

③燃料式カイロ/雪山で本領発揮

登山 カイロ

液体燃料(ベンジン)で発熱するオイル式カイロです。つかい捨てカイロと違い、何度でも使用可能。持続時間は約6〜24時間で、温度は約130〜350℃にもなります。専用の袋に入れてつかいましょう。

メリット
  • 持続時間が長い
  • 厳冬期の過酷な環境でも使用可能
  • 繰り返しつかえてエコ
  • 燃料の量で持続時間の調節ができる
デメリット
  • 燃料が必要
  • 燃料の臭いが気になる場合がある
  • ベンジンは引火しやすいため、燃料を入れるときは火気に注意する必要がある
  • 燃料が「引火性液体の危険物」にあたるため、飛行機への持ち込みはできない

燃料式カイロが活躍する登山シーン

燃料式カイロは発熱量が大きいので、厳冬期の日帰り登山やテント泊で本領が発揮されます。繰り返しつかえてゴミにならず、環境問題が気になる方にもつかってほしいアイテムです。

登山におすすめの燃料式カイロ

燃料式カイロのおすすめは、「ハクキンカイロ」と「ZIPPOハンディウォーマー」です。大きさが丁度よく、つかい勝手もよいので長く愛用できますよ。

ハクキンカイロ

ロングセラーを誇る燃料式カイロです。芯から温かくなれる保温力があります。アウトドアだけでなく、外仕事の方にもおすすめしたいアイテムです。

ハクキンカイロ
ハクキンカイロ

ZIPPO ハンディウォーマー

オイルライターのジッポーが手がけた燃料式カイロです。保温力とスタイリッシュさを兼ね備えた一品。登山好きな方へのギフトにも喜ばれるでしょう。

ZIPPO ハンディウォーマー
ZIPPO ハンディウォーマー

なお、キャンプでカイロを使用したいときは、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてくださいね。

秋冬キャンプにおすすめのホッカイロは? 携帯カイロの種類や注意点を解説
 

登山で便利なカイロの活用方法

登山 カイロ

カイロは体を温めるだけが役目ではありません。幅広く有効につかえる活用方法をご紹介します。

食品の保温

秋冬の登山ではおにぎりやパンが冷たくなりすぎて、おいしさが半減しますよね。つかい捨てカイロを食品のパッケージに貼りつければ、ほんのり温められます。充電式カイロや燃料式カイロなら、保冷バックに食品と一緒に入れて保温するのも方法です。

ただし、長時間の食品の保温は、菌が繁殖する場合もあるので注意してくださいね。

バッテリーの保温

カイロで電子機器のバッテリーを長持ちさせられます。電子機器は寒さに弱いため、秋冬の登山ではバッテリーの消費が早くなりますよね。

たとえば、スマートフォンの通常の使用環境は5〜35℃とされています。しかし、厳冬期の登山では、気温が-20℃になることも。スマホを布で包みつつ、カイロでじんわり温めて、冷えすぎを防ぎましょう。

ただし、電子機器に直接カイロを貼ったり、高温で温めたりすることは避けてください。バッテリーの劣化や故障の原因になります。

テント泊での防寒対策

厳冬期のテント泊では、マットやシュラフにカイロを貼って保温力をプラスしましょう。水が氷るほどの寒さのなかでも寝やすくなりますよ。

また、汗をかいたあとは、夜間にブーツが凍ることがあります。ブーツにカイロを入れてビニール袋で包み、シュラフのなかに入れておけば、翌朝、靴が冷たくなりません。

緊急時の備え

万が一のときのために、つかい捨てカイロをエマージェンシーキットに入れておきましょう。登山で遭難した場合は、低体温症にならないように暖をとれるかが重要になります。

カイロは登山にもって行くと、いろいろと役立つアイテムです。体が冷えて寒くなると、楽しいはずの登山がつらいものになってしまいます。温かいカイロはホッとさせてくれる必需品になるはず。寒さをしのぐだけでなく、アイデア次第で活用シーンも広がりますよ。カイロによる汗冷えや低温やけどに注意しつつ、秋冬登山の装備にぜひ加えてみてくださいね。

ライター

Yuki

幼少期からキャンプや釣り、スキーなどを楽しむアウトドアファミリーで育つ。10代後半は1人旅にハマりヨーロッパや北米を中心としたトラベラー期となる。現在もスキー、スノーボード、ダイビングなど海や山で活動中。「愛する登山」は低山から厳冬期の雪山まで季節問わず楽しむhike&snowrideなスタイル。お気に入りの山は立山連峰!Greenfield登山部/部長の任命を受け部活動と執筆活動に奮闘中。