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スペイン・バスク地方で毎年7月25日に開催される自転車レース「クラシカ・オルディジア」は、今年で95回目の開催を迎えました。スペイン国内でも2番目に歴史のあるプロの自転車レースで、毎年たくさんの人が観戦に訪れます。スペインのバスク地方といえば、熱狂的な自転車ファンが多い場所として、世界的にも有名な地域。ツール・ド・フランスを5回優勝したミゲル・インドゥラインや今年のツール・ド・フランスでステージ優勝をしたオマール・フレイレもこの地方の出身の自転車選手です。加えて、このレースの会場であるオルディジアはスペイン自転車界の伝説の選手であるマリーノ・レハレッタの出身地です。彼は1982年にブエルタ・エスパ―ニャを総合優勝し、同時代の選手の中では珍しく、ジロ・デ・イタリアも上位入賞の経験もある名サイクリストの一人です。

日本チームの参加

クラシカ・オルディジア

筆者撮影:チーム右京、出走確定サイン台での様子。写真左からプジョル選手、アランケ選手、プラデス選手、平塚選手、吉岡選手、デマール選手。

 

今年このレースには出走したのは13チーム。

プロツールのチームであるミチェルトン・スコットと、モービースター・チームがレースの展開を左右するチームになります。

そしてこのレースに、日本からチーム右京が出走しました。

選手はゼッケン番号順に、ベンジャミン・プラデス選手、ロドリゴ・アランケ選手、マーク・デマール選手、平塚吉光選手、オスカー・プジョル選手、吉岡直哉選手の6人。

チーム右京は、昨年のこのレースにも出走していたため、オルディジアの自転車ファンも日本チームの応援は慣れたもの。

サイン台にチームが現れた瞬間から、観客は大いに盛り上がります。

あまりの観客の盛り上がりっぷりに、平塚選手と吉岡選手も思わず笑顔。

実は、このレースの選手による出走確定サインは朝9時から始まります。

オルディジアの観客は朝から元気なのです。

 

レーススタート

クラシカ・オルディジア

筆者撮影:スタート前。

 

レースのスタートは朝10時。

村の中心にある広場がスタートおよびゴール地点になります。

このレースは周回コースであるため、このスタート・ゴール地点で何度も選手が通過するのを見ることができます。

ちなみに、選手はこの場所を約45分おきに、5回通過します。

通過するたびにレース展開が変わっているのがわかるので、観戦する側も十分に楽しむことができるレースなのです。

 

 

村の夏まつりとの共演

クラシカ・オルディジア

筆者撮影:レース中、コースのすぐ横をこのような大きな人形が練り歩きます。

 

このクラシカ・オルディジアのレース魅力の一つは、同じ日にこの村の夏まつりが開催されていることです。

レースの真っ最中であっても、このような大きな人形(スペイン語でヒガンテといいます)がコースのすぐそばまで来て、レースを盛り上げます。

村にあるほかの広場では、露店もたちならび、その雰囲気は日本のお祭りとほぼ同じような感じです。

ちなみにこのお祭り、地元の方の話では、夜の方が断然盛り上がるそうです。

CREA Due Traveller 熱愛スペイン/文藝春秋
CREA Due Traveller 熱愛スペイン/文藝春秋

 

レース展開: 大人数の逃げ集団とミチェルトン・スコットのチーム力

クラシカ・オルディジア

筆者撮影:逃げ集団。

 

今年のこのレース、レース展開を支配した要因は2つありました。

1つはレース前半から逃げた全部で20人ほどの先頭集団であり、もう1つは2年前のこのレースの優勝者であるサイモン・イエッテス選手を抱えるミチェルトン・スコットのチーム力です。

レースがスタートするとすぐに、5人の選手が逃げ集団を形成します。

その後、その第1集団を追うように、全部で20人ほどの選手が第2集団をつくり、第1集団を追いかけます。

すると、この時点で、ほぼ全出場チームから1人あるいは2人はこの逃げ集団に選手を送りこんだ形になるので、有力選手を抱える後方集団を先導するチームがいなくなってしまったのです。

加えて、ミチェルトン・スコットはこの逃げ集団の中に、優勝候補のサイモン・イェテスを送りこんでいました。

後方集団をカハ・ルラル・RGAとムービースターがコントロールして、先頭集団との差を縮めようとするも、逃げ集団との差は約2分。

結局、この2分差はゴールまで縮まることはありませんでした。

 

 

ゴール、そして表彰式

クラシカ・オルディジア

筆者撮影。表彰式。左からサイモン選手、パワー選手、ネイランズ選手。

 

今年のこの大会、優勝したのはミチェルトン・スコットのロバート・パワー選手。

逃げ集団に乗った同じチームのサイモン選手とともにラスト3㎞地点で抜け出し、そのまま2人でゴール。

ミチェルトン・スコットのワンツー・フィニッシュのあと、集団スプリントを制し表彰台に上ったのは、イスラエル・サイクリング・アカデミーのクリス・ネイランズ選手でした。

リオンドカペルミュール サイクルキャップ
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もう一方のプロツールのチームであるモービースターは、ほとんど見せ場を作ることもなく、このレースを終えます。

ゴール後、モービースターの選手の様子が、このレースの難しさを物語っているようでした。

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クラシカ・オルディジア

筆者撮影:ゴール後のモービースター。

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ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。