刺されたらどうなる?キャンプ場に潜む危険な虫
キャンプ場には多くの虫が潜んでいますが、今回は「蚊」と「ブヨ」について説明します。
危険な虫① 蚊
キャンプ場に限らず頻繁に見かける蚊。どんな特徴があり、刺されるとどんな症状がでるのでしょうか。
蚊ってどんな虫?
蚊は口の針を人の皮膚に刺して血を吸いますが、血を吸うのは産卵を控えた雌のみです。水たまりや空き缶に溜まった雨水などのわずかな水でも繁殖するため、山や住宅街など幅広い場所に生息しています。また活動期間も4月~11月と長いため、刺されやすい虫といえるでしょう。
蚊に刺されたときの症状
蚊に刺されたときの症状は、かゆみと腫れです。軽い症状で収まることも多いですが、蚊に対するアレルギー反応が強ければ、発熱やじんましんなど重症化するケースもあります。
これは蚊が血を吸うときの唾液によるアレルギー反応が原因です。蚊に刺された経験がない乳幼児は、よくある虫刺されだからといって安心せず注意深く観察しましょう。
危険な虫② ブヨ(ブユ、ブト)
ブヨは、どんな特徴があり、噛まれたらどんな症状がでるのでしょうか。
ブヨってどんな虫?
ブヨは、ハエの仲間で、透明の羽をもち、お尻が丸みを帯びています。大きさは約3~5㎜。蚊や蜂のように針をもっていないため、刺すのではなく噛んで人の血を吸います。
活動時期は春から夏。湿度が高く気温が低いときに活発に活動し、湿度が高くなりやすい川など水辺の近くに生息しています。
ブヨに噛まれたとき症状
ブヨに噛まれたときの症状は、強いかゆみ・腫れ・出血点・発熱です。噛まれた瞬間にチクッとした痛みを感じることも。噛まれた直後から徐々にかゆみや腫れなどの症状が強まります。
体質にもよりますが、噛まれた場所から広範囲にわたり赤く腫れるなど重い症状が数週間続くケースも少なくありません。
これは、ブヨが皮膚を噛みちぎり患部から血を吸うときに、毒性の唾液が注入されることが原因です。人によっては、この唾液がアレルギー症状として現れるため症状の悪化や長期化につながります。
キャンプ場での虫よけ対策「基本のキ」
虫よけ対策さえできれば、キャンプ場の虫に過剰な心配をする必要はありません。ここではキャンプ場での虫よけ対策の基本を説明します。
露出の少ない服装にする
明るい色の長袖長ズボンを着用し露出を減らしましょう。とくにブヨなどの小さい虫は隙間から入り込んでくることも考えられるため、袖に隙間がないものや足首も守れる靴下などを選ぶとなおよいでしょう。
また黒や茶など暗い色は虫が寄り付きやすいです。服はもちろん雨ガッパや防寒着などの羽織もなるべく明るい色を選んでください。
虫の少ない場所を選ぶ
標高が高い・地面が芝でなく砂や砂利のキャンプ場は虫が少ない傾向があります。また同じキャンプ場でも、川などの水辺の近くや木が生い茂っている林間サイトは虫が多いため、苦手な方は避けたほうがよいでしょう。
キャンプ場で使えるおすすめ虫よけグッズ4選
虫よけ対策の基本をおさえたうえで、あると便利な虫よけグッズ4選をご紹介します。
虫よけパッチ
虫が嫌いな香りがついた衣類などに貼れるシールです。長時間香りが持続するものも多く、コストパフォーマンスに優れているため、ほかの虫よけグッズと併用するとよいでしょう。キャラクターデザインも多く、虫よけスプレーを嫌がる幼い子どもでも簡単に利用できます。
虫よけスプレー
ファミリーキャンプで利用する場合は子どもでも安心して利用できるイカリジンが配合されているものがおすすめです。イカリジンとは蚊やアブなどの人の血を吸う虫に有効な成分で、人の居場所(血を吸える場所)をわからなくする効果があります。
置き型・つるし型
キャンプで虫がよってきやすいのが夜の照明です。虫よけライトは虫が嫌う特殊なライトを使用しているため、周囲を明るくしつつも虫よけ対策ができます。
置き型やつるし型、兼用タイプなどさまざまなものがあるので、使用用途に応じて選ぶとよいでしょう。テントの入り口やサブのライトとして利用するのもおすすめです。
スクリーンテント
スクリーンテントは通気性を確保しながら虫の侵入を防げます。地面を這う虫については防げませんが、虫よけ対策としては高い効果が期待できるでしょう。メーカーやサイズによっても金額はさまざまなので、自分たちに合うものを探してみてください。
キャンプ場で虫に刺された時の対処法
万全な虫よけ対策をしたとしても、虫に刺されてしまうこともあるでしょう。そんな時でも慌てず対処することが重要です。
自分でできる対処法
虫に刺されたらまず患部を水で洗います。かゆみが強い場合は冷やすと落ち着くケースもあるので試してみましょう。
また、市販のステロイド配合の薬や毒を吸いだすポイズンリムーバーなどを用意しておくと応急処置ができるので安心です。
病院へ行くべきケースもある
症状がひどいときは病院へ行きましょう。とくに虫に刺された経験が少ない乳幼児の場合は「なにかおかしい」と感じたらすぐに病院へいくことが大切です。また子どもの場合、掻いてしまって重症化することもあるので、早く治すためにも病院で診てもらうとよいでしょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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