日本人がスペインで参加できる自転車レースは2種類ある!それぞれの特徴について

Greenfield

日本人がスペインで参加できる自転車レースは2種類ある!それぞれの特徴について 筆者撮影:この瞬間のために、参加者は自転車に乗っているのです。

スペインには、プロではない、自転車好きのアマチュアが参加できる自転車のイベントが数多くあります。一年中、スペインのどこかで必ず開催されているこうした自転車イベントですが、大きく分けると2種類に分類されます。この記事では、その2種類の自転車イベントについてご紹介します。

スペインで参加できる自転車イベントの種類

筆者撮影:シクロツーリスタ・グランカナリアのスタート地点。毎年12月に開催されます。

 

スペインでは、プロではない、自転車好きのアマチュアがが参加できるイベントが数多くあります。

そうしたイベントは、大きく2種類に分類され、一つはスペイン語で「マルチャ・シクロツーリスタ(Marcha Cicloturista)」と呼ばれ、もう一つは「ウルトラ・フォンド」(Ultra Fondo)」と呼ばれています。

 

 

「マルチャ・シクロツーリスタ(Marcha Cicloturista)」とは

筆者撮影:このような格好で走る方もいます。

 

スペインで「マルチャ・シクロツーリスタ(Marcha Cicloturista)」というと、「競争ではない、楽しむことを第一目的にする自転車イベント」ということになります。

このイベントの一番の目的は、自転車を楽しむことにあります。

また、こうしたイベントの参加者募集概要には、「このイベントは競争ではありません」という注意書きがはっきりと記載されていることが多いでのす。

そのため、こうしたイベントの最中には、レースとして他のサイクリスト競ったり、あるいは良いタイムを出そうという殺伐とした雰囲気は、全くありません。

もし、レース中に何らかのトラブルに巻き込まれたサイクリストがいれば、周りにいる他のサイクリストたちが手助けをします。

楽しむための自転車イベントであるマルチャ・シクロツーリスタですが、参加者が自転車で走るコースは、決して簡単なものではありません。

距離は長くても200km以下です。

例えば、スペインで最も人気のあるマルチャ・シクロツーリスタのイベントの1つであるビルバオ-ビルバオ(Bilbao-Bilbao)というイベントでは、125kmの距離を走りながら、トータルで1600m以上の獲得標高があります。

コースのプロフィールマップをご覧いただくだけでも、特に中盤以降の登りのきつさがご想像いただけるのではないでしょうか。

 

マルチャ・シクロツーリスタのイベントの規模も大小さまざまあり、数千人規模が参加する大きなものから、100人ぐらいが参加するごく小規模なものまであります。

ちなみに、マルチャ・シクロツーリスタのイベントにも一応の制限時間はあります。

しかし、その時間制限はかなり余裕を持って設定されており、例えば、前述のビルバオ-ビルバオの距離125kmの最大制限時間は6時間です。

そのため、時速約20.8km以上で走れば、制限時間内にゴールできる計算になります。

また、多くのマルチャ・シクロツーリスタのイベントでは、外国人の参加を歓迎していますし、実際に数多くのスペイン人以外のサイクリストが、イベントに参加しています。

スペイン語が理解できない人も、十分に楽しむことができるのが、マルチャ・シクロツーリスタのイベントの特徴のひとつです。

 

 

 

「ウルトラ・フォンド(Ultra Fondo)」とは

筆者撮影:大都会のど真ん中を走ることもあります。

 

一方、「ウルトラ・フォンド」とスペイン語で呼ばれる自転車イベントは、日本ではブレベ(Brevet)と呼ばれているものです。

200km以上の距離を制限時間内に走るイベントで、こちらもスペイン各地で開催されています。

こちらものイベントも、他人と順位やタイムを争うものではありません。

ただ、制限時間が厳しく設定されていますので、サイクリストは時計を気にしながら走ることになります。

スペインで開催されている「ウルトラ・フォンド」には次の距離のものがあります。

また、それぞれの制限時間は以下のとおりです。

 

距離制限時間スペインで開催されている数
200km13時間 30分33
300km20時間21
400km27時間15
600km40時間18
1000km75時間6
1200km90時間1
2000km171時間1

 

スペイン国内では600km以下のブレベが数多く開催されているのがわかります。

しかし、特に目を引くのは、やはり1200kmと2000kmのブレベではないでしょうか。

1200kmのブレベは、マドリードとスペイン北部のアストウリアス地方に位置するヒホン(GIJON)を往復するもの。

2000kmのブレベは、スペイン南部のアンダルシア地方をほぼ一周するものです。

ちなみに、スペインでのブレベは、日本のものと比べると、サイクリストはかなり軽装で走ることができます。

その代わり、「レース中に起こることはすべて自己責任」という意識は、サイクリストの間で徹底的に共有されています。

もっとも、ブレベの最中にサイクリストがお互いに助け合う姿はを見かけるのは、決して珍しいことではありません。

日本人サイクリストで、スペインのブレベに参加したいと考えている人が気をつけなくてはいけないことは、ブレベ・イベントによって、外国人の参加に何らかの制限がついている可能性があるということです。

イベントによっては、外国人の参加を認めていない場合もありえます。

 

 

まとめ

スペインで参加できる自転車イベントを2種類ご紹介しました。両イベントとも、決して「レース」ではなく、楽しんで走ることが一番の目的になります。しかし、マルチャ・シクロツーリスタもブレベもそのコースには登りが多く、かなりハードなコースを走ることになります。参加者には入念なトレーニングが必要であることは、言うまでもありません。しかし、少なくてもスペインにおいては、日々のハードなトレーニングはもちろん、イベント自体も両方楽しめることができる人が、真のアマチュア・サイクリストというべき条件であるようです。

公式アカウント

関連記事