「樹木医」になるにはどうしたら良い?受験資格や試験内容などを調べました!

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「樹木医」になるにはどうしたら良い?受験資格や試験内容などを調べました!

私たち人間は、体調が悪い時には病院でお医者さんに診てもらいます。また、飼っている犬や猫が病気になったときも、動物病院で診てもらいますよね。それと同じように、樹木を診るお医者さんのことを「樹木医」といいます。今回は、どうしたら「樹木医」になれるのか、「樹木医」はどのような仕事をしているのか解説していきます。

「樹木医」とは

公園や森林などのみずみずしい緑は、私たちにとって快適な環境づくりに欠かせない貴重な資源であるとともに、共有すべき財産です。

美しい桜並木や涼しい木陰を作る大木を「緑の文化財」として、いつまでも保護し保存していく義務があります。

しかし、これら「緑の文化財」の中には、環境の悪化などによって病害虫に蝕まれ、樹の勢いをなくして衰えているものも多く、適切な保護対策が喫緊の課題となっています。

一般財団法人「日本緑化センター」では、これら国民の財産である「緑の文化財」を保全していくために、平成3年度から樹勢回復、樹木の保護管理が行える樹木医資格認定事業を実施して、樹木の専門家を育成しています。

「樹木医」は、樹木の調査、研究、診断、治療などを通して、樹木の保護、育成を行い、後継樹の育成、樹木に関する知識の普及、指導などを行う専門家のことです。

樹木医になるためには、日本緑化センターが実施している樹木医資格審査に合格し、樹木医として登録・認定される必要があります。

 

 

 

「樹木医」の受験資格や試験内容

樹木医になるための受験資格は、「樹木の調査、研究、診断、治療、保護、育成、管理、公園緑地の管理・計画設計など、いずれかの業務において7年以上の実務経験がある者」となっています。

また、樹木医補の場合は、「認定後の実務経験が1年以上ある者」となっています。

応募を希望する人は、毎年5月の上旬から6月10日頃にかけて公募があるので、樹木医研修受講者選抜試験申込書と業務経歴証明書、その他関連書類を提出して応募してください。

 

【第一次審査】

毎年7月の下旬頃に実施されます。

樹木医研修の受講者を選抜する審査で、樹木医になるために必要な知識と技術を見るため、筆記試験と業績審査が実施されます。

 

【第二次審査】

1期は、10月の上旬から中旬にかけて、2期は10月中旬から下旬にかけて2回に分けて実施されます。

研修期間は2週間程度で、講義と実習を行います。

研修科目は16科目あり、筆記試験は研修を行った翌日に実施します。

そのほか、公園・道路緑化樹木を中心とした樹種の識別に関する適性試験を1回実施します。

 

【面接】

「樹木医」としての適性などを見るため、研修の最終日に面接試験を実施します。

 

【資格審査】

上記の結果にもとづいて、樹木医制度審議会による審査を実施、総合的評価にもとづいて合格者を決定します。

 

【合格通知】

合格者には合格通知をお送りします。

 

【「樹木医」として登録・認定証の授与】

樹木医として登録され、正式に樹木医として認定されます。

樹木医登録者名簿に氏名などが掲載され、日本緑化センターに備え付けられます。

また樹木医登録者名簿は、林野庁、国土交通省緑政部門、環境省、都道府県、政令指定都市、都道府県教育委員会、東京都23区(特別区)緑化担当部局(林務、公園緑地、道路緑化管理)、都道府県緑化センターなどにも通知されます。

 

参照:一般財団法人「日本緑化センター」

 

 

「樹木医」の仕事内容

樹木医は、樹木が健康に育つようにしっかりと診察して、樹木にとって負担の少ない方法で治療する仕事です。

病害虫などに侵されて樹勢のない樹木があったら、その症状の原因を突き止めて適切な処方を行います。

樹木は話せないため、どうして弱っているのか、病気の原因を突き止めるのはとても困難です。

また、人間のようにたくさんの薬が開発されているわけでもないので、処方箋などの面で未開発な部分もあります。

樹と長年触れることによって、樹の声を聴きとり、正しい方法を見つけて元気にしていくのが「樹木医」の仕事です。

 

【樹木の治療は観察から】

樹木の状態をよく観察することから治療がはじまります。

観察とともに精密検査なども行い、専用の器具を使用することもあります。

工業用内視鏡や放射線を使って、幹の内部の腐敗状況を確認したります。

また、適切な枝の剪定や、薬剤の塗布、散布、土壌へ肥料を与えるなどして、樹勢を取り戻すように対処していきます。

 

 

 

「樹木医」の資格はどういう仕事でいかせる?

樹木医だけの仕事で生計を立てている人は限られています。

しかし、さまざまな職業で樹木医の資格を役立てることができます。

樹木医の資格が役立つ仕事には、造園業や植栽管理業、植木生産業、国や地方公共団体の農林・緑化関係の職員、大学および研究所の教職員、農林高等学校・専門学校の教職員、農林業・緑化関係の公益法人、会社の役職員、農業・林業の従事者などがあります。

また、「樹木医」の資格は、観葉植物を扱うお店などでも役立てることができるでしょう。

 

 

まとめ

今回は「樹木医」という資格について解説してきました。樹木医は、確立された技術や処方箋などが少ないため、長年かけて培っていく経験や感覚が大きくものを言う職業のようです。また、樹木医は経験だけでなく、植物学などの科学的知識なども必要となります。癒し効果のある観葉植物や多肉植物に人気が集まる時代、今後もさまざまな業界で役立つ資格になりそうです。

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