国有林を守る仕事の国家公務員「森林官」はどのような仕事?

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国有林を守る仕事の国家公務員「森林官」はどのような仕事?

日本の国土の約7割が森林だといわれています。そのうちの3割は国有林が占めていて、現地で直接管理業務にあたっているのが森林官です。森林は地球の温暖化防止や、土砂災害を防止する上で重要な役割を果たしています。また、飲料水を確保するためにも国有林は重要です。今回は、森林官(森林フォレスター)という職業について、どうしたら森林官になれるのか、また、森林官はどのような仕事をしているのか、詳しく調べてみました。

森林官(森林フォレスター)はどんな仕事をしているの?

森林官は、林業や林学の専門的な知識を備えたプロフェッショナルとして、国有林などを管理運営する国家公務員です。

全国の都道府県にある林野庁の出先機関、森林事務所や森林管理局、森林管理署などに所属して、国有林の管理を行います。

主な業務内容には、森林の伐採計画の策定、植林計画の策定、林道の保守管理、林道の建設といった国有林を健全に維持するための企画策定、間伐業務や管理作業の監督などがあります。

具体的には、以下のような業務があります。

  • 管理する国有林の5年間計画書の策定(5年間の手入れが必要な場所の策定、業者への依頼や契約)
  • 森林をより健全な状態にするために間伐する場所の選定や、伐採量の調査と策定、間伐作業の管理監督。
  • 国有林と民間林との境界線の管理(測量などの業務もあります)。
  • 林道や遊歩道の管理、増設(管理作業に必要な人員の募集や作業の監督、労務管理なども森林官が行います)。
  • 森林窃盗や不法投棄、植物の不法採取などを取り締まるパトロール(森林官は、森林関係犯罪について警部補レベルの権限を持っています・特別司法警察員)。
  • 野生動物の管理(生育域や生息数の調査)。
  • 国有林内にあるキャンプ場やレクリエーション広場といった施設の管理、施設の周辺部に土砂崩れなどはないかの監視。
  • 国有林の維持管理を一般市民に広く周知してもらうため、さまざまなイベントなどの企画と実行。
  • 林小班ごとの樹木の種類や樹齢、面積などを記載した「森林調査簿原簿」(原簿をもとにして森林の管理が行われます)の作成。

森林官は、国有林の中でほぼ1日中活動する仕事です。

そのため、登山の知識や地図を見る知識、体力的に自信があることなどが重要になります。

森林のエキスパートとして幅広い分野にわたる管理業務があります。

例えば、国民の飲料水の確保にも国有林は重要な役割を果たしています。

また、健全な森林は土石流などの自然災害を防止するためにも重要です。

森林官は、国民生活を守る大切な役割を担っています。

 

 

 

森林官(森林フォレスター)にはどうしたらなれる?

森林官になるためには、大学などで林業学や農業学、林産学、植物学、生物学、考古学、社会学などを学んだ後、国家試験Ⅱ種または国家試験Ⅲ種を受験して、農林水産省林野庁の職員になる必要があります。

国家試験Ⅱ種の場合は、合格したあと1年間は基礎的業務習得があります。その後、2年目から森林管理局などの現場に赴任できます。

現場では森林官を希望し続けることが大切です。

森林官は、資格試験に合格したからなれるというものではありません。森林官以外に、林野庁の職員として庁舎で働く人もいます。

森林官を目指すのであれば、森林管理局や森林管理署などの現場で実績を積む必要があります。

希望と実績が備わり、認められてはじめて森林官として任命されます。

 

 

 

どういう人が森林官に向いている?

森林官の仕事は、森林事務所などでの事務作業もありますが、森林の中でパトロールや測量、作業の監督などを行う仕事がほとんどです。

そのため、登山が好きな人やアウトドア派の人、健康に自信のある人に向いています。

森林官の中には、勉強と趣味を兼ねて、狩猟免許を取得し狩猟を行っている人もいます。

日本の国土のほとんどが森林で占められているので、飲料水の確保など、国民生活を維持するために重要な業務です。

責任感のある人、自然を守ろうという意識の強い人が森林官に向いているのはないでしょうか。

森林官は、何十年も何百年も先の未来を考えて森林を管理する必要があります。

日本の国土を維持する大切な仕事なので責任は重大です。

しかし、そのぶんやりがいのある仕事でもあります。

森林のプロフェッショナルとして、自然を守り、未来の森を育てて行きたいという人にはおすすめの仕事です。

 

 

まとめ

森林官という仕事について、具体的な仕事内容や、国土保全の重要な使命を担っていることなどについて紹介してきました。また、森林官を目指している人に、どうしたら森林官になれるのかなどについても解説しました。これから森林官を目指す人はぜひ参考にしてください。森林官という仕事は世界中にあって、どの国でも、重要な役割を担う職業として、重要視されています。特にドイツの森林官はフォレスター (Förster) と称され、18世紀はじめのプロイセン王国にまで遡る歴史のある職業です。

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