【人と自然を結びつける】インタープリターってどんな仕事?資格はあるの?

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【人と自然を結びつける】インタープリターってどんな仕事?資格はあるの?

みなさまは「インタープリター」という資格をご存じですか。インタープリターとは、広義的には「人と自然とを結びつける役割を果たす人」という意味を持っています。インタープリターは、自然科学などの専門的な事柄を専門外の人たちにわかりやすく伝えて、自然を楽しむ方法を指導する立場の人材です。具体的にどういった活動をしているのかご紹介していきます。

インタープリターとは?

インタープリテーションとは

「インタープリター」とは、「インタープリテーションを行う人」のことです。

「インタープリター」について解説する前に「インタープリテーション」について説明しておきましょう。

インタープリテーションとは、自然公園や自然科学館、その他の社会的公共の場などで開催されている、自然を体験する催しや、教育的なコミュニケーションのことを指します。

ただ単に知識や情報を与えるだけではなく、実際の体験などを通し、その背後にあるメッセージや意味を理解することが、インタープリテーションの目的です。

インタープリテーションは、1900年代初頭にアメリカで誕生し、現在は世界各国の国立公園や自然公園、ミュージアム、自然学校、エコツーリズムなどで取り組まれるようになりました。

エコツーリズムにおけるガイドはもとより、自然体験の企画やプログラムの作成、さまざまな公共施設における教育的コミュニケーションのプラン作成など、インタープリテーションはあらゆる場所で需要が高まっています。

 

インタープリターとは

インタープリターは、インタープリテーションを行う人のことを指す言葉であり、インタープリターとして公的な資格があるわけではありません。

知識を得て指導的な立場に立つ人のことをインタープリターと呼んでいます。

科学技術の分野や、会社などでのプレゼンテーションなどで指導を行う人もインタープリターと呼ばれることがありますが、ここでは自然と人を結びつける活動を行っているインタープリターについて解説していきます。

日本でインタープリターの活動がはじまったのは、1980年頃からです。

全国の国立公園や自然公園をはじめ、自然学校やエコツーリズムなどでガイドとして自然と人々を結びつける活動を行っています。

国内のインタープリターの具体的な活動としては、里山での人と自然とが共生してきた環境を見直す活動や、自然の中での「生きる力」をはぐくむ体験学習の指導、都市のヒートアイランド対策のための、屋上緑化や壁面緑化、ビオトープなどの効能を伝える活動などがあります。

 

参照:一般社団法人 日本インタープリテーション協会

 

 

 

どうしたらインタープリターになれる?

自然ガイドなどの専門団体へ「インタープリター」として参加

全国各地にインタープリテーションを専門にしている団体があり、所属することでインタープリターとして活動する道が開けます。

また、地方自治体などでもインタープリターを募集していることがあります。

 

エコツアーなどを行っている事業者で「インタープリター」として活動

自然環境を観光資源としている地域では、観光ツアーを主催しているエコツアー事業者などが多数存在しています。

こういった事業者に所属することでインタープリターとして活動する場が得られます。

日本インタープリテーション協会が運営しているインタープリターのためのメーリングリスト「IP-mail」などからもさまざまな情報が発信されています。

 

IP-mail への申し込み:join-ip-mail.sYMJ@ml.freeml.com

 

「インタープリター」として起業する

自然ガイドや自然学校、エコツアー事業は、小規模からでもスタートできる事業です。

地域の自然環境を観光客や一般の人たちに広めるために、起業してフリーのインタープリターとして活躍している方がたくさんいらっしゃいます。

 

インタープリター・トレーニング・セミナー(略称:ITS)に参加する

日本インタープリテーション協会(IP協会)と自然教育研究センター(CES)では、インタープリターを目指す人を対象にしたセミナーを実施しています。

日本で最も歴史のあるインタープリターのセミナーです。

このセミナーを終了された方は、全国の自然公園や施設などでインタープリターとして活躍しています。

3泊4日の日程で実施されるインタープリター・トレーニング・セミナーでは、アメリカ国立公園局のトレーニングを参考に、日本国内の自然公園や環境教育施設などからのフィードバックによる研修を実施しています。

インタープリター・トレーニング・セミナーのカリキュラムは複数の大学の実習にも採用されているんですよ。

また、自然公園などでインタープリテーションの経験が積める「 On The Job Training」なども提供しています。

 

 

 

インタープリターはこんな場所で活躍しています

最近は自然公園や学校教育の現場だけでなく、ジオパーク、科学館や自然博物館などでもインタープリターが活躍しており、インタープリターが活動できる拠点「ビジターセンター」なども増加してきています。

また、インタープリターは、ヒートアイランド現象の対策をテーマにした、さまざまなボランティアやNPOなどの団体のスキルアップのための学習やイベントの企画なども実施しています。

インタープリターに興味があるなら、まずはこういったイベントに参加してみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

今回は、あまり聞き慣れない「インタープリター」について解説してきました。かつて日本の各地にあった里山が廃れてきたことが、熊や鹿といった害獣被害を拡大させているという調査結果が出ています。インタープリターは自然と人が共生できる環境づくりを目指して活動している人たちです。今後ますます重要性を帯びてくる分野ではないでしょうか。

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