メンタルヘルス効果も期待されるサーフィンセラピー!

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メンタルヘルス効果も期待されるサーフィンセラピー!

現代社会ではうつ病をはじめとした心に病を持つ人が急増しています。メンタルヘルスは身近な社会問題として取り沙汰されることが多くなりましたが、その治療や予防方法の一貫としてサーフィンが有効だとされています。今回はそんな精神療法のひとつサーフィンセラピーについて考察します。

サーフィンがもたらす効果とは

サーフィンの効果

サーフィンを始めて体験した時、ボードに乗って(寝たままでも)海面を滑っていく感覚に、これまで感じたことのない高揚感を覚えるはずです。

サーフィンは身体全体を使うだけではなく、頭も使います。

身体全身の動きに精神を集中することで、余計なことは考えず日常を忘れて没頭することになります。

自然の中で波と一体になることは、精神的な安定を促しストレス解消に役立ちます。

力強い波と戯れるスポーツですので、筋力、体力、バランス感覚などを養うこともできますし、インナーマッスルと呼ばれる普段使わない体幹を鍛えることにもなり、ダイエット効果や基礎体力の増進に効果が期待できるのです。

 

また、安全のためにもルールやマナーを学び、波を共有する協調性や、自然を愛する環境保護の精神も身に付きます。

現代人が抱える強ストレス社会のしがらみから解放されることで、より人間らしい感性と精神を取り戻し、心理的な活力をも生み出すことになるのではないでしょうか。

海に行きたくてワクワクする、子どもの頃のような感情を持つようになるのは、精神的に日々の大きな支えとなるはずです。

 

サーフィンセラピー

セラピー

出典 ONEWAVE

サーフィンをすることで、もたらせられる効果をメンタル面に特化し、さまざまなセラピーが注目されています。

サーフィンに夢中になることで、日常のストレスから解放され、精神的安定や心の病からの回復に効果が期待されているのです。

 

海中でのハードな全身運動と集中力が、フラットな精神状態を作り出し、瞑想しているかのような精神安定を呼び起こすようです。

イギリスから始まり全米へと広がったサーフィンセラピーは、日本を含む全世界でも取り入れられ始めました。

ヨガカウンセリングと合わせたカリキュラムで、躁うつ病(双極性障害)や自閉所などの症状を持つ人々や、PTSDに苦しむ人たちを対象としたサーフィンセラピーが、全国で開催されています。

 

世界に広がる『Fluro Friday』

Fluro Friday

出典 ONEWAVE

アメリカを中心に世界中のビーチで毎週金曜日に開かれるサーフィンセラピーがあります。

精神保健問題に取り組む非営利のサーフコミュニティ「OneWave」が主催する『Fluro Friday』と名付けられたメンタルヘルスセラピーです。

 

コミュニティの創始者であるグラント・トレビルコは、躁うつ病(双極性障害)と診断され、そのことを周りに隠し日々、苦しみながら生活していました。

彼はそのことをカミングアウトすることで、同じ病気に苦しむ人たちとサーフィンを通じて語り合うことができれば、人々を助けられると思いつきます。

ある金曜の朝、ワイシャツを着たままサーフィンをして注目を浴び、最初の精神保健に関する話し合いを始めました。

これが『Fluro Friday』の始まりで、現在では世界中で50以上のビーチで開催されています。

参加する人々は、自らの悩みや苦しみをオープンに話し、サーフィンやヨガを用いたセラピーにより精神的な自由を手に入れることができます。

参照:ONEWAVE 

 

イギリスで話題の「ウェーブ・プロジェクト」

「ウェーブ・プロジェクト」は、サーフィンセラピーが話題なるきっかけにもなった、イギリスのメンタルヘルス主催者です。

注意欠如多動性障害(ADHD)やうつ病などのメンタルヘルスの問題を抱える若者のための1対1のサーフィンレッスンを行っています。

このサーフレッスンにより、参加者の体力面だけではなく、精神的にも自信に繋がり、症状の好転が見られたことから、現在ではイギリス全土で取り組みがなされています。

参考:THE WAVE PROJECT

 

サーフィンとタラソテラピー

リラクゼーション

タラソテラピーと聞くと、女性の方はエステなどの美容を思い描く人が多いのではないのではないでしょうか。

近年は、海草や海底に沈む泥など、海の自然素材を活かした美容方法が日本でも人気を得ています。

しかしタラソテラピーとは、エステ用語ではなく「海洋療法」という古代ヨーロッパを起源としてフランスで確立していった、海の恵みを用いて病気の改善や予防を図る自然療法のことを指します。

 

海は生命の源といいますが、それには人間の血中に含まれるミネラルと、海水に含まれるミネラルのそれぞれのバランス値が、ほぼ同じだということからもきています。

海藻や海泥を用いた物質的な療法の他、ハイドロセラピーやイルカ介在療法などに代表される海に直接入ることにより行われる療法があります。

心理作用効果が高いとされ、発育発達障害、ダウン症、脳性麻痺、自閉症、うつ病などに対する効果が期待されています。

サーフィンセラピーは、まさにタラソテラピーの一貫とも言える自然療法に分類されるものではないでしょうか。

 

海で癒されることで…

リラックス

サーフィンをしていても、実際に波に乗ってライディングしているのは数秒から数十秒の短い時間です。

サーファーが海で使う時間のほとんどは、パドリングして沖に出たり、ポイントを変えたりしている波待ちの時間なのです。

一瞬とも言える至福の時間のために、集中力を高め、より良い準備を行います。

サーフボードにまたがり浮いていること自体がバランス感覚を鍛え、波の音を聞きながら遠くの沖に現れるうねりを見つけようとすることで、次第に自然の息吹と自分の呼吸が重なっていくことになります。

そうしてやってきた格好のセットに身体を合わせ、波と一体化して滑り出す瞬間は、全ての日常から解放されたトランス状態に近い自由を感じる事ができます。

 

一度でもこの恍惚感を味わうと、忘れられない記憶として虜になってしまいます。

海に出かけることを楽しみに、日常の日々を過ごすことは、目標や目的を持った生活をおくることができるため、心身ともに健康になることに繋がるのだと思います。

自然の中に身を置いて海に癒されることが、ストレス解消健康増進生活向上に役立つと研究され続けられる様々なセラピー効果に、今後も期待していきたいと思います。

まとめ

サーフィンは海に浮かんでいるだけでも気持ちいいものです。最初はなかなか難しいスポーツではありますが、少しずつでも出来ていく過程で自信と自尊心が身についていきます。日頃のストレスを発散させてくれて、心身ともにリフレッシュできる海は、人間の精神面も育ててくれるのではないかと思います。時間や環境などさまざまな要因で縛られている近代文明の中で、マイナスイオンを浴びて自由を感じられるサーフィンは、私たち現代人が忘れてしまっている感情を呼び起こしてくれます。

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